チェルシーが念願のビッグタイトルをつかんだ。前回出場した2012年は決勝で苦杯。当時の悔しさを知るアスピリクエタ主将は、優勝トロフィーにキスをして歓喜に浸った。 後半9分にルカクが左クロスを頭で押し込み、均衡を破った。しかし、PKで同点とされ、その後はパルメイラスの堅守を崩せない。このままPK戦に突入かと思われた延長後半12分、粘り強い猛攻がついに実った。 アスピリクエタのボレーシュートが相手DFに当たり、VAR検証の結果、ハンドの判定でPKを獲得。これをハーバーツが落ち着いて決めた。昨季の欧州チャンピオンズリーグ決勝でも決勝点を挙げた22歳はテレビインタビューで、「子供の頃からずっと夢だった。最高の気分だ」と夢見心地の表情で語った。 これで欧州勢が9連覇。新型コロナウイルス検査で陽性反応を示し、準決勝は不在だったトゥヘル監督は「われわれはこれからもトロフィーを獲得し続けたい」と言った。イングランドの名門はクラブ世界一の称号を背負い、歩み続ける。 (ロンドン時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕決勝点を挙げ、喜ぶチェルシーのハーバーツ(中央)=12日、アブダビ(ロイター時事)