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MT4を導入している国内FX業者は複数存在しますが、業者の選択で特に重要になるのが、実質的な取引コストであるスプレッドの比較です。狭いスプレッドは取引コストの削減につながり、取引で有利になります。
また、スプレッドは「原則固定」と「変動制」の2種類がありますが、今回調査した結果では原則固定の業者の方がスプレッドは狭い傾向がありました。しかし、各業者を一つ一つ調べるのは時間がかかり、正確な比較も難しいです。
そこで、本記事では「MT4対応の国内FX業者のスプレッド」や、「各社のメリットとデメリット」などについて詳しく解説します。
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米ドル/円やユーロ/円、ポンド/円などのクロス円の通貨ペアを取引したい人には、FXTFがおすすめです。特にポンド/円のスプレッドは非常に狭く、MT4に対応していない業者を含めて、トップクラスの狭さとなっています。
ポンド/米ドルや豪ドル/米ドルを取引したい人には、JFXがおすすめです。JFXは全般的にスプレッドが狭く、特にポンド/米ドルや豪ドル/米ドルのスプレッドの狭さが際立っています。
約定力の高さや取引に役立つコンテンツの充実度にもこだわりたい人には、約定スピードに優れ、多彩なコンテンツが用意されているOANDA証券がおすすめです。
この項目では、スプレッドが狭い6つの国内FX業者を紹介していきます。
通貨ペア名 | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 |
ポンド/円 | 0.6銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips |
ポンド/米ドル | 0.7pips |
豪ドル/米ドル | 0.6pips |
ゴールデンウェイ・ジャパンの「FXTF MT4」は、スプレッドが業界最狭水準かつ原則固定であり、MT4の口座でありながら一般的な口座と比較しても非常に狭いスプレッドとなっています。
通常、MT4の口座のスプレッドは変動制であったり、一般的なFX口座より広めであったりすることが多いです。しかし、FXTFMT4は米ドル/円が0.2銭、ユーロ/円が0.4銭、ポンド/円が0.6銭など、MT4の口座としては圧倒的な狭さを誇っています。
特に、主要通貨ペアのスプレッドは非常に狭く、これは短期売買をするトレーダーにとって大きな魅力です。例えば、ドル円のスプレッドが0.2銭の場合、1万通貨の取引で往復20円のコストが発生します。これが0.5銭だと50円になり、年間1,000回取引すると3万円もの差が生まれることになります。
対象の5通貨ペア(ドル円、ユーロ円、ポンド円、豪ドル円、ユーロドル)でEAを使用して取引する場合は、1万通貨あたり20円(0.2銭)の手数料がかかりますが、手数料を含めても低コストで自動売買をすることが可能です。
ただし、FXTF MT4ではスキャルピングが明確に禁止されていることには注意してください。FXTFの約款では、「数秒間隔で注文を繰り返し発注する行為を行った場合」という形で、スキャルピングの禁止が記載されています。
もし1分以内のスキャルピングを繰り返していれば、最悪の場合口座を凍結されてしまう可能性もあります。スキャルピングをメインとする場合は、JFXなどのスキャルピングを認めている業者を利用するとよいでしょう。
また、日本時間早朝や重要な経済指標の発表時にはスプレッドが広がる傾向がありますが、これは他のFX業者でも起きる現象です。主要通貨ペアのスプレッドが非常に狭いFXTF MT4は、特に短期売買をメインとする人に非常におすすめです。
\総合力が高く初心者におすすめ/
通貨ペア名 | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.2銭 |
ユーロ/円 | 0.4銭 |
ポンド/円 | 0.9銭 |
豪ドル/円 | 0.5銭 |
ユーロ/米ドル | 0.3pips |
ポンド/米ドル | 0.6pips |
豪ドル/米ドル | 0.4pips |
JFXのスプレッドは業界最狭水準であり、主要通貨ペア以外も全般的にスプレッドが狭く、様々な通貨ペアで短期売買を行うことが可能です。さらに、スキャルピングも公認しており、約定スピードも最速0.001秒であるなど、短期売買に非常に適した取引環境になっています。
また、スプレッドが狭いことに加え、JFXでは頻繁に「取引高キャンペーン」を実施し、取引高に応じたキャッシュバックを提供しています。
キャンペーンをうまく利用すれば、スプレッドを実質的にさらに狭くすることが可能です。JFXは様々な通貨ペアで短期売買を行いたい人や、スキャルピングをメインとする人、キャンペーンに興味がある人などにおすすめしたいFX業者です。
\スキャル裁量取引なら/
