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リブセンスには大きく分けて2つの志向性があると考えています。1つ目は「しっかりと利益を上げて事業を拡大する」という成長に向けた意思、2つ目は「良い会社であり続ける」という社会の一員としてのスタンスです。そしてこれらの間をつなぐものが、当社における最重要項目である人的資本だと捉えています。また、私たちはIT事業を行う企業であり、人を主体としたビジネスを行っています。働きやすい環境を作り、社員が成長してそれぞれの実力を最大限発揮できる環境を作ることが、事業の競争力に直結していくと考えています。
当社は「幸せから生まれる幸せ」という経営理念を掲げており、事業を通じて社会やお客様に価値を提供する、あるいは社会の課題を解決するということは経営の根幹です。そのため、ESGや人的資本経営は新たに取り組まなければならない経営のあり方というよりも、今までやってきたことに名前がついたような感覚です。当社がこれまで取り組んできたことをさらに強化・実践していくことによって、より良い会社と社会を作っていきたいと思っています。
ガバナンスの体制においては、取締役会の過半数が社外のメンバーで構成されていることや、現役のNPO法人を経営している女性起業家の方に参画いただいていることなどが特徴です。
また、会社として透明性と公平性を大切にしています。例えば、月に一度全社員が集まる場を設けて事業の進捗などを全社に共有するとともに、従業員サーベイの結果やeNPSなども公開しています。これは、組織課題の解決や働きやすい環境づくりにも貢献しています。当社では人材を特に重要な資産として重視しており、メンバー一人ひとりが大きな成果を出すために挑戦しやすい環境を整備するとともに、安心して長く働けるような組織作りを行っています。
例えば、子育て社員向けには、在宅保育と業務を両立する「どこでもワーク」や短時間勤務制度などの既存制度に加えて、認可外の保育施設の利用補助や子育て社員交流会費の補助などの制度を追加・改訂しパッケージ化した「ぺアレントハピネス」という制度を導入したり、えるぼし認定の3つ星を取得したりしました。これらの取り組みの大部分は以前から社内にあった制度を整備・アップデートしたもので、当社にとてもよく馴染んでいると感じます。
社会の課題の解決や社会への価値提供を実現するためには、まず私たちが社会に対して影響を与えられるような存在になる必要があり、事業の拡大は必須です。事業においては、現在の事業が成長曲線に乗ってきた段階なので、成長の基盤をさらに強固にすることに加え、非連続な成長も実現していくつもりです。 また、会社と社会の接点もさらに深めていきたいと思っています。従業員、株主、ユーザーやクライアント、さらには社会やアルムナイ(退職者)といった全てのステークホルダーと良好な関係を構築していきたいと考えています。 さらに、企業を成長させるための人材育成の仕組みも強化しています。
人材育成においては、まず会社の未来である新卒社員への成長支援を手厚くしています。対象は新卒1年目だけでなく、新卒5年目くらいまでを視野に入れて、人事部がフォローアップしています。それと同時に、事業の中核となるマネージャー層への支援も強化しています。マネージャーは現場で最も重要な役割を担っていますので、ミドルマネージャーとシニアマネージャーを中心に支援しています。内容としては、組織の在り方に関する根本的な理解に加えて、マネージャーの役割理解やスキル習得など、日々のマネジメント業務につながる学習会や研鑽の機会を提供しています。
また、会社からの直接的な育成支援だけでなく、意欲のある人材が自ら成長することを支援する制度も重視しています。例えば、アルバイトや契約社員の方が正社員への雇用転換にチャレンジできるMission Stairs制度や、専門スキルの強化やリスキリングをサポートするためのeラーニングシステム導入、書籍購入や外部研修参加に対する費用補助制度もあります。
中長期を見据えた会社の成長を実現するために、人材の成長を加速できるような環境を作っていきたいと思っています。
社会や市場は大きく変化していますが、リブセンスが創業当時から掲げてきた経営理念やビジョンは変わっていません。あるべき姿や誠実さを大切にし、人を幸せにすること、より良い未来を作ることを追求していきます。
リブセンスは、創業以来大切にしている経営理念に基づき、事業成長の継続を目指しています。当社の理念や価値観、理想像に共感いただける方は、ぜひ社内外から応援をお願いいたします。当社に入社し仲間として実現を目指す、株主として会社の成長を見守っていただく、あるいは当社のサービスを使っていただく、SNSでウォッチしていただくなど、関わり方は多種多様だと思います。私たちは、そういった様々なステークホルダーと良い関係を築きながら成長していきたいと考えています。今後ともよろしくお願いいたします。