(画像=NET MONEY編集部)

SBI証券は、SBIネオトレード証券やFOLIOなどを展開するSBIグループの中の1社になります。インターネット証券業界の中でも最大手の証券会社です。

今回はSBI証券の評判や口コミをはじめ、メリットおよびデメリットについて解説します。また、SBI証券に関するネガティブな評判についてや競合他社との比較も交えながら説明していきます。他社とのサービス内容の違いを把握することで、より深くSBI証券について把握できるでしょう。SBI証券に興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

SBI証券のリアルな評判・口コミ

NET MONEY編集部が独自で募集したSBI証券の評判や口コミをご紹介します。

良い評判だけではなく、悪い評判も確認した上でSBI証券の口座開設要否を判断しましょう。

良い評判・口コミ

SBI証券には、以下のような良い評判・口コミがあります

良い評判・口コミ
  • 銘柄の取扱数が多い
  • 手数料が安い
  • アプリ機能が充実

20代男性投資歴:半年

4

他の証券会社に比べて取り扱っている銘柄数が多いことが一番のメリットかと思います。 選択肢が多いので投資先を比較検討して自分にあった銘柄を選べるのが良い点だと思います。 またクレジットカードでの積立にも対応しているので、ポイントを貯められるのも個人的にはメリットだと感じています。

30代女性投資歴:3年以上

5

国内株の売買手数料が無料になったことは非常に助かります。なんといっても手数料が安く、コストを抑えたい私にとっては非常に魅力を感じます。 メインの証券口座としてSBI証券を3年以上利用しています。

20代男性投資歴:3年以上

5

銘柄の閲覧・検索の機能が充実している。テーマ株検索や決算日一覧などの情報も見れる。 加えて直近のニュースが時系列で閲覧でき、市況も結構見やすいので重宝しています。 Webサイトを開かずにスマホアプリで手軽に必要な情報を得られます。 このアプリを操作してスムーズに取引をすることもできるのは非常にありがたいです!

悪い評判・口コミ

良い口コミがある一方で、以下のようなSBI証券の悪い評判や口コミもあります。

悪い評判・口コミ
  • メンテナンスが多い
  • アプリが別れており使いにくい
  • サポート体制が弱い

20代女性投資歴:2年~3年

2

メンテナンスがかなり多く日曜日にあると預入金額がわからなかったりと不便な所はあります。 公式サイトにシステムメンテナンス時間が書いてあるのでまだましですが、臨時にやられると困るときもあります。

40代女性投資歴:5年以上

3

国内株アプリと米国株アプリが別々のため、コンテンツを閲覧する際は似た画面のアプリを行ったり来たりするのが面倒です。 個人的に米国株の方が取引頻度は多いものの日中に動くのは日本なので、なんとなくウロウロしてしまうことがある。ひとつのアプリに集約してもらえると助かるんですが。

20代男性投資歴:1年

2

もろもろの対応が遅いです。掛け金の引き落とし口座を変更したく手続きをしましたが、書類の発送も少々遅く、その後の変更対応にかなり時間がかかりました。 金融機関の審査等もあるため一概にSBIの対応が遅いという訳ではありませんが。

SBI証券とは?

SBI証券は、ネット証券業界において最大の規模を有する1社です。SBI証券が属するSBIグループ全体の従業員数は1万5,000名を超えています。SBI証券は、そのグループの中でも中核的存在です。

2023年3月期の営業収益は1,750億5,300万円、営業利益は621億3,000万円に上ります。業績は、ネット証券業界だけではなく証券業界全体のなかでも突出しているといえるでしょう。

2023年3月末の口座数は、SBIネオモバイル証券やSBIネオトレード証券などグループ会社も含むと1,000万件を突破しました。これは長い歴史をもつ国内証券業界でもはじめての出来事です。なお、現在も右肩上がりで口座数が伸び続けています

以下は、SBI証券のその他の概要についてまとめたものです。

国内株式
委託個人売買代金シェア
46.0%(ネット証券業界1位)
国内株式
委託売買代金
173兆8,000億円(前年同期比+7.6%)
信用取引
口座数
99万5,000口座(ネット証券業界1位)
国内株式
委託個人信用取引
売買代金シェア
47.2%(ネット証券業界1位)
投信積立
口座数
163万7,000口座
投資信託
残高
814億8,700万円
iDeCo
口座数
78万7,000口座
iDeCo
残高
8,987億円
NISA
口座数
347万口座
引用:SBI証券 決算説明資料(各情報は2023年6月14日参照)

