「2位では絶対満足しない」 クラブ史上初となるファイナル進出を果たした長崎ヴェルカ モーディ・マオールHCが示す戦い方とは
Bリーグ1部(B1)は5月15日と16日の両日、Bリーグチャンピオンシップ(CS)セミファイナル(SF)が開催され、全体1位の長崎ヴェルカはホームのハピネスアリーナで同4位の千葉ジェッツと対戦。第1戦を82−74で、第2戦を102-93でそれぞれ勝利し、初のファイナル進出を決めた。
王手をかけて挑んだ16日の第2戦では、第1クォーター序盤から長崎のイヒョンジュンが約3分の間に一人で11得点を挙げ、主導権をにぎる。36−24で迎えた第2Qでは千葉Jに差を詰められる場面もあったものの、リードを保ち、後半はアキル・ミッチェルと馬場雄大が主軸となりリードを広げ、最大23点差に。その後はヒョンジュンやジャレル・ブラントリーのファウルトラブルで千葉Jに追い上げを許したものの、最終的には102−93で快勝。クラブ史上初となるファイナル進出を決めた。
長崎はブラントリーが3Pシュート5本(成功率83.3%)を含む24得点7リバウンド、馬場が3Pシュート4本(成功率66.7%)を含む19得点、イが18得点を記録した。長崎は23日から26日にかけて横浜アリーナで行われるファイナルでは全体6位の琉球ゴールデンキングスと対戦する。
千葉Jとの試合後に行われた記者会見に登場したモーディ・マオールHCのコメントを紹介する。
モーディ・マオールHCの千葉J戦第2戦後のコメント
ーー千葉J戦・第2戦の総括
まず、千葉さん(千葉ジェッツ)は本当に素晴らしいチームだということをお伝えしたいです。本当にタレントぞろいですし、コーチトレイ(グリーソンHC)も素晴らしいです。(クォーターファイナルでの)A東京戦ともかぶることですが、私たちは価値のあるレッスン、いろいろな新しいレッスンを学ばせてもらっています。ここからそのレッスンというのは必要になってくるので、非常にそこは感じました。対戦相手というのは自分たちにとって一番の先生になると思っています。
試合に関しては全体を通して非常に良かったと感じています。特にオフェンスのところでボールもしっかり動かせていましたし、自分たちのリズムでプレーできていましたし、昨日(第1戦)のところからの改善点、修正点というのもしっかりと自分たちで修正できていました。ただディフェンスの部分では、今日(第2戦)は違ったところで、少し笛にアジャストしなければいけない場面があったのですが、その中でもしっかり(試合を)支配はできていたかなと思います。千葉Jさんに対してやらせたくない場所、彼らが狙いたい位置で狙わせないということができていました。昨日に関してはディフェンスで完全に支配していましたが、今日に関しては(長崎が千葉Jに)やらせてたくないところでしっかりやらせない、堅く守るということができていたので、そこは非常に良かったなと思います。なので、今日は全体を通して非常に良い試合でした。
ーー第2戦の試合終了直後、珍しくガッツポーズ、拳をにぎるような仕草が見えたが、どんな気持ちだったのか
私が2年前にこの長崎の(HCの)仕事を受けた時、拓摩さん(伊藤GM)から、このチームを(創設から)5年間ずっと作ってきているという話を伝えられました。彼の中でのミッションというのは、長崎ヴェルカをこの5年間の間に優勝を狙える位置に、というクラブにすること。それを組織から拓磨さんに言われていて、だからこそ私の仕事というのは(受けた当時は創設後3年だったので)2年間でクラブをその位置まで持っていくというのが私の責任だと思いました。
今日に関してはしっかりそこは達成できたので、だからああいう感情を見せたのだと思います。しかし、ここまできて自分たちは2位では絶対満足はしない。自分たちはもっといいプレーができると思いますし、いろいろなチャレンジがくると思う。ここからが非常に楽しみですし、それと同時にここまで達成してきたものをとても誇りに思っています。
ーーファイナルは横浜アリーナ開催となり、ホームとは違った場所で戦うことになるが、どう感じているか。また、HCはこれまでにリバウンドやルーズボールが勝敗を分けると話していたが、ファイナルではどの部分が必要になると思うか(※記者会見時には対戦相手は未定)
まず、どんな対戦相手だろうとどこでプレーしようと自分たちは自分たち(のスタイル)を持ってこなければならないということが一つだと思っています。自分たちのスタイルや強度をどの場所であってもしっかり持ってくる、長崎のバスケットをしっかりそこに持ってくるということが大事だと思っています。
対戦相手によってチャレンジというのは少し変わってきますが、名古屋(ダイヤモンドドルフィンズ)さんも琉球(ゴールデンキングス)さんも素晴らしいチームですし、長崎はファイナル1年目なので、新たなチャレンジも別であります。組織として1年目というのはもちろんですが、関わっている人たち全員が(ファイナル経験)1年目というわけではない。私もそうですが、選手陣、マネージャー陣や他のスタッフでも何度も経験している人たちがそろっています。また新たなチャレンジはあると思いますが、全員でここから決勝に挑んでいって、この組織にいる方達はいろいろな決勝を経験しているメンバーがそろっているので、しっかりと立ち向かっていければならないと思います。