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公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は2025年2月14日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のテーマ事業「いのちを響き合わせる」を担当する宮田裕章プロデューサー(慶應義塾大学医学部教授)と共に、シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」のアートインスタレーションを共創するアーティストの発表や、バーチャルパビリオンの体験概要など展示企画を紹介する記者発表会を実施しました。

※シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」の入場は予約制です。現在、2ヶ月前抽選の申し込みを受け付けています。

参画アーティストについて
パビリオン展示では、来場者同士がつながり、響き合う中で共に未来を描く体験の提供を目指しています。来場者はグループを組み、その日その時間に集った一期一会のつながりを起点に、「人と人との共鳴」「人と世界の共鳴」「人と未来の共鳴」という大きく3つからなるシークエンス(共鳴体験)を巡りながら、共に未来に向かいます。
今回、シークエンス1「人と人との共鳴」のアートインスタレーション(共鳴体験)に参画いただくアーティスト2名の発表を行いました。この体験では、自己と他者を見つめ、「何を通してつながるか」を再認識する体験を創出します。
アートインスタレーションは多様なモチーフで構成され、万博のテーマだけでなく、未来への問いの骨格となるテーマウィークにもつながっています。他者が大切にする価値や、自己の内側にある願いを照らすモチーフと向き合うことで、来場者は共に未来に向かう共鳴の手がかりを得る重要なシークエンスとなります。

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◇参画アーティスト紹介(宮田裕章プロデューサー)
●塩田千春 氏

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塩田氏は、糸や日常的なオブジェクトを用いながら「記憶」「存在と不在」「つながり」といった概念を探究し続けてきたアーティストである。糸という素材は、塩田氏にとって時には不安や孤立といった人間が抱える内面的な感情も暗示する。また記憶や思考が重層的につながり合い、新たな理解へと至る可能性を空間として提示することも特徴であるといえる。一方、本パビリオン全体を貫くテーマであるBetter Co-Beingは、“未来に向かってともに生きる在り方”を模索する考え方を示している。大量生産・大量消費社会から転換を迎える現代において、個々人の多様な背景や価値観を尊重しながら、いかに他者や世界とのより良い共存を目指すのか。その問いかけを詩的かつ空間的に表現したいと考えている。

(プロフィール)1972年、大阪府生まれ。ベルリン在住。生と死という人間の根源的な問題に向き合い、「生きることとは何か」、「存在とは何か」を探求しつつ、その場所やものに宿る記憶といった不在の中の存在を糸で紡ぐ大規模なインスタレーションを中心に、立体、写真、映像など多様な手法を用いた作品を制作。2008年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。2015年には、第56回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館代表に選ばれる。2019年、森美術館にて過去最大規模の個展『魂がふるえる』を開催。2020年、第61回毎日芸術賞受賞。

●宮島達男 氏

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宮島氏は「音」だけに焦点を当てたインスタレーションの検討を進めている。それにより、視覚的にはパビリオンの建築(キャノピー)が切り取った“空”を自然と見上げる形になる。多様な音(声)が重なるサウンドスケープを聴きながら、森と空の境目が溶け込むような風景を眺める体験は、来場者を思索的・内省的な状態へと導く。他者が大切にする想いや願いに耳を澄ませることで、来場者は“人と人のつながり”を新たな角度から捉え直すことになる。 こうしたプロセスは、Better Co-beingが目指す“互いの多様性を認め合いながら未来をデザインする”という姿勢を体感的に理解するきっかけともなるだろう。

(プロフィール)1988 年 ヴェネツィア・ビエンナーレ新人部門に招待され、デジタル数字を用いた作品で国際的に注目を集める。以来、国内外で数多くの展覧会を開催し、世界30 カ国250 か所以上で作品を発表している。1990 年ACC の招きでニューヨーク滞在。1993 年 カルティエ現代美術財団の招きでパリ滞在。代表作に「メガ・デス」(1999/2016) など。被爆した柿の木2 世を世界の子どもたちに育ててもらうアート、「時の蘇生」柿の木プロジェクト(1995~)、東日本大震災の犠牲者の鎮魂と震災の記憶の継承、東北の未来をつくることをめざす。「時の海-東北」プロジェクトも推進している。

