Bプレミア京都ハンナリーズは8月4日、2026-27シーズンに向けた新体制発表記者会見を行った。昨シーズンは20勝40敗(西地区11位)と思うように勝ち星を伸ばせず、西地区11位に終わるなど苦杯を喫した京都。今季は伊佐勉HCの指揮の下、新加入の岸本隆一や昨季から残留した主力選手を中心に、「プレーオフ進出」を目指す。



 会見で報道陣の質問に答えた伊佐HC、水野幹太前田悟川嶋勇人のコメントを紹介する。






伊佐勉HCのコメント



――新シーズンに向けてのあいさつ



今シーズンもHCを務めさせていただきます。昨シーズン、この新体制発表会で日本一になると公言して散々な戦績でしたので、コーチキャリアで日本一になると言葉を発したのが初めてだったんですが、やはり安易なことを言うもんじゃないなという思いがあります。ただ、多く負けてしまいましたけども、そこには今シーズンにつながる積み上げもたくさんありました。



新しく来る4人の選手も含めて、今シーズンはもちろん日本一は目指しますけども、村上GMが言ったように、まずプレーオフ。そこに向かうために毎試合、毎試合しっかり戦い勝ちを重ね、その試合に向かうために毎日の練習を一生懸命やって、皆さんに愛されるチーム作りをしていきたいと思っております。今シーズンも京都ハンナリーズの応援をよろしくお願いいたします。



記者の質問に答える伊佐勉HC©Basketball News 2for1


――新体制で目指すバスケットボールのスタイルについて、昨シーズンの経験も踏まえてどう考えているか



基本的には昨シーズンから積み上げてきたものを継承していきたいと考えています。昨シーズンはオフェンスで苦しみ、アップテンポを目指しながらもリーグで遅い方のポゼッションゲームになってしまったため、そこを改善したいです。今のチームにはそれが体現できる選手が揃っており、より確実に勝ちに結びつけられるチームづくりをしていきたいと考えています。



――かつて琉球で指導した岸本と再び同じチームで戦うことへの期待は



以前(琉球ゴールデンキングス時代に)一緒にいた頃、彼は26歳の「若造」でしたが、この10年間でチームやリーグを引っ張る存在になりました。外から見ていた彼と再び同じチームで戦えるのは非常に楽しみです。彼がどれだけ成長したかを肌で感じながら、良いチームがつくれるのではないかと非常に期待しています。



水野幹太のコメント



ーー京都加入に際してのあいさつ



川崎ブレイブサンダースから移籍してきました、背番号1番の水野幹太です。移籍してきた背景として、まずは、竹之下会長はじめ、松島社長と、村上GMにオファーをいただき、このチャンスを絶対逃したくないというのと、やっぱり伊佐さんのバスケットボールスタイルが、自分に合っているんじゃないかと思ったのが一番です。その中で、(川嶋)勇人さん、隆一さん、悟さん、といった尊敬できる選手が多くいる中で、やっぱりこのチームで勝ちたいと思い、京都でまたプレーさせていただくことになりました。



今シーズンの(チームの)目標はプレーオフ出場。個人としてはここ数シーズンで大きなけがを二回ぐらいしてしまったので、まずは健康第一に、けがをしない体をこのシーズンオフでしっかり作って準備して、シーズンを通して最後まで走ることが自分の目標です。皆さんと「共に、登る」ということを、新体制になって1年目から僕は松島さんと一緒に走り続けてきたので、そこを体現できるように、自分の全力を尽くして京都ハンナリーズの力になれればいいなと思います。よろしくお願いします。



記者会見で話す水野幹太©Basketball News 2for1


川嶋勇人のコメント



――新シーズンに向けてのあいさつ



皆さんこんにちは。副キャプテンに任命されてしまった川嶋です。副キャプテンに任命されたのと、チーム最年長という最も恐れていた役職が2つも同時に起こってしまい、少々戸惑っております最中です(笑)。でもそうですね、その副キャプテンだからと言って別に自分のやることは変わらないので、オンコートでは、伊佐さんのバスケットを体現できるように激しいディフェンスをして、オフコートではチームのコミュニケーションがうまくいくように潤滑剤的な存在になって、プレーオフ進出に向けて頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。



――琉球の公式動画で岸本が「川島選手のようになりたかった」と話していたこともあったが、同じチームでプレーする率直な気持ちは



そんなことを言っていただいてたんですか(笑)?一緒にプレーする気持ち、そうですね。非常に嬉しい気持ちですし、共通点と言ったら同い年っていうだけで、本当に自分の中ではスーパースターが来たと思っているので、もう本当にずっと上のチームにいた選手なので、チームをどうやったら勝ちに導いていけるかみたいな手法を学んでいきたいなと思っています。



会見で話す川嶋勇人©Basketball News 2for1


――岸本の加入についてどう感じたか。また、いつ頃加入することを知ったか



京都から継続のオファーをもらう時に、村上GMにその話をちょっと聞いて「おっ」となって。「嘘やん」と思いました。自分と同い年のベテランのガードが来るって聞いて、「誰々ですか?誰々ですか?」(と当てていって)最後に、来るわけないかと思いながら「隆一ですか」って言ったら「そうやねん」って。「嘘でしょ」って。それで僕の気持ちも一気に(契約継続に固まりました)。一緒にバスケやりたいなっていう気持ちがめちゃ強かったんで。



