【北京時事】北京五輪日本選手団の伊東秀仁団長が13日、北京市のメインプレスセンターで記者会見し、大会を折り返した12日までにメダル10個を獲得した日本勢について「(最多13個の)前回平昌大会に迫る勢い。今後メダルが獲得できる競技も残っており、チーム一丸で取り組みたい」と期待を語った。 日本が4位だったノルディックスキー・ジャンプ混合団体は、高梨沙羅(クラレ)がスーツの規定違反で失格となった。1994年リレハンメル大会の男子団体で失敗した経験を持つ原田雅彦総監督は、「彼女の気持ちはよく分かる。たくさんの方に励まされ、元気な姿を見せることで恩返ししたいと思っていると思う」と話した。伊東団長は改めて、国際スキー連盟(FIS)へ失格についての抗議はしない意向を示した。 選手ら参加者が使用を義務付けられながら、セキュリティー上の欠陥が指摘されているアプリについて、伊東団長は大会後に削除させる方針を示し、「100%危険とは今のところ感じていないが、帰国後は削除を徹底したい」と述べた。 新型コロナウイルスの厳しい感染対策下で行われている大会は、1月23日から今月12日までに選手やチーム関係者から182件の陽性反応が出た。日本選手団では選手1人、関係者2人が陽性となった。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕記者会見する日本選手団の伊東秀仁団長=13日、北京 〔写真説明〕記者会見する日本選手団の原田雅彦総監督=13日、北京