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この問題は、数学的な思考力を問うことを目的としており、入試問題として適切に配慮しながら作成されている。そのため、「将棋」や「棋王戦」といった直接的な表現は用いず、また、将棋連盟の公式用語である「勝者組優勝者」「敗者復活戦優勝者」も、「暫定1位」「敗者復活戦1位」といった名称に置き換えている。
棋王戦の挑戦者決定方式は、通常のトーナメント戦とは異なり、敗者復活戦を含む独自のシステムを採用。本問題では、その仕組みを数学的に解析し、挑戦者決定戦の形式が変わることで挑戦権を得る確率がどのように変化するのかを考えさせる内容となっている。
現在、藤井聡太棋王(七冠)と増田康宏八段との間で対局が進んでいる棋王戦7番勝負に興味を持つ受験生の中には、「この問題、棋王戦の仕組みだ!」と気づいて、にやりとした人もいたかもしれません。
阪南大学では、今後も受験生の知的好奇心を刺激するような入試問題の作成に取り組んでいく。
■将棋の棋王戦をモチーフにした問題のご紹介
小問(2):かつての棋王戦スタイルを数学で読み解く!
第17期以前の棋王戦における挑戦者決定戦をモチーフにし、「挑戦者決定トーナメント優勝者」と「敗者復活戦優勝者」が一番勝負を行う形式を考察する問題となっています。
小問(3):変則2番勝負の確率は?
現在の棋王戦の挑戦者決定戦をモチーフにし、「挑戦者決定トーナメント優勝者」と「敗者復活戦優勝者」が変則2番勝負を行う場合の確率を問う問題となっています。この変則2番勝負では、勝者組優勝者は1勝すれば挑戦権を得るのに対し、敗者復活戦優勝者は2連勝しなければなりません。
以下が実際に出題された2025年度阪南大学入試問題(抜粋)です。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502204521-O1-PSrsf7Nm】