スピードスケート女子の高木美帆(日体大職)が北京五輪でオールラウンダーの夢に踏み出す。短距離から長距離まで5種目にエントリー。「特別なことを成そうとしているのではなく、できる種目に挑みにいく」という口ぶりには気負いがない。  そんな高木美に期待を寄せるのは、「五輪の申し子」として知られる橋本聖子さん。自身も1988年カルガリー大会で5種目に出てすべて入賞した。4年後のアルベールビル大会でも同じように挑み、1500メートルでは銅メダルを獲得した。  橋本さんは、高木美のことを「すべて(の種目)において世界のトップクラス」という。  実際に、五輪連覇が懸かる団体追い抜きでは誰もが認める中心的存在となり、1500メートルは世界記録保持者。1000メートルではワールドカップで2度の優勝経験がある。500メートルや、得意ではなかった3000メートルでさえも、上位選手に迫るタイムを出せるレベルに達した。  本人も「5種目滑り切ることはすごく大切なことだが、滑り切ることが私の目標ではない」と述べ、一つでも多くのメダルを取ろうと意気込んでいる。まずは開会式翌日の2月5日の3000メートルに臨む。(時事) 【時事通信社】 〔写真説明〕スピードスケート五輪代表選考会の女子3000メートルで、国内最高記録でゴールし喜ぶ高木美帆=2021年12月29日、長野・エムウエーブ
情報提供元: 時事通信社
記事名:「 高木美、夢の挑戦=5種目出場「特別ではない」〔五輪・スピードスケート〕