※シークエンス2、3を含むアートインスタレーションの詳細については、2025年3月以降の発表を予定しています。

静けさの森との連携について
シグネチャーパビリオン「Better Co-Being」(設計者:SANAA、敷地面積:1,634.99㎡)は、屋根も壁もなく、万博会場中央にある「静けさの森」と一体となって佇むパビリオンです。Better Co-Beingは静けさの森とともに、人と世界、そして未来を結ぶ多層的な共鳴の実験場であり、来場者は両方を巡ることでより深い気付きと、より良い未来を切り拓くきっかけとなることを目指しています。
静けさの森には、万博会期中に開催される「テーマウィーク」の題材となる7つのテーマに対応したアート体験が広がります。Better Co-Beingと同様に多様なアーティストとの共創によって制作され、本発表会では先行して静けさの森を共創するアーティストについても一部発表しました。各アートインスタレーションの詳細や追加アーティストについては、2025年3月以降の発表を予定しています。

●オノ・ヨーコ(Yoko Ono)氏

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1933年に東京で生まれた影響力のあるアーティスト、ミュージシャン、活動家です。1960年までにニューヨークのアートシーンの重要な人物となり、「カット・ピース」や「グレープフルーツ」などの先駆的な作品を制作しました。1968年には、夫のジョン・レノンと共にアート、音楽、活動においてコラボレーションを始めました。オノはグラミー賞を受賞した「ダブル・ファンタジー」を含む多数のアルバムをリリースし、彼女の作品はMoMAやテート・モダンなどの会場で展示されています。70年以上にわたるキャリアにおいて、オノのアーティストおよび活動家としての仕事は依然として特異に重要であり、アーティストと観客の境界を挑戦し続けています。

●ピエール・ユイグ(Pierre Huyghe)氏

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1962年フランス・パリ生まれ。現在はサンティアゴを拠点に活動。その作品は国際的に知られ、世界各国の様々な展覧会で紹介されている。 最近の主な個展に「LIMINAL」プンタ・デッラ・ドガーナ、ヴェネツィア(2024)/ Leeum美術館、ソウル(2025年) 「UUmwelt」サーペンタイン・ギャラリー、ロンドン(2018年) 「ソトタマシイ」太宰府天満宮(2017)など。2017年ミュンスター彫刻プロジェクト”After a Life Ahead”、2015年メトロポリタン美術館ルーフガーデンプロジェクト、2012年”Untiled” dOCUMENTA (13)など大規模プロジェクトも多数手がける。2019年には「岡山芸術交流2019 もし蛇が」の芸術監督に就任。作品はポンピドゥーセンター、ニューヨーク近代美術館などに所蔵されている。

●レアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)氏

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1973年アルゼンチン生まれ。パリ、ブエノスアイレスを拠点に活動。過去20年間、彼の作品は国際的に展示され、ヒューストン美術館、ポンピドゥー・センター(パリ)、金沢21世紀美術館など多くの施設に収蔵されている。現実の知覚的基盤と、視覚的枠組みを経て私たちが無意識のうちに常識と考えてしまっている世界観を作品体験を通じて問い直す。美術館やギャラリーの空間と日常的な経験との間の距離を縮めるとともに、私たちが信じているものと私たちが見ているものとの間に対話を生み出すことを試みている。

パビリオン来場者へのギフトについて

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パビリオンでは3つの共鳴体験を通じて、その日その時間に集った来場者がつながり、響き合う中で共に描く多様な未来を大切にしています。来場者の体験を重ね描かれる多様な未来に応じ、Better Co-BeingのDiver Sphereをモチーフにした全7色のバッグを体験の終了時にギフトとして配布予定です。
バッグの中には、パビリオン限定でパッケージされた「Wellness Energy」が入っています。大塚製薬が、人間が生きていく上で欠かすことのできない「水」「栄養」「酸素」を見つめ直し、浮かび上がった“生命エネルギー”=「Wellness Energy」というコンセプトに基づき用意したギフトです。一人ひとりが輝くことで、互いにより強く響き合い、Better Co-Beingへとつながると考えています。(supported by大塚製薬)

