スピードスケートの女子500メートルが13日に行われる。小平奈緒(相沢病院)は連覇が懸かり、中長距離のエース高木美帆(日体大職)が五輪で初めてこの距離に挑む。 小平にとって4度目となる大舞台は、最も得意な500メートルが今大会最初の種目となった。前日の12日には実際の競技時間に合わせて夜に本番会場で滑り、最終調整。「最善の準備をしてこられたと思う」と語った。 日本女子で初めて短距離の金メダリストになった平昌大会の後、股関節に違和感を抱え、無類の強さを示すことができなくなった。「今回は本当に挑戦者。どこまでできるか分からないが、やってみようという気持ちでいる」という心構えだ。 高木美は開会式翌日の5日にあった3000メートルを皮切りに、銀メダルを獲得した1500メートル、3人で臨む団体追い抜き1回戦を挟み、これで4種目目の出場となる。12日の追い抜き後は「作戦は(ほかの)2人に聞いてもらいたい。500があるので失礼します」と足早に引き揚げ、試合へ集中力を高めた。 500メートルについて、高木美は「もうちょっとここを工夫すれば、どこまでいけるんだろうと。自分の中でチャレンジしてみたい気持ちがあった」と語っていた。世界的なスプリンターがピークを合わせてくる大舞台で、どこまでトップに迫れるか。自分の立ち位置を確かめる絶好の機会として、誰よりも自分自身が楽しみにしている。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕本番会場でスタートの練習をするスピードスケート女子の小平奈緒=1月31日、北京 〔写真説明〕練習で滑走するスピードスケート女子の高木美帆=2日、北京