「これじゃもう勝てないね」105失点の屈辱から修正力を見せたシーホース三河 “岸本封じ”の好守で京都に勝利
Bリーグプレミア(Bプレミア)西地区のシーホース三河は11日、アウェーのにっしんでんきアリーナ京都で同地区の京都ハンナリーズと対戦した。
前戦の仙台89ERS戦で105失点を喫した三河は、須田侑太郎と西田優大が京都の外国籍選手とマッチアップし、インテンシティーの高いディフェンスでミスマッチを作らせない。オフェンスでは久保田義章のペイントアタックを起点に、ダバンテ・ガードナーとショーン・オマラがゴール下で加点し、第1クォーターを25-14、前半を46-36で折り返す。後半はチャールズ・ジャクソンや岸本隆一を中心とした京都の反撃にあい、56-53と1ポゼッション差まで詰め寄られたものの、西田の3点プレーと長野誠史の岸本へのフェイスガードで流れを引き戻し、64-55で最終クォーターへ。第4Qも冷静にミスマッチを突いて得点を重ねた三河が、89-81で勝利した。
三河はガードナーが22得点、オマラが17得点、西田が15得点、アーロン・ホワイトが13得点、久保田が10得点と5人が2桁得点を記録。通算成績を4勝2敗とし、西地区5位につけている。次戦は富山グラウジーズと対戦する。
京都戦後には安齋竜三HCと久保田が記者の質問に答えた。
安齋竜三HCの京都戦後コメント
――京都戦の総括
京都さんは今シーズン本当に粘り強い試合が多く、今日(京都戦)も非常にタフなゲームでした。アシスタントコーチ陣がずっとスカウティングをしてくれていますし、選手たちが仙台戦の反省をこの京都戦でしっかり発揮してくれたところがすごく良かったと思います。
今けがで試合に出られない選手もいる中で、チームの1人1人が役割を持っていると思います。今日のゲームでは、その役割を全員がしっかり果たしてくれた、本当にいいゲームだったと思います。次の富山戦に向けて、これをベースにできるように、ここから下がらないように、またチーム全員で練習してしっかり準備したいと思います。
――仙台戦からディフェンスをどう修正したか
うちのダメなところというか足りない部分は、オフェンスがダメになったときのディフェンスです。トランジションやアーリーオフェンスで簡単に失点を重ねてしまう。仙台戦はそれが本当に出たゲームだったので、佐々(AHC)がしっかり映像を見せて、「これじゃもう勝てないね」というところを選手たちに提示してくれました。そこを選手たちが今日はしっかり意識してディフェンスできたと思います。
――ジャクソンに28得点を許したが、それ以外の選手はしっかり止めていた。ディフェンスのゲームプランは
全体的に、今日は本当にディフェンスのプレッシャーや遂行力が高かったので、そういった結果になったと思います。最初にショーン(オマラ)のファウルが込んでしまったので、CJ(ジャクソン)のところで少しアドバンテージを作られましたけど、全体的に見ればいいディフェンスでした。もう1人のキーはやっぱり岸本選手だったと思いますが、途中から長野やセカンドユニット、亮伍(角野)もそうですけど、しっかりボールを持たせないディフェンスをやってくれたので、こういう結果につながったと思います。
――引き離せそうで引き離せなかった要因を、オフェンス面ではどう考えているか
京都さんがやってくるであろうディフェンス、前半の最後もそうですが、それに対して自分たちがどうカウンターすればいいのかというところが、まだやっぱりなかったです。結局、西田優大とダバンテのピックアンドロールばかりになってしまって。うちはいま本当にインサイドにアドバンテージがあると思うので、そこにボールを落とすという意識が、周りもなかなか持てていない。
それは多分、昨シーズンは全然やってきていないことなので、そこをもうちょっとしっかり突いていければ、3ポイントシュートの本数ももうちょっと増えたのかなとは思います。でも、そういう中でもしっかりゲームにアジャストして、最後はインサイドにしっかり入れてショーンのエンドワン(バスケットカウント)にもつながりましたし、そこはもう覚えていくしかないかなという感じです。
久保田義章の京都戦後コメント
――仙台戦から、チームとしてディフェンス面で修正した点は
これといってはないんですけど、ディフェンスを最初からハードにやるという意識を改めて確認しました。今日の試合に入るにあたって、みんなが一番意識していたのは、シーズンが始まる前に京都さんと一度対戦して、そのときに自分たちのターンオーバーやリバウンドを取られたりして逆転負けをしていたことです。その借りを返す意味でも、今日は絶対に勝って帰るというのが共通認識としてあったので、勝ててよかったです。
――チームとして譲れないポイントは
やっぱり本当にディフェンスに尽きます。僕らは40分間を通してハードにディフェンスして、全員でリバウンドを取る。40分やっていればリバウンドは絶対(相手に)取られると思うので、リバウンドを取られた後の対応をみんなが激しくやる。そこは竜三さんを含めてみんなでいろいろ言い合いながらやっているので、ハードに(ディフェンス)するというところは、どのチームにも負けたくないです。
――自身のドライブを起点に、中と外のバランス良く攻めていた。まずは自分自身が行こうという意識はあったか
今日は京都戦ということもありましたが、毎試合積極的にリムアタックすることは意識しています。やっぱり自分たちの強み、ファーストオプションは優大(西田)やダバンテ、今シーズン新たに加わったショーン・オマラのところ。ここが最優先のストロングポイントになってくるので、そこに(相手ディフェンスが)寄っていったら自分が空いてくる。
自分が積極的にリングにアタックすれば、すっさん(須田侑太郎)やシューターの角野選手に気持ちよくシュートを打たせることができる。本当にいい効果が生まれてくると思うので、毎試合積極的にアタックすることを心掛けています。
――ミスマッチを突くオフェンスがうまくできていたが、自身のパス供給の手応えは
いや、まだまだです。狙いどころは常に竜三さんたちも言っているので、ポイントガードとしての見極めをもう少しやってほしいと要求されています。しっかり試合を振り返れば、自分で伸ばせるところも絶対にあると思うので、もっと伸ばしていけたらと思います。
――三河ペースで進んだ試合で、点差を広げ切れなかった要因は
シーズンが始まってまだ数試合ですけど、離せるときに離せない原因はもうただ一つで、自分らのミスや相手が勢いに乗ったときに自分らが慌てたり、本来やるべきバスケができなかったりすると、点差が離れない状況になります。これはもう本当に、ここ数試合で竜三さんにも言われていることです。
心理的にどんどん焦って、気持ちに余裕がなくなるのは分かるんですけど、そういうときこそコートに出ている5人やベンチメンバーが、どうチームを良くするか、声掛けができるかが試されている。そこが良くなれば、10点差がついたらそこから15点差、20点差と、本当に楽に試合を運べると思います。
――ホーム開幕を楽しみにしているファンへ一言
いつも応援ありがとうございます。ホームはまだ先ですけど、今月末に皆さんに会えるのを楽しみにしているので、ぜひ会場でたくさんの応援をよろしくお願いします。
(高久理絵)