このように、さまざまな金融商品を提供しているSBI証券は、ネット証券業界でトップクラスの水準を誇っているといえるでしょう。

SBI証券を利用するメリット

SBI証券を利用するにあたり、さまざまなメリットがあります。ここでは主なメリットについてを、大手競合他社と比較していきます。

主なメリット
  • 貯めたいポイントを選べる
  • 三井住友カードで積立投資をするとポイントが貯まる
  • 2種類のポイントを貯められる
  • 投資信託の保有で貯まるポイントが多い
  • つみたてNISAでTポイントやPontaポイントが使える
  • 手数料が安い
  • IPO(新規公開株)の実績が豊富
  • アプリが充実している
  • つみたてNISAやiDeCoの取扱銘柄が豊富
  • 外国株の取扱が豊富
  • 日本株の時間外取引(PTS取引)ができる

貯めたいポイントを選べる

画像出典:SBI証券 SBI証券のポイントサービス(※各情報は2023年6月14日参照)

SBI証券は複数のポイントサービスと提携しており、貯めたいポイントを選択できます。

以下に、SBI証券を含む各ネット証券会社が対応しているポイントサービスをまとめました。

社名対応しているポイントサービス
SBI証券・Tポイント
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALマイル
楽天証券・楽天ポイント
・楽天証券ポイント
マネックス証券・マネックスポイント
※各情報は2023年6月14日参照

多くのネット証券会社では、さまざまな取引で投資家(利用者)にポイントを還元しています。

しかし、基本的に他社で対応しているのは自社または自社グループのポイントサービスのみです。一方でSBI証券は、豊富なポイントサービスのなかから自分自身で選択できます。

三井住友カードで積立投資をするとポイントが貯まる

画像出典:SBI証券 クレカ積立(※各情報は2023年6月14日参照)

SBI証券では、三井住友カードで投資信託の積立投資をおこなった場合、SMBCグループのポイントサービスであるVポイントを貯められます。また、毎月の積み立て額に応じてVポイントをもらえます。

投資信託の主な決済方法は「現金」「クレジットカード決済(クレカ決済)」です。しかし、多くの銀行や店舗型証券会社ではクレジットカード決済に対応していません。SBI証券では対応可能なので、大きなメリットといえるでしょう。

カードの種類によっては業界最高水準のポイント還元率を実現しているのも、SBI証券の特徴の1つです。

以下は、各ネット証券会社のクレジットカード決済におけるポイント還元率をまとめたものです。

社名ポイント還元率
SBI証券0.5%~5.0%
楽天証券0.5%~1.0%
マネックス証券1.1%
※各情報は2023年6月14日参照

以下の記事では、つみたてNISAのクレジットカード決済や、SBI証券×三井住友カードについて解説しています。

2種類のポイントを貯められる

SBI証券では、2種類のポイントを貯められる点もメリットの1つだといえます。

前述したとおり、SBI証券で対応しているポイントサービスは以下のとおりです。

対応しているポイントサービス
  • Tポイント
  • Vポイント
  • Pontaポイント
  • dポイント
  • JALマイル

これらの中から1つ「メインポイント」を設定すると、SBI証券のさまざまな取引において指定したポイントサービスのポイントを貯められます。ポイント獲得対象となる取引項目は以下のとおりです。

ポイント獲得対象となる取引項目
  • 国内株式手数料マイレージ
  • 国内株式の入庫
  • 投資信託の保有
  • SBIラップのおまかせ運用
  • 金・銀・プラチナの購入
  • お友達紹介
  • 新規口座開設
  • Vポイントアッププログラム
※メインポイントによって、対象となる項目が異なります

上記に挙げた項目によって獲得できるポイントは、「積立投資のクレカ決済で貯まるVポイント」とは別ものです。メインポイントの設定する際は、ご自身にとって使い勝手のよいポイントを選択するといいでしょう。

