イタリアのファッション界における多様性を求めてきた5人は、昨年米国で端を発し、欧州に広がった「BLM」運動の名を冠したデザイナー集団を立ち上げた。その5人が24日、そろってデビューを果たした。ミシェル・ンゴンモ氏もその一人だ。
新型コロナウイルス流行下の今季のショーは全て事前収録されたものだが、AFPは先週、ミラノの文化施設チルコロ・フィロロジコでその準備の様子を独占取材した。
ファッションウィークへの参加は勝利を意味するのかという質問に、ンゴンモ氏は 「最初の一歩だと思います」と語った。そして、長期的には「 『イタリア製』というラベルは肌の色ではなくノウハウの問題であることを、私たちが住んでいる社会に理解させる必要があります」と述べた。
ミラノ・ファッションウィークに参加することは、一人のデザイナーにとって究極の夢だ。イタリア人デザイナーもだが、アフリカ出身のデザイナーにとってはなおさらだ。
同じくBLMデザイナーの一人、ファビオラ・マニラキザ氏は1972年、ブルンジの民族紛争で両親を亡くした。「普段は私たちは無視され、見えない存在ですが、これは私たちの再生です」。マニラキザさんは力を込めて語った。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/02/26-12:48)
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