ディスクローズは、仏国防省が2013年に機密解除した軍の核実験関連文書約2000ページを2年かけて分析。調査はディスクローズと英モデリング・調査会社インタープリト、米プリンストン大学の科学・国際安全保障プログラムが共同で実施した。
報告書は1974年7月に行われた核実験「サントール」について、「被ばく量の科学的再評価に基づき私たちが計算したところ、当時のポリネシアのほぼ全人口に相当する約11万人が汚染されていた」と結論。
また調査結果を裏付けるため、核実験で生じた有毒な雲をモデル化した結果、「仏当局が50年以上にわたり、核実験がポリネシアの人々の健康に与えた真の影響を隠してきた」ことが判明したと説明。住民の甲状腺被ばく線量について「私たちの推定値は、2006年に仏原子力庁が出した値の2倍~10倍高い」とした。
ディスクローズによると、これまでにポリネシアで補償を受けた核実験被害者の数は、兵士と請負業者を除く民間人では63人にとどまる。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/03/11-11:22)
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記事名:「 仏核実験、ポリネシアの「ほぼ全人口」被ばく 調査報告書 」