投資信託の保有で貯まるポイントが多い

投資信託の保有で貯まるポイントが多い点もSBI証券のメリットです。

数社のネット証券会社では、投資信託の月間平均保有残高に対してポイントが貯まるサービスを提供しています。

各ネット証券会社が提供している投資信託における保有ポイントの概要は、以下のとおりです。

社名投資信託保有ポイント 概要
SBI証券月間平均保有金額の最大0.25%をポイントを還元

・通常銘柄の場合
1,000万円未満:0.10%
1,000万円以上:0.20%

・SBIプレミアムチョイス銘柄の場合
1,000万円未満:0.15%
1,000万円以上:0.25%

・その他銘柄の場合
ファンド毎にSBI証券が指定した付与率
楽天証券毎月末時点の投資信託保有残高が、はじめて基準残高に到達した場合に以下に沿いポイントを還元

10万円に到達:10ポイント
30万円に到達:30ポイント
50万円に到達:50ポイント
100万円に到達:100ポイント
200万円に到達:100ポイント
300万円に到達:100ポイント
400万円に到達:100ポイント
500万円に到達:100ポイント
1,000万円に到達:500ポイント
1,500万円に到達:500ポイント
2,000万円に到達:500ポイント
マネックス証券月間平均保有金額の最大0.08%をポイントを還元

通常銘柄:0.08%
マネックス社指定銘柄:0.0%または0.03%
※2023年6月14日時点

たとえば1,000万円の投資信託を1年間保有していた場合、各社で獲得できる年間ポイントは以下のとおりです。

社名ポイント還元率
SBI証券2万ポイント

1,000万円×0.20%=2万ポイント
※通常銘柄の場合
楽天証券500ポイント
マネックス証券8,000ポイント

1,000万円×0.08%=8,000ポイント
※通常銘柄の場合
※2023年6月14日時点

なお、SBI証券とマネックス証券は投資信託を保有していれば継続的にポイントが還元されますが、楽天証券では、はじめて基準残高に到達した際のみ還元されます。そのため、長期間の投資信託を保有する場合はさらにその差は大きくなります。

つみたてNISAでTポイントやPontaポイントが使える

SBI証券は、TポイントやPontaポイントでつみたてNISAに投資できます。

各ネット証券会社のポイント投資対象は以下のとおりです。

社名ポイント投資対象
SBI証券・投資信託のスポット買付け
・投資信託の積立買付 ※つみたてNISAも対象
楽天証券・投資信託のスポット買付け
・投資信託の積立買付 ※つみたてNISAも対象
・国内株式(現物)
・米国株式(現物・円貨)
・バイナリーオプション
マネックス証券・投資信託のスポット買付け
※つみたてNISAは不可
※2023年6月14日時点

SBI証券は2023年2月27日からポイントによる投信積立サービスの提供を開始しました。これまでは、つみたてNISAにポイントで投資できるのは楽天証券のみでした。

しかし、このSBI証券での新たなサービスの拡充により、TポイントとPontaポイントで投資信託の積立買付やつみたてNISAが購入できるようになったことは大きなメリットだといえるでしょう。

手数料が安い

画像出典:SBI証券 SBI証券のポイントサービス(※各情報は2023年6月14日参照)

SBI証券における、各種取引での手数料が安いのも強みです。

各ネット証券会社の国内株式(現物)手数料を以下にまとめました。

SBI証券(アクティブプラン)楽天証券(いちにち定額コース)マネックス証券(1日定額手数料コース)
~50万円0円0円550円
~100万円0円0円550円
~200万円1,238円2,200円2,750円
~300万円1,691円3,300円2,750円
以降100万円毎+295円+1,100円+2,750円 ※1
※2023年6月14日時点
※1:マネックス証券の一日定額手数料コースは約定金額が100万円以上の場合、300万円毎に2,750円が加算される

上記内容から、SBI証券の手数料は他社と比較して安価です。

また、米国株式の手数料は業界最安水準(SBI証券厳選の米国ETFであるSBI ETFセレクションは買付手数料無料)で、単元未満株サービスであるS株の買付手数料も無料です。このように手数料の安さは、SBI証券の大きな特徴といえます。

IPO(新規公開株)の実績が豊富

SBI証券はIPOの実績が豊富です。

IPOとは、未上場の企業が株式市場に上場することです。成長が期待できる銘柄は初値が公募売出価格を大きく上回ることが多いため、投資知識が乏しくてもIPOの抽選に当選さえすれば利益を出しやすいという特徴があります。

実際に、2021年4月から2022年3月までのIPO銘柄において、初値が公募価格を上回ったのは120銘柄中93銘柄にも及びます。つまり、初値がついたタイミングで売却した場合、全銘柄の77.5%が利益を得られるわけです。

