保護した施設によると、羊はビクトリア州の森の中で見つかった。汚れた毛は泥で固まり、ごみが絡まってとても歩きにくそうだったという。
メルボルン北郊にあるこの動物保護施設「エドガーズ・ミッション・ファーム・サンクチュアリー」は今月、雄の羊を保護して「バーラック」と名付けたことをフェイスブックで発表した。
創設者のパム・エイハーンさんは、バーラックのもつれた毛の状態から、5年近く毛刈りが行われていなかったと推測。「とても元気が良くてわんぱくな子羊だったから、ふらっと遊びに出たまま帰らなかったのだろう」と話した。
羊は、少なくとも年1回は毛刈りをしないと毛の重量で歩けなくなるため、自然界では長く生きられない。特にオーストラリアの極めて暑く乾燥した夏を越すのは困難とされる。
なお、とてつもない重さだったバーラックの毛の量も、世界記録には届かなかった。2015年に見つかってクリスと名付けられた羊からは、重さ41キロもの毛が刈り取られ、大きな話題を呼んだ。
とはいえ、巨大な毛の塊からこざっぱりとした姿になったバーラックの大変身は、動画投稿アプリ「ティックトック」で数百万回再生されており、新たなスターが誕生したのは間違いないようだ。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2021/02/26-12:38)
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記事名:「 毛むくじゃらの「野良羊」を保護、刈り取った毛は35キロ 豪 」