バーチャルパビリオンについて
記者発表会ではバーチャルパビリオンをテーマに、宮田裕章プロデューサー、河森正治プロデューサーのトークショーを実施しました。「Better Co-Being」、「いのちめぐる冒険」それぞれのバーチャルパビリオンの概要や、体験内容が公開するとともに、万博におけるメタバースについての役割、期待することなどが議論されました。

◇Better Co-Beingバーチャルパビリオンについて(supported by TOPPANホールディングス)
大阪・関西万博は、未来社会の実験場として多くの人が集い、想い出を残す場になります。その中で、テーマ「いのちを響き合わせる」を担当する「Better Co-Being」は、Web3技術を活用し、多様な来場者の「新しい想い出の残し方」を提案し、社会に実装する起点となることを考えています。
来場者は、会場で撮影した写真とテキストを組み合わせ、Better Co-Beingオリジナルの「Journal」を作成できます。さらに応募いただいた「Journal」は、Better Co-Beingのバーチャルパビリオン内に随時展示する予定です。様々な想い出が集まるバーチャル空間を旅しながら、ぜひ共鳴を感じてください。
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Better Co-Beingアプリやデバイスの体験会を実施
パビリオン来場者を共鳴体験に導くキーマテリアルである「Better Co-Beingアプリ」や「ふしぎな石ころechorb」の進捗を発表すると共に、その他パビリオンに関する体験会や展示を行いました。
1)Better Co-Beingアプリ (supported by大林組) 
来場者の共鳴体験をサポートするWEBアプリです。アートインスタレーションの解説の他、その瞬間に集った来場者同士の体験・選択を、万博の7つのテーマを軸に分析・表現し、自分自身の価値観と他者の多様な価値観への気づきを促します。また、パビリオン体験のフィナーレ、シークエンス3では、それまでの体験・選択に加え、現地の環境センサー(大林組提供)が収集する気象データを重ね合わせ、毎回異なる未来のイメージを映像アートを軸にした五感体験として創出します。アプリは、静けさの森や万博会場全体で利用できます。AR技術を活用し、スマホのカメラをかざすことで、各場所で誰かの想いや感動に出会え、つながりや共鳴が生まれるきっかけとなります。
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2)ふしぎな石ころ「echorb (エコーブ)」 (supported by村田製作所)
特殊な振動により脳に錯覚を与える3Dハプティクス技術を搭載しており、ふしぎな触感・手ごたえ感で来場者を共鳴体験に導きます。また鼓動センサ(村田製作所提供ミリ波センサ、荷重センサ)との連携により来場者それぞれの鼓動を自分の石ころに宿し、自分のいのちを手のひらに感じながらパビリオンを巡っていただきます。
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3)学べるコンテンツとAR(拡張現実)ゲーム(supported byアストラゼネカ)
パビリオンに来場する子供たちが、地球と人の健康のつながりを分かりやすく学べるWEBコンテンツを提供予定です。気候変動への取り組み紹介や、ARゲームの中の地球との記念撮影を通じて、地球の未来について考えるきっかけを作ります。地球モデルの1つはBetter Co-Beingのロゴ「Diver Sphere」をモチーフにしています。
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シグネチャーイベントについて
万博開催期間を通して、「Better Co-Being」が掲げる未来社会について、来場者と共に考え共に描くシグネチャーイベントの開催を予定しています。協賛社とのコラボレーションにより、様々な領域から多角的なプログラムを検討しています。
●EXPO共鳴フェス
「Better Co-Being」の理念に共鳴いただいた方々と共に、展示、ワークショップ、ステージイベントなどを開催します。
① 2025年5月14日、15日:EXPO アリーナ「Matsuri」
「人間響命祭」をテーマに、「まちごと万博」や「EXPO酒場」など、大阪・関西万博を街から盛り上げる活動をしている一般社団法人demoexpoとコラボレーション。ステージパフォーマンスやブースで、様々な市民と地域が交流・共鳴し、万博開催後にも残る“新しい祭り”を作りあげます。
② 2025年6月18日、19日 : EXPO メッセ「WASSE」
未来社会の課題解決に取り組む、全国の高等専門学校生の研究発表ゾーンをはじめ、暮らしやサステナビリティなどをテーマとした体験展示やワークショップ、ステージイベントで、Better Co-Beingについての理解や考えを深めます。
③ 2025年6月30日 : EXPO ホール「シャインハット」
「いのちの共鳴」をテーマに、演奏と最新のデジタル技術を掛け合わせた体感型コンサートや、関係者によるトークセッションを実施予定です。

