2月4日に開幕する北京冬季五輪に臨む日本選手団の結団式が29日、東京都のグランドプリンスホテル新高輪で行われた。選手団主将を務めるスピードスケート女子の高木美帆選手(27)=日体大職=が「冬季競技の活躍が日本中へ勇気と明るさを届け、社会の未来への希望となれるよう全力を尽くすことを誓います」と決意を表明した。 旗手でスピードスケート女子の郷亜里砂選手(34)=イヨテツク=は、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長から伊東秀仁団長を経て選手団旗を受け取った。伊東団長は記者会見で「(冬季大会過去最多の13個だった)平昌五輪を超えるぐらいのメダルを取りたい」と強い意気込みを示した。 役員やコーチを含む選手団は262人。うち選手は海外開催の冬季五輪で最多の124人となる。新型コロナウイルス感染対策のため結団式への選手団からの出席は原田雅彦総監督を含め4人に限り、他の選手は配信された動画を視聴した。郷選手とともに旗手を務めるノルディックスキー複合の渡部暁斗選手(33)=北野建設=は海外遠征中のため欠席。恒例行事となっていた結団式後の壮行会は行わなかった。 ご夫妻で式に出席した秋篠宮さまは「感染症への対応に十分心を配られつつ、日頃の成果を存分に発揮されることを期待しています」と述べられた。 日本選手団の本隊は、30日に羽田空港からの航空機で北京入りする。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕日本選手団の結団式で、日本オリンピック委員会の山下泰裕会長(手前左)に向かって決意表明をする高木美帆主将。右端は旗手の郷亜里砂選手。奥は秋篠宮ご夫妻=29日午後、東京都港区(代表撮影)