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弊社は、代表の小倉をはじめ金融機関で仕事をしていたメンバーが中心となり1991年6月12日に創業しております。当時はバブル崩壊直後で、IT業界も冬の時代を迎えていました。役員も含めた社員全員が現場に出て仕事に取り組むなど仕事に空きがでないように苦労をしたのを今でも覚えています。
現在では主力のシステムインテグレーション事業(以下「SI事業」と称す)とクラウドサービスの提供を通じたITサービス事業を営むことができています。特にSI事業は、弊社の創業メンバーのバックグラウンドの影響もあり、金融機関のお客様が約5割を占めています。これは、弊社が金融機関に関する深い業務知識を持っており、単純な開発だけでなく、お客様の業務内容を理解したコンサルティングから運用保守まで行うことができているからだと考えております。また、最近では官公庁のガバメントクラウドなど公共分野の案件も増えており、安定した収益を上げることができています。
もう一つのITサービス事業では、車両運行管理のクラウドサービス(KITARO)を主力事業としており、約600社、8000台以上をご利用いただいております。 4年前に事業承継を受けた際、金融と公共分野は伸びていましたが、労働集約型ビジネスだけではいずれ限界が来ると考えており、そんな中、この事業を引き継ぐ機会があり、先進的な技術を使っていることや、まだ伸びしろがある市場だと感じたため弊社でサービス化を決めました。
対外的な活動(新規お客様開拓やM&Aなど)は代表の小倉が担当で、私は売上や利益目標を達成するために戦略をどのように進めて行くかどのような人材を採用するかなど、社内全般を担当しています。
創業当時は、金融機関や金融に関連するお客様先で現場の仕事をしながら社内の管理業務と営業を経験し、2004年には会社の経営がより成長軌道に乗ってきたため、社内の管理業務と営業に専念することとなり、現在は取締役 副社長執行役員として、業務遂行させていただいております。
意思決定の際には経営理念の一つに掲げている「公明正大に判断する」ことを重要視しています。役員や役職者が物事を考えるときに、もちろん利益を考慮することも大切ですが、まずはその行動が正しいことなのかどうかを大切にしています。
人は自らの視点で自らの事を主体に物事を判断しがちで、このような判断では、どうしても周囲から理解がされにくく、支持や協力を得ることはできません。公平無私という言葉のように自らをも第三者とした客観的な視点をもって、日々「公明正大な判断」を行っています。
新中期経営計画「Vision 2027」を8月にリリースしましたが、「デジタルで社会に貢献する」のスローガンのもと、「システムインテグレーション企業のアクシス」から「ITコンサルティング企業のアクシス」への進化を図っていこうと考えております。
これまでもデジタルで社会に貢献し、社会課題を解決することが重要だと考え、事業を推進してきましたが、今後はこれまでのシステム開発からITコンサルティングへと事業をシフトし、お客様から業務改善について身近にご相談頂けるようなコンサルティング企業を目指しております。
そのために、さらなる人材への投資を行い、経営基盤を強化しながら、最終年度の2027年には売上120億、現在の売上規模の倍近い目標を達成していきたいと考えています。弊社のビジネスは労働集約型なサービスが多く、急成長できるモデルではないため、毎年15~20%というような事業規模の拡大と収益性の向上を行い、投資家の皆さまへの配当も重視し、より一層の飛躍を果たした上で、プライム市場への市場変更を目指してまいります。
堅実な経営をしてきた弊社としては、急速に成長を継続してきましたが、個人投資家の皆様へ魅力や認知度をお伝えできていなかったことが多いと思います。
今後は、IR活動の充実を図って行くと共に自社の魅力・企業価値の向上を目指し、持続的な成長ができるように努めてまいります。