通貨ペア名 | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.3~1銭 |
ユーロ/円 | 0.4~1.4銭 |
ポンド/円 | 0.9~2.4銭 |
豪ドル/円 | 0.6~1.4銭 |
ユーロ/米ドル | 0.5~0.6pips |
ポンド/米ドル | 0.8~1pips |
豪ドル/米ドル | 0.9pips |
OANDA証券「東京サーバー・スタンダードプラン」のスプレッドは、多くの通貨ペアで変動制を採用しており、一般的な水準となっています。また、最低注文数量も1万通貨と大きめです。
ただし、OANDA証券は「0.1pipスプレッド競争より、公平・公正な取引環境を提供することが重要だと考えている」と公言している通り、「99%以上の注文が50ミリ秒(1/20秒)以内で約定」、「各通貨ペアのスリッページ発生状況の公開」など、信頼性の高い取引環境が整っています。
さらに、世界中に分布するOANDAグループのユーザーの取引状況が一目で分かる「OANDAオープンブック」や、OANDAが開発したオリジナルインジケーターを無料配布している「インジケーターライブラリ」など、取引に役立つコンテンツが多数用意されています。
そのため、見えているスプレッドだけでなく、約定の質や取引で役立つコンテンツなども重視したい人に、OANDA証券はおすすめしたいFX業者です。
\中上級者に向いている/
通貨ペア名 | ※スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.5銭 |
ユーロ/円 | 1.1銭 |
ポンド/円 | 2.0銭 |
豪ドル/円 | 1.2銭 |
ユーロ/米ドル | 0.6pips |
ポンド/米ドル | 1.2pips |
豪ドル/米ドル | 1.2pips |
楽天証券の「楽天MT4」は、原則固定のスプレッド提示を一時的に停止しており、現在のスプレッドは変動制となっています。また、他社のMT4の口座と比べ、スプレッドがやや広めに設定されています。
取引量や時間帯によってスプレッドが変わる可能性がある変動制を採用していることは、初心者トレーダーにとって取引にやりづらさを感じる要因になるかもしれません。加えて、スプレッドがやや広めであることも、取引コストを抑える必要がある短期トレーダーにはデメリットとなります。
ただし、MT4のインストール方法からチャート機能、発注方法、自動売買などの情報がまとめられた「MetaTrader4コンプリートガイド」や、主なポイントを動画で分かりやすく解説した「動画でMT4の使い方を学ぼう」などの初心者向けコンテンツが用意されていることは、MT4の利用が初めての人にとって大きなメリットです。
大手ネット証券ならではの安心感を求める人や、MT4を利用したことが無い人に、楽天証券はおすすめしたいFX業者です。
\楽天サービス利用者は必見/
通貨ペア名 | スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 0.2~1.2銭 |
ユーロ/円 | 0.6~2.8銭 |
ポンド/円 | 1.1~3.1銭 |
豪ドル/円 | 0.8~2.0銭 |
ユーロ/米ドル | 0.5~0.9pips |
ポンド/米ドル | ※0.7pips |
豪ドル/米ドル | ※0.5pips |
外為ファイネストのスプレッドは変動制となっており、流動的に変化するものの、狭いスプレッドが提供されています。特に、ポンド/米ドルや豪ドル/米ドルのスプレッドは非常に狭いです。
さらに、EAの利用制限が無く、スキャルピングを公認していることも大きなメリットです。また、MT5にも対応しており、MT4だけでなくMT5も使ってみたいという人にも適しています。
ポンド/米ドルや豪ドル/米ドルを取引する人や、スキャルピングタイプのEAを使いたい人、MT5に興味がある人に、外為ファイネストはおすすめです。
\スキャルを自動売買で行うなら/
Forex.comは世界の金融における中心地の一つである米国にて※FXでNo.1となるなど、高い実績と信頼性のあるFX業者です。さらに、FXでは84種類以上もの通貨ペアを取引可能であり、取引チャンスを見つけたり、分散投資をしたりしやすいことも大きな特徴です。
また、Forex.comでは通常のFX以外にも、ノックアウトオプションや株価指数CFDを提供しています。これによって利益を得るチャンスを増やしたり、リスクをより手軽にコントロールしたりすることが可能です。
ノックアウトオプションでは「ノックアウトレベル」と呼ばれる損切りラインを設定し、為替レートがこのラインに達すると自動的に決済されることで、設定以上の損失が発生しない仕組みになっています。ノックアウトオプションを活用すれば、損失額を事前に限定して、高いボラティリティを伴う相場でも安心して取引することが可能です。
通貨ペア名 | ※スプレッド |
---|---|
米ドル/円 | 1.4銭 |