なお、2022年4月から2023年3月までの上場会社数は93社ありました。同期間中における各証券会社(店舗型証券会社含む)のIPO実績は次のとおりです。

社名件数関与率
SBI証券92本98.9%
楽天証券64本68.8%
松井証券59本63.4%
マネックス証券54本58.1%
みずほ銀行51本54.1%
SMBC日興証券47本50.5%
大和証券47本50.5%
岡三証券42本45.2%
岩井コスモ証券47本45.2%
野村證券41本44.1%
引用:SBI証券 新規公開株式(IPO)の引受実績(※2023年6月14日参照)

上記の内容から、SBI証券はIPO銘柄の多くを取り扱っているといえるでしょう。

IPOチャレンジポイントで当選確率が上がる

SBI証券にあるIPOチャレンジポイント制度を活用することで、当選確率をアップできます。

なお、証券会社によってIPOの抽選に関する制度は異なります。たとえば、楽天証券やマネックス証券を例に挙げてみましょう。楽天証券は取引実績や預り資産に関わらず、完全平等抽選制を採用しています。マネックス証券も同様です。

一方でSBI証券のIPOチャレンジポイントでは、抽選に外れる度にポイントを獲得できるようになっています。次回抽選時にそのポイントを使用することで、当選確率がアップする仕組みです。

つまりSBI証券の場合、抽選に参加し続けることで着実にIPO当選へと近づけるわけです。抽選時に使用したポイントは、当選しない限り戻ってきます。

以下の記事は、IPO抽選について詳しく知りたい人におすすめです。

アプリが充実している

SBI証券はアプリが充実しているのが特徴です。

株アプリはもちろん、つみたてNISAやクレカ積立にも対応した投信積立のアプリなど、さまざまな取引をスマートフォンで完結できます。いつでも好きな時に取引や確認ができるのは、アプリが充実したSBI証券のメリットといえるでしょう。

その他、SBI証券が提供している主なアプリは以下のとおりです。

アプリ名  概   要  AndroidiOSWindowsMac
株アプリ国内株式の銘柄探しや取引をスムーズにおこなえる????--
かんたん積立 アプリ投資信託の保有状況の確認や積立設定をおこなえる????--
米国株 アプリ米国株の銘柄検索、簡単操作で取引、口座管理までおこなえる????--
FXアプリ無料で利用できるFX専用高機能取引ツール????--
HYPER SBI国内株式及び先物オプションが取引可能なトレーディングツール--??-
HYPER SBI 2/td>HYPER SBIをベースに機能性や操作性をアップしたトレーディングツール--????
参照:SBI証券 メインサイト 、SBI証券 ツール・アプリ(※各情報は2023年6月14日参照)

以下の記事ではおすすめの株アプリやSBI証券の株アプリについて解説しています。

つみたてNISAやiDeCoの取扱銘柄が豊富

SBI証券は、つみたてNISAやiDeCoの取扱銘柄が豊富な点もメリットの1つです。

各ネット証券会社のつみたてNISAや、iDeCoにおける取扱銘柄数は以下のとおりです。

社名つみたてNISA 取扱銘柄数iDeCo 取扱銘柄数
SBI証券195本84本
楽天証券192本31本
マネックス証券169本26本
※各情報は2023年6月14日参照

上記のとおり、どちらもネット証券業界において最多水準となっています。また、ただ取扱銘柄数が多いだけではなく、信託報酬が安い銘柄が多い点もSBI証券のメリットといえるでしょう。

外国株の取扱が豊富

SBI証券は、米国株を含む外国株式の取扱も豊富です。

各ネット証券会社が取り扱っている外国株式を以下にまとめました。

社名取扱がある外国株式米国株 取扱銘柄数
SBI証券9ヵ国
・米国
・中国
・韓国
・ロシア
・ベトナム
・インドネシア
・シンガポール
・タイ
・マレーシア
5,600銘柄超
楽天証券6ヵ国
・米国
・中国
・インドネシア
・シンガポール
・タイ
・マレーシア
4,875銘柄
マネックス証券2ヵ国
・米国
・中国
4,477銘柄
※各情報は2023年6月14日参照

