男子1万メートルでファンデルプールが驚異の滑りを披露した。好タイムが出にくいとされる低地リンクで自身の世界記録を2秒以上も更新。五輪新をマークした5000メートルと合わせ、華々しく2冠を成し遂げた。 最も距離が長く、レース後はもどす選手もいるほど過酷な種目。だが、ゴールしたファンデルプールはどよめくスタンドに手を振り、笑顔を振りまく余裕があった。「楽しんでできた」と勝ち誇った。 初出場だった前回の平昌五輪では5000メートルで14位。その後に軍隊に1年所属するなどして競技から離れたが、復帰すると長距離2種目で世界記録保持者に。異色の経歴をたどって世界の頂点に立った25歳は「疲労との闘いに打ち勝つのがこの種目の魅力。苦しくはないよ」と白い歯を見せた。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スピードスケート男子1万メートルで滑走するファンデルプール=11日、北京 〔写真説明〕スピードスケート男子1万メートルで自身の持つ世界記録を更新して優勝し、喜ぶファンデルプール=11日、北京