ユーロ/円 | 2.7銭 |
ポンド/円 | 4.0銭 |
豪ドル/円 | 1.9銭 |
ユーロ/米ドル | 1.6pips |
ポンド/米ドル | 2.6pips |
豪ドル/米ドル | 1.8pips |
Forex.comのスプレッドは変動制であり、他社と比較してやや広めとなっています。つまり、細かく利益を積み上げていくため取引回数が多くなるスキャルピングには向いていません。
スキャルピングでは、通常は1回の取引での利益が非常に小さく、取引コストが低いことが重要になります。結果として、スプレッドが狭い他のFX業者の方が、短期間で多数の取引をこなすスキャルピングには有利です。
ただし、中長期的なトレードスタイルがメインのトレーダーの場合はあまり問題にはなりません。例えば、数日から数週間ポジションを保有するスイングトレードであれば、スプレッドの影響は相対的に小さくなります。
また、Forex.comでは84種類以上もの通貨ペアが用意されており、MT4を使いつつ幅広い通貨ペアを取引したい人にとっては最適な業者です。加えて、自分の取引をAIが分析してくれる「パフォーマンス分析」や、専門家による最新ニュースの解説や分析が見られる「最新マーケットレポート」なども無料で提供されているため、取引スキルを向上させやすいです。
スプレッドが広めであっても、取引機会の多さや自分の取引スキルを向上させやすい環境を重視したい人に、Forex.comはぴったりのFX業者だと言えるでしょう。
MT4を使えるFX業者はスプレッドが変動制であることも多く、取引時はスプレッドが一目で確認できるようにしておくと便利です。この項目ではMT4でスプレッドを表示する方法を各デバイス別に解説していきます。
PC(インストール版)のMT4を起動すると、スプレッドは左側の「気配値表示」欄に表示されます。ただし、初期の時点では表示されていないことがあります。
表示されていない場合は、「気配値表示」欄の上で右クリックします。タブが表示されたら、「スプレッド」を選択してください。
すると、Askの右にスプレッド(!の部分)が表示されます。この設定をしておくことで、いつでもリアルタイムでスプレッドを確認することが可能です。
表示されるスプレッドはポイント表示のため、1ポイント=0.1銭(pips)で判断する必要があります。例えば、USDJPYのスプレッドが10と表示されている場合、米ドル/円のスプレッドが1.0銭であることを意味します。
なお、インジケーターをインストールすることでもスプレッドを表示させることが可能です。ただし、MT4に慣れていない初心者にはやや難しい作業になるため、「気配値表示」欄で右クリックするやり方をおすすめします。
PC(ブラウザ版)でのスプレッドの表示方法は、前述したPC(インストール版)での表示方法とほぼ同じです。ブラウザ版のMT4を起動すると、スプレッドは左側の「気配値表示」欄に表示されます。ただし、初期の時点では表示されていないことがあります。
表示されていない場合は、「気配値表示」欄の上で右クリックします。タブが表示されたら、「列」にカーソルを合わせ、「スプレッド」を選択してください。
すると、Askの右にスプレッド(!の部分)が表示されます。この設定をしておくことで、いつでもリアルタイムでスプレッドを確認することが可能です。
最後に、スマホアプリ版でのスプレッドの表示方法を解説します。スマホ版MT4をインストールし、口座にログインした時点では「シンプルモード」の状態となっているため、スプレッドが表示されません。
スプレッドを表示させるには、画面上部にある「詳細モード」をタップします。
すると、通貨ペア名の下にスプレッドが表示されるようになります。
MT4でバックテストを行う際、スプレッド設定は結果に大きな影響を与えます。正確な設定方法を理解し、実際の取引環境に近いスプレッドでバックテストを行うようにしましょう。
まずは自分が取引をする時間帯や、EA(自動売買システム)を使って取引する時間帯のスプレッドを確認しましょう。
利用するFX業者のスプレッドが原則固定であれば、ほとんどの時間帯でスプレッドは一定であるため、公式サイトに記載してあるスプレッドの数値をチェックします。変動制の場合は、MT4を起動してスプレッドの推移を確認してください。
次に、MT4の「ストラテジーテスター」の「スプレッド」欄に、調べたスプレッドの数値を入力します。ストラテジーテスターが表示されていない場合は、「表示」欄をクリックし、「ストラテジーテスター」を選択してください。
ストラテジーテスターが表示されたら、画面右下の「スプレッド」欄でスプレッドを選択・入力します。表示されるスプレッドはポイント表示のため、1ポイント=0.1銭(pips)です。例えば、スプレッドを1.0銭にしたい場合は、10と選択・入力してください。
ポイントは通貨ペアごとにスプレッドを調査し、適切なスプレッドを設定することです。適切なスプレッドを設定すれば、より現実的なシミュレーションが可能になります。