――同じポジションだが、岸本はどういう選手だと見ていたか



いや、もう皆さん思っての通りの点取り屋さん。点を取れてコントロールもできる。もうなんか、「ありがとうございます」みたいなガードですね。



――対戦時、マッチアップした際の印象は



去年ムーさん(伊佐HC)にも「僕は隆一苦手です」と言っていたんです。僕は結構ディフェンスには自信あって、マッチアップしていたら「あ、この人嫌がってるな」とか大体分かるんですよ。でも、彼にはその気持ちが全く見えなくて、苦手やなと思いながらずっと対戦していました。スピードもギュンっすね。クイックネスすごいし、縦の速さもあるし、何よりスキルもある。一番はシュート力。そこを空けられないっていうのが本当に止められない選手だなと思っていました。味方になってくれてほんまに嬉しいです。



――CS進出という目標に向けて、どういうプレーでチームをけん引するか



僕はやっぱり、結構ディフェンスのキャラになってきているので「激しいバスケットといえば川嶋」と言われるぐらいインテンシティーとかトーンをセットして、ディフェンスで引っ張っていきたいです。ああいう(岸本のようにディフェンスを)引きつけられる選手がいるので、そういう時にこそこそ仕事するのが僕なんで、本当に仕事人に徹していきたいと思います。



――副キャプテンに就任したが、チームをどうリードしていくか



プロの集団なので「引っ張る」っていうのも変ですけど、チームで目標に対して、みんながバラバラにならないように。あとキャプテンの前田選手を支えながらチームを1つにしていきたいなと思っています。前田選手は口数はそんな多くないですけど、うちに秘めてるものが熱い選手なので。彼が発言を迷っている時とかに僕が助けてあげたり、言いたそうなことを言ってあげたりとかできるかなと思います。



前田悟のコメント



――新シーズンに向けてのあいさつ



今シーズンもキャプテンを務めさせていただきます、前田悟です。今シーズン、隆一さんや幹太も戻ってきてくれて、外国籍2人含め本当に素晴らしい選手が加入してくれましたが、やっぱ彼らが来たからと言って必ず勝てるというわけではないと思います。昨シーズン悔しさを味わった既存の選手たちや、コーチ、フロントスタッフ全員が本当にレベルアップをしないと勝てないと思うので、今シーズンオフシーズンから全員が覚悟を持ってシーズンに臨みたいと思います。そしてファンの人たちも含めて一緒に巻き込んで本当にプレーオフ、日本一を目指せるような、そういう組織になりたいと思いますので、今シーズンも応援よろしくお願います。



会見で話す前田悟©Basketball News 2for1


――今回の会見は、過去数年に比べてメディアの数も多く注目度が高いと感じるが、Bプレミア1年目における京都への期待をどのように感じているか



隆一さんが来たので、これだけ注目されていると思うんですけど、実際本当にどこのチームも強いと思います。どれだけ期待されているかは、本当にこのメディアの数と、ファンの皆さんの注目度とか声とかを含めて期待されてるなっていうのは感じています。



――チームとして、どのようにシーズンに向き合い、戦っていきたいと考えているか



 昨シーズンの結果を本当に悔しく思ったことを踏まえながら、やっぱり日本一だったりプレーオフっていうのは掲げますけど、本当に目の前の一勝、目の前の対戦相手にやっぱり勝たないと近づいては来ないと思うので、先のことというよりは、1つ1つ目の前のことをチーム全員で、勝ちを積み重ねていきたいなと思います。



――岸本の加入を知った時はどう思ったか。また、自身の契約継続には影響したか



 「嘘やろ」って思って。体育館で会うまでは信じないって、ずっと信じてなかったです。ま、正直なところ(契約継続に影響は)しました。はい。一緒に戦うのが楽しみっていう意味で、すごくやってみたいなと思います。



――対戦相手としての岸本はどんな印象だったか



まずはやっぱり本当に乗らせてはいけない選手で、クラッチタイムに強くて。僕個人としては一番つきにくい選手だったなって。いやもう速いです。消える、目の前から。動きがなんか沖縄の独特なリズムというか、本当にすごいです。



――チームをまとめていく難しさもあるかと思うが、キャプテンとしてどう引っ張っていきたいか



やることは変わらないかなと。僕もそんなに「ついてこい」みたいなそういうタイプでもないですし、自分のすべきことを毎日1つ1つやって、スーパースターは来ましたけど、はい。1チームメイトなので、そこにはやっぱり、変わらないかなと思います。



――対戦相手として見ていた岸本のイメージと、合流してからのイメージで何か変わったか



 穏やかな方だなと思いました。試合中とかだと気の強いイメージがすごくあったんですけど、(実際は)すごく腰が低くていい人だなと感じました。



――岸本から学びたいこと、盗みたいことはあるか



プレーで言ったら、やっぱりあのディープスリー。あれ打てたらすごいなって思います。あとはやっぱり、キングスを引っ張ってきて、カルチャーを作ってきて、言ったら「勝ち負けを背負わされている」ような存在だと思うんですけど、そこで(責任を)どういうマインドで果たしてきたのか、あとはどうチームを引っ張っていくとか、勝ちに導いていく、そういうものは学んでいきたいなと思います。



――自身も、そういう「背負っていく選手」になりたいという思いはあるか



なりたいです。「京都といえば前田悟だぞ」というような。気づけば最長在籍(4年目)なので。



(高久理絵)


情報提供元: バスケットボールニュース2for1
記事名:「 川嶋勇人&前田悟「嘘やろって」 岸本隆一の京都ハンナリーズ加入がチームメイトに与えた大きな影響とは