【北京時事】北京冬季五輪の開会式は4日午後8時(日本時間同9時)から、北京市の国家体育場(愛称・鳥の巣)で行われる。90以上の国・地域から選手約2900人が参加する祭典の幕開けを告げる注目イベント。総監督は2008年北京夏季五輪と同じ映画監督の張芸謀氏が務める。 14年前の開会式は、良くも悪くも話題になった。中国が誇る数千年の歴史を、壮大な文化絵巻で表現。約1万5000人が演出に参加した4時間に及ぶ超大作で、自国の躍進を派手にアピールした。一方、ステージに登場した少女の歌声が実際は別人のもので、「口パク」だったことが後に判明。騒動に発展した。 今大会の開会式は、前回とは色合いが異なるようだ。五輪公式ニュースによると、張監督は新型コロナウイルス禍を考慮したと話し、「シンプルで安全な大会にすることが一番。式典はそれほど盛大にはならないだろうし、時間も短くなる」と説明。地元メディアに対しては、所要時間が約1時間40分になると明らかにした。 冬季競技が盛んとはいえない中国は、五輪を起爆剤にしたい考えがある。「生後11カ月の子がスキーするのをネット上で見つけて、撮影できないか確認させた」と張監督。今回は14億人の国民をより意識し、冬のスポーツの盛り上げに役立てたい思いもあるようだ。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕五輪の開会式の総監督を務める張芸謀氏=2018年9月、イタリア・ベネチア(EPA時事) 〔写真説明〕北京夏季五輪の国家体育場(愛称・鳥の巣)で華やかに行われた開会式=2008年8月、北京 〔写真説明〕北京冬季五輪の開会式が行われる国家体育場(愛称・鳥の巣)=1月31日、北京