●Better Co-Being共鳴イベント 未来と健康のための高校生ビジネスコンテストsupported by東和薬品
2025年8月4日 : EXPOホール「シャインハット」
「一人ひとりのニーズに応じた多様なウェルビーイング(Co-being)の実現を加速させる」ため、来場者と共に「いのちかがやく未来の地域社会」の姿を創造するビジネスコンテストを開催。2025年4月7日17時まで、エントリーを募集中です。 
イベントWEBサイト:https://www.towayakuhin.co.jp/bizcon/ 

●Better Co-Being フォーラム
人と社会、そして地球が健康であるために、国内外の有識者や専門家と共に地球規模のさまざまな課題について議論し、健康の公平性の未来を描くフォーラムや展示を開催します。

①2025年5月15日 : テーマウィークスタジオ(supported byアストラゼネカ)
高齢化社会の進展に伴い、がん、循環器疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった非感染性疾患(NCDs)が社会の大きな課題となっています。健康寿命延伸のためにも、このNCDsを取り巻く様々な課題に対して新たなソリューションやイノベーションの普及・拡大が必要とされています。このイベントでは国内外の優れた取り組みを共有し、特にがんや循環器疾患との関連が考えられるCOPDについて、現在の課題とその解決策について議論する予定です。この議論を通じて疾患の早期発見や重症化予防につながるアクセスしやすく質の高い医療システムの未来への道を探ります。
②2025年5月23日 : テーマウィークスタジオ(supported byアレクシオンファーマ)
希少疾患の患者さんのより良い未来のために、世界的な課題である「ヘルス・エクイティ(医療の公平性)」の向上を図るべく、「難病の日」である5月23日に特別セッションを開催します。希少疾患の患者さんに公平な医療を届けるために、発症から診断までの時間が長いという「診断ラグ改善」をテーマに医師、学会、患者会、AI企業などの専門家と解決策について様々な視点から議論を進め、理解を深めます。
③2025年6月30日 : テーマウィークスタジオ(supported byアストラゼネカ) 保健医療システムの持続可能性と強靭性を向上するためのパートナーシップ(Partnership for Health System Sustainability and Resilience, PHSSR)は、アストラゼネカがロンドン・スクール・オブ・エコノミクスおよび世界経済フォーラムと協力し、進めているグローバルプロジェクトです。日本では、慶應義塾大学と特定非営利活動法人 日本医療政策機構(HGPI)がプロジェクトをリードしています。パンデミックによる保健医療システムの圧迫という経験を教訓に、より強靭で持続可能な保健医療体制の構築を目指しています。本イベントでは、国内外の専門家が集まり、各国における取り組みを紹介します。がん、糖尿病、循環器疾患、呼吸器疾患などの非感染性疾患(NCDs)への早期対応の重要性に加え、医療DXの進展による医療提供体制の質とアクセスの向上や、エビデンスに基づく政策立案の実現について議論が行われる予定です。

【Better Co-Being協賛社一覧】
◇ゴールドパートナー       :株式会社大林組/株式会社村田製作所
◇シルバーパートナー       :大塚製薬株式会社/読売新聞社
◇ブロンズパートナー       :アストラゼネカ株式会社/東和薬品株式会社/TOPPANホールディングス株式会社
◇パートナー                        :アレクシオンファーマ合同会社 / 株式会社スーパーホテル
◇サプライヤー                    :LED TOKYO株式会社/株式会社ゴールドウイン/ヤマハ株式会社
【Better Co-Being WEBサイト】
https://co-being.jp/expo2025/

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 大阪・関西万博 宮田裕章プロデューサー「Better Co-Being」参画アーティスト、バーチャルパビリオンを発表