わいせつで起訴の男性無罪=差し戻し審、「被害証言に疑問」―津地裁
時事通信社 2022年05月11日 19:27:00
自宅で就寝中の娘にわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ罪に問われた男性の差し戻し審判決が11日、津地裁であった。四宮知彦裁判長は娘の証言の信用性に疑いが残るとして、無罪(求刑懲役4年6月)を言い渡した。 四宮裁判長は、娘が被害を受けた時の証言が変遷しているとし、「犯行を行ったと断定するには合理的な疑いが残る」とした。 男性は、当時14歳の娘の就寝中にわいせつな行為をしたとして、2019年10月に逮捕、起訴された。津地裁四日市支部は20年11月、懲役3年6月の実刑判決を言い渡したが、名古屋高裁が21年3月に一審判決を破棄し、津地裁に差し戻していた。 男性は判決後、弁護士を通じ、「この裁判所の結論が真実だ。家族だけではなく、いろんな方々にこの結論を受け入れてほしい」とのコメントを出した。 小松武士・津地検次席検事の話 判決内容を精査し、上級庁とも協議の上、適切に対応したい。(了)【時事通信社】
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