米国株および中国株は、楽天証券とマネックス証券も取り扱っていますが、9ヵ国取り扱っているのはSBI証券のみです。

また、米国株の取扱銘柄数もネット証券業界でも最多水準といえるでしょう。

日本株の時間外取引(PTS取引)ができる

SBI証券は、日本株の時間外取引(PTS取引)がおこなえる点もメリットだといえます。

株式市場は24時間いつでも開いているわけではなく、立会時間や注文受付時間はそれぞれ決められています。

画像出典:日本取引所グループ 内国株の売買制度(2023年6月14日参照)

場合によっては、早朝や深夜に取引をおこないたい時もあるでしょう。SBI証券であれば、 朝の8時20分から深夜23時59分まで国内株の取引がおこなえます。忙しい人などにとっては嬉しいメリットといえるでしょう。

時間外取引(PTS)について、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

SBI証券のデメリット

ここからは、SBI証券のデメリットについてまとめます。ほかの大手ネット証券会社との比較をしながら解説していきます。

SBI証券のデメリット
  • メンテナンスが多い
  • クレカ積立をするときのポイント還元率は高くない
  • 取引したい商品ごとにアプリが必要
  • サイトが見づらい
  • デモ取引ができない

メンテナンスが多い

SBI証券は、サイトやアプリのメンテナンスが多いです。

メンテナンスは主に以下の2つに分けられます。

メンテナンス
  • 定期システムメンテナンス
  • 臨時システムメンテナンス

主な定期システムメンテナンス情報は以下のとおりです。

対象サービスメンテナンス対象機能メンテナンス予定時間
口座開設・オンラインでの口座開設
・お客さま情報の登録
・火曜日~土曜日 1:00~4:00
国内株式メインサイト全板®サービスメンテナンスにより、一時的に接続エラーになる場合あり・日曜日 19:00~20:00(内10分程度)
投資信託投資信託の積立設定(新規・変更・解除)・毎日 23:50~翌日1:30(内1時間程度)
すべてのサービスメンテナンスにより、ログイン中でも自動的にログアウトされる場合あり・金曜日 16:00~20:00頃
・日曜日 2:00~4:00頃
引用:SBI 定期システムメンテナンス(※各情報は2023年6月14日参照)

定期メンテナンスだけではなく臨時システムメンテナンスも多く、かつ時間が比較的長めです。

たとえば、2023年6月11日に実施された臨時メンテナンスでは、6月10日18:00から6月11日10:00にわたり、メインサイトへのアクセスが制限されました。

このように、SBI証券におけるメンテナンスの多さは、利用者にとってはデメリットといえるでしょう。

クレカ積立をするときのポイント還元率は高くない

クレカ積立に対するポイント還元率があまり高くない点も、SBI証券のデメリットです。

以下に、各ネット証券会社のクレジットカード決済におけるポイント還元率について、年会費無料のカードに限定して情報をまとめました。

社名ポイント還元率
SBI証券0.5%
楽天証券0.5%
マネックス証券1.1%
※各情報は2023年6月14日参照

各社における年会費無料のカードを比較すると、SBI証券のポイント還元率は楽天証券と同一水準で、マネックス証券よりも低いです。

三井住友カード ゴールド(NL)などいくつかのカードを指定すれば、ポイント還元率を1.0%にアップできます。対象カードは、年間100万円のカード利用があれば翌年度以降永年無料になります。ただし、それ以外の場合では年会費5,500円が必要です。

取引したい商品ごとにアプリが必要

SBI証券は、各取引商品ごとにアプリが必要です。

さまざまな金融商品に対応したアプリを提供しているのはSBI証券がもつメリットの1つです。しかし、1つのアプリの中に商品がまとめられているわけではなく、商品ごとにアプリが分かれています。具体的なアプリは次のとおりです。

具体的なアプリ
  • 株アプリ
  • かんたん積立アプリ
  • 米国株アプリ
  • FXアプリ
  • 先物・オプションアプリ
  • HYPER 先物・オプションアプリ
  • 取引所CFDアプリ -くりっく株365
  • My資産
  • スマートアプリ

