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・地域の分散(日本・米国・新興国など)
・時間の分散(一括投資ではなく積み立てを活用)
ただし、複数の商品や銘柄を購入するには一定の資金が必要です。そこで、少額から分散投資ができる方法として投資信託の活用を検討しましょう。投資信託は、運用の専門家が国内外の株式や債券などに分散投資し、その成果を投資家に分配します。投資信託を1本購入するだけでも、分散投資の効果を得られます。
積み立て投資もリスクを軽減するのに効果的な投資方法の一つです。積み立て投資とは、定期的に一定金額ずつ積み立て方式で購入していく方法で、価格変動リスクを抑える効果があります。市場の価格は常に変動するため、積み立て投資を行うと以下のような特徴が生まれます。
価格が高いとき → 少ない数量(口数)を購入
価格が低いとき → 多くの数量(口数)を購入
この方法を続けることで、購入価格が平均化され、高値づかみのリスクを減らせるのです。これは「ドルコスト平均法」と呼ばれ、長期的に投資を続けるほどリスク軽減効果が高まるとされています。
また、長期の積み立て投資には複利効果も期待できます。複利効果とは、運用益を再投資することで、元本が増え、さらに運用益が増える仕組みです。雪だるま式に資産が増えていく可能性があるため、長期投資には特に適した方法といえるでしょう。
NISAを利用すると、投資で得た利益にかかる税金(通常20.315%)が非課税になります。
・つみたて投資枠:長期の積み立て投資向け
・成長投資枠:一括投資・積み立て投資の両方が可能
NISA自体にリスク軽減の効果はありませんが、非課税メリットにより実質的なリターンを高めることができるのが特徴です。
また、つみたて投資枠で購入できる商品は、金融庁が厳選した「長期の積み立て投資に適した投資信託・ETF」に限定されています。これにより、分散投資やドルコスト平均法の効果と相乗的に、リスクを抑えながら資産形成を進めることができます。
投資のリスクとリターンは表裏一体です。リスクを小さく抑えればリターンも限定的になり、大きなリターンを求めればリスクも高まります。
しかし、リスクを避けるばかりでは、目標時点で必要な金額に達しない「最後のリスク」に直面する可能性もあります。資産を増やすためには、リスクを管理しながらリターンを追求する工夫が必要です。分散投資や積み立て投資、NISAの活用は、リスクを抑えながらリターンを期待できる方法の一つです。少額からでも始められるため、無理のない範囲で取り組んでみてはいかがでしょうか。
※本記事は投資に関わる基礎知識を解説することを目的としており、投資を推奨するものではありません。
The post 投資における「リスクとリターン」 正しく理解すれば怖くない? first appeared on Wealth Road.