「どんな選手が来ても自分がファーストオプションに」 島根スサノオマジック岡田侑大が語るBプレミア1年目への意気込み
昨シーズン、28勝32敗と5季ぶりにレギュラーシーズンを負け越し、B1西地区8位でチャンピオンシップ(CS)進出を逃した島根スサノオマジック。京都ハンナリーズから加入した岡田侑大は平均15.0得点4.8アシストを記録して日本人エースの役割を担ったものの、シーズン終盤に肩を負傷して離脱。消化不良のままシーズン終了を迎えた。ペータル・ボジッチヘッドコーチ(HC)体制2年目となり、「Bプレミア」へと挑む今季を前に、岡田に昨季の総括や新シーズンへの展望を聞いた。
終盤に負傷の移籍1年目「悔いが残っている」
――昨シーズンは移籍して最初のシーズンだった。1年を通してプレーした感想は
良い時もあれば悪い時もあり、波が大きかったシーズンでした。チームとしてもそうですし、自分としても波があるシーズンになってしまいました。(シーズン)終盤の3分の1を残して、けがで離脱してしまったことが一番イメージとして強いですし、悔いが残っているシーズンになってしまったなと思います。
――途中はCS争いに食い込んでいた時期もあった。うまくいっていた時の手応えは
自分たちのやりたいバスケットができている時は良かったのかなと思います。逆にオールスターを挟んだあたりから、(相手に)しっかりスカウティングをされた時にはなかなか自分たちのバスケットが展開できませんでした。
人数がいない時の方が戦えているというのは、正直、良い面でもあり、逆に全員がそろっている時こそもっとしっかりやらないといけないというところでもありました。長崎が優勝したゲームを見ても、毎試合すべての力を出さないとCSには届かないのかなというのは感じました。
――ボジッチHCの下で1年間プレーしてみての印象は
見るからに良い人ですし、コミュニケーションも取ってくれますし、バスケに対するところも話し合ってくれるので、あまりストレスはなかったですし、やりたいバスケットができたのかなと思います。
その代わり、誰に対してもあまり縛りをしないコーチなので、それぞれのロールというのを、それぞれの選手が自分でどういう仕事を求められているのかを理解してやらないと、逆にチームとして機能しないというのが昨シーズンは結構ありました。それぞれがやりたいことをやってしまうとチームは回らないので、そういった部分で、若さではないですけど、経験のなさが昨シーズンは結構出たのかなと思います。
――新しいシーズンが始まるが、意気込みとや昨シーズンから積み重ねたい部分は
やりたいバスケットは多分変わってはないのですが、正直、昨シーズンはボジッチHCのやりたいバスケットが何パーセントできたかと言われれば、半分もいっていないと思います。そういった面で、昨季とはまた全然違うバスケットになると思いますし、明らかに昨季より速いペースに持っていかないといけないので、そういった面でも新しい島根というのを見せられると思います。
走れる分、昨シーズンはコティ・クラークが日本人選手に対してアドバンテージをしっかり作ってくれていましたが、そういうのは逆に減ってくるのかなと思うので、走れないと負けるという形になってくる。そこが自分たちの生命線なのかなと思います。
今季の役割は周りのプレーを「クリエイト」
――新加入の選手をどう見ているか
ルールがオン・ザ・コート・フリーになるので、外国籍選手が4人試合に出られるという状況はもちろんどのチームも出てきますし、そういった面でもしっかりバランスの取れたラインナップになっているのかなと個人的には思います。
デクスター・デニスもディフェンスが良いと聞いていたので、ターンオーバーを誘発できたり、リバウンドを取ってから走れる展開になったりすれば、本当にCSを全然狙えるチームになると思います。逆にリバウンドという部分で苦戦してしまうと、走れる選手がそろっていても走れないので、リバウンドが生命線になると思います。
リバウンドはニック・ケイが絶対に取ってくれるんですけど、ジェイ(ジョーダン・ヒース)とマック(ジェームズ・マイケル・マカドゥ)だけに頼らず、ガードの選手、日本人選手も含めてどれだけ(リバウンドに)絡んでいけるのかがキーになると思います。1人で何かをするという外国籍選手ではないと思うので、チームプレーヤーの選手がそろっているからこそ、自分と新井翔太を含めて、しっかりクリエイトをしていかないと機能しないのかなと思います。
――新シーズンに向けての個人的な目標は
(取材時に)ボジッチHCがまだ来ていないので、話してはいないのですが、アシスタントコーチと話していて、正直、デクスター・デニスが来ることによってスコアの部分に関しては多少減ってくる可能性ももちろんあります。その分、アシストをさばいてほしいというのは、昨シーズンもボジッチHCに言われていたことです。
そういった部分で、アシストを狙うというよりは、良いシュートをチームで打てる回数を今シーズンは気にしていきたいですし、どれだけ味方がフリーでシュートを打てるようにクリエイトするかということが今シーズンの仕事だと考えています。
「CSに出て優勝するチャンスをつかみたい」
――松江市総合体育館がリニューアルし、専用の練習施設も完成する。環境面への期待は
いつでも体育館が使えるというのはありがたいことなので、かなり楽しみにしていますし、コンディションを整えるという部分でも絶対に大事な1つのピースだと思うので。昨季は1時間かけて移動してホームだったんですけど、今季はしっかり近くで戦えます。自分たちのホームということを、ファンの人もそうですし、しっかり試合に勝ってホームを守っていかないといけないという気持ちはより強く持てると思っています。アウェーでしかまだやったことがないので、どういった雰囲気かはまだ分からないですけど、1つの楽しみではあります。
――最後に、今シーズンの意気込みは
目標は昨季と全然変わらず、CSに出て優勝するチャンスをまずつかみたいです。まだ外国籍選手が合流していない状態なので、チームとしてどういったバスケットになるのかというイメージは全然湧いてはいないですけど。今はとりあえず自分のパフォーマンスにこだわって、どんな選手が来ても自分がファーストオプションになり続けられるように、自分がけん引できるようにやっていく必要があると思います。
けがをした次のシーズンは、NBAを見てもそうですし、アスリート全体的にパフォーマンスが下がってしまう傾向はやっぱりあると思うので、そういった中で少しでもパフォーマンスを上げられるようにやっていきたいです。言い訳は絶対にどのスポーツでもできないと思うので、本当にけがをしていたのかと言われるくらいにやっていかないといけない。1日1日を大事にしてやっていきたいなと思います。
(滝澤俊之)