利用する取引数にもよりますが、場合によってはスマートフォンのホーム画面の半分程度がSBI証券のアプリで埋まってしまう可能性もあります。

このように、アプリが統合されていない点はSBI証券のデメリットといえるでしょう。

サイトが見づらい

SBI証券はサイトが見づらい点もデメリットです。

個人差はありますが、文字が小さく情報量が多すぎるため、見づらい印象をうける人もいるでしょう。

文字が大きめでイラストや画像が多用されている楽天証券と比較すると、使いにくさや不便さを感じる人もいるかもしれません。

デモ取引ができない

SBI証券は、デモ取引に対応していません。

はじめて投資にチャレンジする場合、取引の流れを体験するためにデモ取引をおこないたいという人もいるでしょう。しかし、SBI証券を含むネット証券会社の多くはデモ取引に対応していないのが実情です。
事前に流れを把握したい人は、SBI証券が提供している取引操作ガイドの確認をしてみるといいでしょう。

【2大ネット証券】SBI証券と楽天証券を比較

ここでは、SBI証券と並んで「2大ネット証券」と称される楽天証券との比較結果をまとめました。それぞれの特徴を知り、ぜひ今後の参考にしてみてください。

SBI証券楽天証券
対応している
ポイントサービス
・Tポイント
・Vポイント
・Pontaポイント
・dポイント
・JALマイル
・楽天ポイント
・楽天証券ポイント
ポイント
還元率
0.5%~5.0%0.5%~1.0%
ポイント
投資対象
・投資信託のスポット買付け
・投資信託の積立買付 ※つみたてNISAも対象
・投資信託のスポット買付け
・投資信託の積立買付 ※つみたてNISAも対象
・国内株式(現物)
・米国株式(現物・円貨)
・バイナリーオプション
国内株式手数料
(1日定額コース)
~100万円:0円
~200万円:1,238円
~300万円:1,691円
※以降100万円ごとに295円加算
~100万円:0円
~200万円:2,200円
~300万円:3,300円
※以降100万円ごとに1,100円加算
IPO取扱実績
(2022年度)
92件64件
つみたてNISA
取扱銘柄数
195本84本
iDeCo
取扱銘柄数
192本31本
外国株9ヵ国
・米国
・中国
・韓国
・ロシア
・ベトナム
・インドネシア
・シンガポール
・タイ
・マレーシア
6ヵ国
・米国
・中国
・インドネシア
・シンガポール
・タイ
・マレーシア


米国株
取扱銘柄数
5,600銘柄超4,875銘柄
※各情報は2023年6月14日参照

上記の比較結果を踏まえると、SBI証券に向いているのは、以下のようなタイプになります。

SBI証券に向いている人
  • 総合力が高い証券会社を探している人
  • 手数料の安さにこだわる人
  • 取扱銘柄数の多い証券会社を希望する人

一方、楽天証券に向いているのは以下のようなタイプになります。

楽天証券に向いている人
  • 楽天ポイントを貯めている人
  • ポイント投資対象が多い証券会社を探している人
  • サイトの見やすさにこだわる人

以下の記事ではSBI証券と楽天証券を徹底比較しています。証券会社選びの参考にしてみてください。

SBI証券に対する3つの誤解

SBI証券に関する誤解として、主に3つの内容が挙げられます。

ここでは以下のそれぞれの内容について解説していきます。

3つの誤解
  1. SBI証券は危険だからやめたほうがいい
  2. 不正アクセスがあったからやばい
  3. SBI証券は潰れる

① SBI証券は危険だからやめたほうがいい

SBI証券に対して「危険だからやめたほうがいい」という声があがっています。しかし実際のところ、SBI証券は金融庁から金融商品取引業者の登録を受けています。登録状況の詳細は以下のとおりです。

登録番号関東財務局長(金商)第44号
登録年月日平成19年9月30日
金融商品取引業者名株式会社SBI証券
引用:金融庁 金融商品取引業者登録一覧(2023年6月14日参照)

金融庁は経営管理や財務の健全性に加えて、業務の適切性などさまざまな項目を評価しています。

そのため、SBI証券は金融商品取引業者に登録されていることから、安全であるといえるでしょう。

② 不正アクセスがあったからやばい

過去に、SBI証券では不正アクセスによって顧客資金が流出しました。
しかし、それを受けてSBI証券は迅速に再発防止策を実施しました。主な対策は以下のとおりです。

主な対策
  • 不正アクセスの監視および排除 二要素認証やリスクベース認証の導入 出金先銀行口座登録における本人確認の強化
参照:SBI証券 プレスリリース(2023年6月14日参照)

