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当社グループの創業から上場までの変遷をご紹介します。創業時は、中古車卸売業のガリバー(現株式会社IDOM)という会社の孫会社からスタートしました。当時、社長の柴田も私もガリバーに在籍しており、社内ベンチャーのような形で当社を立ち上げたというのがスタートラインの2007年です。その後、株主がガリバーからSBIグループに移り、さらに複数のファンドを経て独立し、2017年12月に東証二部に上場を果たしました。その後2018年に東証一部に市場変更し、2022年にプライム市場へ移行しました。
2017年の上場は、当社グループにとって大きなターニングポイントでした。最近は徐々にBtoC事業も始めていますが、創業から基本的にBtoB事業で拡大していました。そのため、売上や利益は成長していたものの、一般にはあまり知られていない存在でした。上場によって知名度や信用度が向上したことで、大学生の新卒採用や従業員のエンゲージメントの向上、さらには銀行からの調達といった多方面においてプラスに働いています。これは単に有名になるだけでなく、事業価値や企業価値の向上にも直結していると実感しています。
私の役割は、創業時から一貫して経理や財務などのコーポレート業務です。
社長の柴田は事業運営全般、新規事業、組織醸成、海外展開などダイレクトに売上に直結する部分を管掌しておりますので、私は柴田の管掌していない部分を補完するという事務方としての役割を担っています。
もちろん、上場に伴いIR業務が追加されるなど、細かい変化はありますが、「社長や会社を裏方として支える」という役割は変わっていないと感じています。社長や会社の力を最大限に発揮できるように、私は周辺の業務をこなしながらガバナンスとコンプライアンスを適切に機能させ、会社の事業運営や継続的な成長を円滑に進めていくことを意識しています。
意思決定が硬直化しないようにすることを重視しています。技術革新の速さや世界情勢の地政学的変化にも目を光らせる必要があります。1ヶ月前に良いと思っていた案件が、1ヶ月後にはそうでなくなることも珍しくありません。
社内外の環境変化を如何にキャッチアップし、それに応じて迅速に意思決定を行うことをとても大切にしています。
これまでオートクレジットや故障保証を中心とした事業を展開してきましたが、現在は「カープレミア」という裾野の広い事業に挑戦している最中です。新しい領域への取り組みにあたっては、従来のノウハウを活かすことはもちろん重要ですが、人財採用やシステム構築など、様々な面で挑戦を重ねる必要があると考えています。
財務面では、M&Aの実行やジョイントベンチャーの設立など資金が必要な施策に関してもリスクやリターンを見極めたうえで積極的に取り組む予定です。
そのため、キャッシュアロケーションを見据えつつ、各事業が資金面の懸念を抱えず、自由な発想で挑戦できるような体制を支えていくことが今後ますます重要になると考えています。
私は、経営においてこれまで先人が積み重ねてきた考えやセオリーを大切にしています。
有名な経営者による属人的なノウハウも魅力的ではありますが、長年において蓄積され抽出された経営に対する考えやセオリーの方が研ぎ澄まされていると思っているからです。
一方でセオリーに縛られてもいけません。絶えず新たな考え、技術、環境も採り入れながらバランスよく温故知新で日々ジャッジメントを行うことが肝要と思っています。
今後も、プレミアグループが高い成長を持続的に遂げられるよう、社長や会社をサポートすることに尽力していきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。