12日夜に行われるノルディックスキー・ジャンプ男子の個人ラージヒルで、小林陵侑(土屋ホーム)に史上4人目の個人種目2冠が懸かる。2014年ソチ大会でその快挙を達成したカミル・ストッフ(ポーランド)は、「本当に調子が良い選手にとっては、それほど難しいことではない」と言う。 他の達成者は1988年カルガリー大会のマッチ・ニッカネン(フィンランド)と02年ソルトレークシティー、10年バンクーバー両大会のシモン・アマン(スイス)。ともにジャンプ史に名を残す名選手だ。 ノーマルヒルを勝って、ラージヒルでは2位か3位だった選手も少なくない。仮に同じジャンプをできたとしても両方勝てるわけではなく、風の条件に左右されることもある。それでも「試合ではすごく重圧もかかるが、状態が良ければ結局は問題にならない」というのがストッフの考えだ。 34歳のストッフには、史上初のラージヒル3連覇が懸かっている。ノーマルヒルは6位だったが、ラージヒルでの頂点はもちろん諦めていない。11日の予選は小林陵と同じ128メートルを飛び、「公式練習から良くなかったけど、予選はこれまでで一番良かった。本戦はもっと良くなればいい」。簡単に譲る気はないところも見せた。 (時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕ノルディックスキー・ジャンプ男子個人ノーマルヒル1回目、小林陵侑の飛躍=6日、張家口 〔写真説明〕ソチ五輪でジャンプ男子ラージヒルを制し、個人2冠を達成したストッフ(中央)。左は銀メダルの葛西紀明=2014年2月15日、ロシア・ソチ(AFP時事)