利用者に重大な過失がない場合は全額補償されるのが通例で、SBI証券でも補償しています。

現在はさらなる厳重な取り締まりにより、「SBI証券は不正アクセスがあったから良くない」というのは事実ではないといえるでしょう。

③ SBI証券は潰れる

SBI証券の業績は極めて順調で、株式会社日本格付研究所(JCR)からは、格付けはA(安定的)と評価されています。

以下は2023年3月期における業績の数値です。

(単位:百万円)
2022年3月期 通期 連結2023年3月期 通期 連結前年同期比 増減率
営業収益166,627175,053+5.1%
営業利益61,92062,130+0.3%
経常利益62,05760,951▲1.8%
引用:SBI証券 決算説明資料(2023年6月14日参照)

以上の結果からも、SBI証券が業績不振により潰れる心配はないといえるでしょう。

SBI証券についてよくある質問

最後に、SBI証券に関するよくある質問についての回答をまとめました。

よくある質問
  • 口座開設は誰でもできますか?
  • どんな金融商品を取り扱っていますか?
  • SBI証券とネオモバの違いを教えてください
  • SBI証券とSBI FXトレードの違いを教えてください
口座開設は誰でもできますか?
SBI証券を含む証券会社で口座を開設できるのは、日本国内の居住者のみです。

また、日本証券業協会に加入している金融商品取引業者や証券会社などに勤務している人、世帯主が他社の証券会社に勤務しているご家族は口座開設ができません。
どんな金融商品を取り扱っていますか?
SBI証券が取り扱っている金融商品は以下のとおりです。
国内株式・現物取引
・信用取引
・PTS(昼/夜)
・IPO/PO
・株主優待
・単元未満株 など
外国株式・海外ETF・米国株式取引
・米国株式信用取引
・海外ETF
・中国株式取引
・韓国株式取引
・ロシア株式取引
・ベトナム株式取引
・インドネシア株式取引
・シンガポール株式取引
・タイ株式取引
・マレーシア株式取引 など
投資信託投信積立 など
債券・円貨建債券
・外貨建債券
FX積立FX
先物・オプション・先物/オプション取引-
・商品先物取引
CFD・eワラント・CFD(くりっく株365)
・eワラント
金・銀・プラチナ金・銀・プラチナ取引
NISA・つみたてNISA・一般NISA
・つみたてNISA
・ジュニアNISA
iDeCoiDeCo
参照:SBI証券(2023年6月14日参照)
SBI証券とネオモバの違いを教えてください
ネオモバとは、SBIネオモバイル証券を指します。SBIネオモバイル証券の概要は以下のとおりです。
商号株式会社SBIネオモバイル証券
設立2018年10月30日
取扱金融商品・国内株式
・FX
SBIネオモバイル証券は、SBI証券とTポイントを運営するCCCマーケティング社の共同出資により誕生しました。日本ではじめてTポイントを利用した投資をスタートするなど、ユニークな取り組みをおこなってきました。

なお、SBIネオモバイル証券は2024年1月9日に、SBI証券と経営統合することが発表されています。
SBI証券とSBI FXトレードの違いを教えてください
SBI FXトレードは、SBIリクイディティ・マーケット社を親会社にもつFX専門の会社です。SBIリクイディティ・マーケット社は、SBI証券と同様にSBIグループに属しています。

SBI証券はオンライン総合証券を事業としており、FXにも対応していますが、SBIリクイディティ・マーケットおよびSBI FXトレードは、外国為替証拠金取引等のマーケット機能の提供やシステム開発を事業としている点が主な違いです。

SBI証券は投資初心者から経験者までおすすめ

今回はSBI証券の評判をはじめ、メリットおよびデメリットを他社と比較しながら解説しました。

SBI証券にはさまざまなメリットがあることがわかりました。特にそのなかでも、以下の3点はSBI証券の代表的なメリットといえるでしょう。

SBI証券の代表的なメリット
  • 総合力の高さ
  • 手数料の安さ
  • 取扱銘柄数の多さ

SBI証券は、証券業界のなかではじめて1,000万口座を突破したという実績をもちます。つまり裏を返せば、多くの投資家から高い評価を得ているといえるでしょう。

どの証券会社で口座を開設しようか迷っている人は、ぜひSBI証券を検討してみてください。

情報提供元: NET MONEY
記事名:「 SBI証券の評判や口コミは?メリットやデメリット、よくある誤解を徹底解説