ヴィック・ロー、琉球を離れるのは「超難しい!」決断 それでも茨城ロボッツで「新しい歴史をつくっていく」ことを決めた理由とは
Bリーグ(Bプレミア)東地区の茨城ロボッツは5日、アウェイで同地区の群馬クレインサンダーズとプレシーズンゲームを戦った。
先発はレイ・パークスジュニア、長谷川暢、ヴィック・ロー、フィン・ディレイニー、前田怜緒の5人。長谷川以外は新加入選手というラインアップで挑んだ第1クォーター、茨城は長谷川の3ポイントシュートで先制すると、久岡幸太郎や新加入の吉井裕鷹らが果敢にアタックし、23-20とリードする。第2Qは群馬の外国籍選手の勢いを止めきれず、38-42と4点ビハインドで折り返したものの、第3Qでは長谷川や陳岡流羽、福澤晃平ら中心に11−0のランで追いつき、61-60と再びリードを奪う。しかし、第4Qに入ったところで群馬に走られて逆転を許すと、最終的に74-80で惜敗した。
茨城はローが10得点10リバウンド5アシスト、ディレイニーが10得点5リバウンド、長谷川が10得点、前田が8得点を記録。FIBAワールドカップ2027のアジア地区予選に日本代表として出場した吉井は7得点5リバウンドを記録した。
茨城は今月25日に、Bプレミア2026-27シーズンの開幕戦として、ホームで西地区の三遠ネオフェニックスと対戦する。
群馬戦後の記者会見では、ポール・ヘナレHCとローが記者の質問に答えた。
ポール・ヘナレHCの群馬戦後のコメント
ーー群馬戦の総括
このプレシーズンで練習を重ねてきたことを出す場所として、今回がプレシーズンゲーム初戦だったのですが、そういった場所としては良いものになったのではないかと思います。特に群馬さんのような優れた相手に、もちろん上手くいったこともいかなかったこともありますけども、その上手くいかなかったところも含めて素晴らしい学びの機会になったのではないかと思います。自分たちが成長するためにすごくいい機会になった試合でした。
ーー今シーズン茨城の新HCに就任したが、HCとしてチームを作る楽しさや難しさを教えていただきたい
本当にこの毎日、水戸に来てからこのプロセスを非常に楽しんでいます。マネジメントからスタッフから選手まで、本当に全員が前を向いて同じ目標に向かって取り組んでいます。一日一日を無駄にしないように毎日楽しく働けるというのはなかなかないことだと思うので、これを当たり前のことだと思わずに感謝しながら、今良いものを作っていけるようにやっていっている最中です。
ーーチームを作っていく中で、コミュニケーションのどんな部分を重要視しているか
コミュニケーションで大事にしていることは、いつも安定して同じメッセージを発信し続けるというところと、それがクリアである、明確であるというところ。そこを意識しています。あとは正直なメッセージを発信するというところを大事にしながら毎日やっています。
ーー茨城で目指しているバスケットボールのスタイルは
まだプレシーズン初戦というところで、みんなのスキルを生かしながら戦っていくというところを作っている最中です。「自分たちのプレースタイルはこうだ」というのを今しっかりとした答えを出すことが難しいのですが、また3、4カ月後くらいに同じ質問をしていただけたらしっかりお答えできるのではないかと思っています。
ヴィック・ローの群馬戦後のコメント
ーー群馬戦の総括
今日(群馬戦)が初めてのプレシーズンゲームだったのですが、群馬さんのようなすごく優れたチームを相手に試合をすることができて、Bプレミアのレベルというのはこういうものなんだ、というのを初戦からすごく良い経験ができたなと思います。このレベルでしっかり勝っていけるようにこれからも準備をしていきたいと思います。
ーー茨城を選んだ理由は。また、外から見たチームと中から見たチームの印象の違いはあったか
まず茨城を選んだ理由は堀(義人)オーナーや落(慶久)GMのビジョンに共感したというところと、ポール(ヘナレHC)とも長い間知り合いで関係性があったので、茨城で新たなチャレンジをしてみたいというところ。
自分は今まで千葉ジェッツや琉球ゴールデンキングスといった非常に優れたチームでプレーをしてきた中で、茨城は必ずしも、過去の歴史で言うと強豪クラブではなかった。その中で新しい歴史を作っていく、歴史を変えようとするタイミングで自分もそこにチャレンジしていくというのがすごく魅力的に感じたというのが(加入の)決め手になりました。
外から見ていた茨城と実際プレーをしてみてどうかというところは、例えばですが、5年前の茨城と今の茨城では状況がそもそも変わっているかなと思っています。現状、今までいた千葉Jや琉球は絶対に勝たなければいけない、絶対勝つだろうと最初から思われているチームでしたが、茨城はそうではない部分もあったのかなと思います。今、新しい選手やコーチが入ったタイミングで、「彼らは勝てるのか勝てないのか、どっちに転ぶのだろう?」という見方をされているのではないかと思っています。
実際チームに入ってプレーして感じていることとしては、スタッフも選手も全員同じ方向を向いてとてもいい形できているのではないかなと思います。なので、5年前に外から見ていた茨城と今の茨城では、実際にプレーしてみてという部分ももちろんありますが、全然違う組織になっているのではないかなと思います。
ーー琉球を離れる決断をするのは簡単なことだったか、それとも難しい決断だったか
(日本語で)超難しい!
琉球も大好きですし、沖縄の人々や沖縄で経験したことなど全ての時間がとてもいいものだったので、とても難しい決断でした。琉球に入った時はすでに琉球が強いクラブだったので、自分がその中にどうフィットしていくのか、というのを模索していた三年間だったように思います。当然それもすごくいい経験になりましたしすごくいい時間を過ごせたのですが、茨城では新しいものを作っていくというまた違ったチャレンジ、経験になるのではないかと思っています。
沖縄を離れるというのは苦しい、難しい決断ではありましたが、このバスケットボールというスポーツやBリーグがどんどん変わっていくもの、ずっと同じチームでというのはなかなかないことだと思うので、変化というのは付き物だと思います。今はこの茨城という新しいチームで何ができるのか、水戸で自分が何ができるのかというところを模索しながら前を向いてやっているところです。
(金野恵理)