非接触・非侵襲な空気噴流技術による触覚再現メタバースを試作



2026年10月1日

東京都立産業技術研究センター



メタバースの臨場感・没入感を強化向上させる触覚再現技術は、装着型デバイスや電極による神経刺激など、接触・侵襲を伴うものが主流です。これらの方法は安全性に懸念があるほか、利用者ごとの身体的な個人差に対応しにくいという課題がありました。また、触覚再現技術のほとんどが手を対象としており、脚を対象とした研究は限られていました。



そこで、地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)は、人がアバターを介さず、直接脚の触覚を体験できる新しいメタバース(リアルバース)を試作しました。このシステムは空気噴流を用いて、「固体が当たったような感覚」を非接触・非侵襲で再現します。子犬が脚をかすめる映像と音声に触覚を同期させた予備実験では、噴流の噴射のタイミングを調整することで臨場感が高まることも確認されました。



 



【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202609306981-O1-9wtbCgt7】

図1 試作したリアルバースシステム



※ 論文に記載のシステムからアップデートしています。



左:システム全体 映像、音声、触覚が同期する



右:触覚再現装置 足元の複数のノズルから噴流を噴射する



 



本技術は、エンターテインメント施設での体験型アトラクションに加え、リハビリテーションの際の触覚フィードバック、危険物への接触を伴わない安全教育・訓練用途など、幅広い分野での応用が期待されます。実用化に向け、共同研究をしていただける中小企業を募集しています。



 



電気学会論文誌Cにて論文が掲載



「非接触かつ非侵襲な触覚再現技術を用いたリアルバースの試作」



 論文情報:Vol.146 No.10 pp.975-976, 2026. DOI: https://doi.org/10.1541/ieejeiss.146.975



 



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 ふれずに触覚を感じる 」