【フリースタイルスキー】モーグルの日本勢は1998年長野五輪の里谷多英以来となる金メダルを狙う。男子の堀島行真は今季ワールドカップ(W杯)3勝。全9戦で表彰台に立ち、抜群の安定感がある。前回の平昌五輪金メダルのミカエル・キングズベリー(カナダ)との一騎打ちが予想される。五輪初出場の杉本幸祐、平昌銅の原大智も今季W杯で表彰台に立っており、メダル獲得のチャンスはある。 女子で17歳の川村あんりは今季W杯で初優勝を含む3勝。安定したターンを武器に、デュアルモーグルを除いた種目別1位で五輪に臨む。ハイレベルな代表争いを勝ち抜いた冨高日向子、住吉輝紗良、2大会ぶり出場の星野純子も上位をうかがう。 アルペンから転向したスキークロス男子の須貝龍、ハーフパイプ女子で五輪2大会連続出場の鈴木沙織はメダル争いに絡みたいところだ。 【スノーボード】 男子ハーフパイプで日本勢は複数メダルが期待される。2大会連続銀の平野歩夢は東京五輪にスケートボードで出場し、雪上に復帰後は以前よりすごみを増した。W杯で2連勝と調子も上向きで悲願の金メダルも視野に入る。追うのが昨年3月の世界選手権優勝の戸塚優斗。今季は結果こそ出ていないが力はある。成長著しい19歳の平野流佳もメダル圏内。 女子は今月8日にW杯初優勝した冨田るき、安定感のある姉の冨田せな、小野光希が表彰台を狙う。平昌覇者のクロエ・キム(米国)にどこまで迫れるか。 女子ビッグエアも日本勢が強い。17歳の村瀬心椛は今季、W杯初戦で優勝するなど最も勢いがある。2大会連続出場の鬼塚雅、岩渕麗楽も難易度の高い技を操り実力は世界トップクラス。3人はスロープスタイルでもメダル候補に挙がる。両種目ともにゾイ・サドフスキシノット(ニュージーランド)が最大のライバルになりそう。(了) 【時事通信社】 〔写真説明〕フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)モーグル第9戦で、ともに今季3勝目を挙げた男子の堀島行真(左)と女子の川村あんり=14日、米ユタ州パークシティー 〔写真説明〕ワールドカップ(W杯)男子ハーフパイプで4季ぶりの優勝を遂げた平野歩夢=8日、米カリフォルニア州マンモスマウンテン(AFP時事)