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この度、第6回の各部門の受賞者を決定し、令和7年2月19日(水)に各賞の授与を行いましたのでお知らせします。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202502144258-O2-N09JKHQe】
1.概要
環境省では、令和元年にESG金融の普及・拡大に向けた「ESGファイナンス・アワード・ジャパン」を創設いたしました。本アワードは、ESG金融に積極的に取り組む金融機関や諸団体、サステナブル経営に取り組む企業を評価・表彰し、その内容を社会全般に広く共有することを目的としており、本開催が6回目となります。
御応募いただいた取組について、ESGファイナンス・アワード・ジャパン選定委員会による審査を行い、各部門の受賞者を決定し、令和7年2月19日(水)に各賞の授与を行いました。
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2.受賞者一覧 ※ 五十音順、( )内はサブ部門名
【 環境大臣賞 】金賞7件 銀賞8件
【選定委員長賞】銅賞10件 特別賞 5件 テーマ別賞6件
〔投資家部門〕
金賞 :第一生命保険株式会社(アセットオーナー部門)
銀賞 :ロベコ・ジャパン株式会社(アセットマネージャー部門)
銅賞 :ニッセイアセットマネジメント株式会社(アセットマネージャー部門)
日本生命保険相互会社(アセットオーナー部門)
特別賞:カディラキャピタルマネジメント株式会社(アセットマネージャー部門)
〔間接金融部門〕
金賞 :株式会社静岡銀行、株式会社みずほ銀行
銀賞 :株式会社滋賀銀行、株式会社三井住友銀行
銅賞 :株式会社十六銀行、株式会社横浜銀行
特別賞:尼崎信用金庫、株式会社広島銀行
〔資金調達者部門〕
金賞 :大阪ガス株式会社
銀賞 :インフロニア・ホールディングス株式会社
銅賞 :野村不動産ホールディングス株式会社
特別賞:該当なし
〔金融サービス部門〕
金賞 :ブルームバーグ・エル・ピー(評価・情報提供部門)
銀賞 :大和証券株式会社(証券部門)
銅賞 :みずほ証券株式会社(証券部門)
特別賞:株式会社日本格付研究所(評価・情報提供部門)
〔テーマ別賞(金融部門)〕
カーボンニュートラル賞 :DNVビジネス・アシュアランス・ジャパン株式会社
ネイチャーポジティブ賞 :農林中央金庫
サーキュラーエコノミー賞:株式会社ウッドワン
〔環境サステナブル企業部門〕
金賞 :キリンホールディングス株式会社、大和ハウス工業株式会社
銀賞 :株式会社アイシン、セイコーエプソン株式会社、明治ホールディングス株式会社
銅賞 :アサヒグループホールディングス株式会社、伊藤忠商事株式会社、
住友化学株式会社、大日本印刷株式会社
特別賞:株式会社オカムラ
〔テーマ別賞(環境サステナブル企業部門)〕
カーボンニュートラル賞 :大東建託株式会社
ネイチャーポジティブ賞 :東急不動産ホールディングス株式会社
サーキュラーエコノミー賞:三菱マテリアル株式会社
3.金賞受賞理由
第一生命保険株式会社
GFANZ日本支部コンサルテーティブ グループ議長などを務め、国際的な視野も踏まえて日本のサステナブルファイナンスの健全な発展に貢献し、世界標準を日本に導入するための努力を行っている。グループサステナビリティ推進委員会を従業員向けに公開運営するなど、経営陣が教育にもコミットしており、エンゲージメントを重視する姿勢とこれを可能にする体制整備への強いコミットメントが高く評価された。社会全体の削減効果やカーボンロックインを考慮した投資判断等の厳しい方針も特筆された。
株式会社静岡銀行
地域の連携を一段と進め、「しずおかGXサポート」を県内の全地域金融機関に開放した点は地域脱炭素の進歩に大きく貢献している。地域全体を底上げする中で中小企業のウェルビーイング向上を謳うなど、ステークホルダー連携、第6次環境基本計画の反映といった点でも特筆に値する。自治体を含め、県内で共創関係を構築し、地域が一体となって脱炭素化に取り組むことで、中小企業の気運を高めている。組織としての定着を図るためサステナブルコンサルタントを育成し、稼働し始めていることは、他の金融機関にとっても人材開発の参考になる。
株式会社みずほ銀行
産業調査における強みを活かしてサステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)を支援する戦略は明快。我が国の脱炭素化の着実な支援と産業構造転換をリードすべく、本部と支店が連携してレベルアップを図る取組が着実に進展している。技術の研究開発・社会実装や商用化を支援するトランジション出資枠や価値共創投資には新規性もあり、PCAF Japan議長就任等を含め、メガバンクらしく俯瞰的な取組も好印象である。広範にわたる一連の取組に関して、経営の関与・サステナビリティガバナンスの実効性が確認できた点も高く評価された。
大阪ガス株式会社
省エネ推進やe-メタン導入等による2030年時点の野心的な排出削減目標を掲げ、2050年カーボンニュートラル実現に向けた取組を推進している。トランジションを経営の重点課題と捉え、熱の脱炭素化に向けた現実的なパスウェイによるトランジション戦略を提示し、これを実現するためのファイナンススキームを実現している点が高く評価された。投資家とのIRを通じてトランジションファイナンスについての問題意識を深め、目標の達成に向けたアクションを発信する取組は、トランジションが必要な他の発行体にとっても参考になる。
ブルームバーグ・エル・ピー
世界をリードする金融情報ベンダーとして、いち早く新しい動きを日本の金融業界を含めて発信。充実したESGデータに裏打ちされた高質なサービスを多角的に提供し、総合力において圧倒的な影響力を発揮し、経営層からも取組に対するコミットメントが確認できた。さらに、近年サステナブルファイナンス関連の教育関連施策を複数展開し、市場関係者の人材育成による業界全体の底上げを意識している点も高く評価された。地銀向けに特化した教育プログラム提供など、ローカルコンテクストを意識した動きも高評価。
キリンホールディングス株式会社
気候変動・自然資本・循環経済を一体的に捉えて移行計画を示し、その連関性を読み手に伝わるよう工夫しており、弛まぬ高度化を図っている点が高く評価された。自然の恵みに依存する事業のサステナビリティ改善は、他社の模範とすべき対応である。ミティゲーションヒエラルキーや4R等の国際的概念に則し、 海外事業拡大においても企業理念の観点で買収先のデューデリジェンスを行っている点は、国際的に通用するサステナビリティリーダー企業の在り方も示している。
大和ハウス工業株式会社
社長メッセージにも打ち出されているZEH・ZEBなど環境事業へのコミットメントを前提に、本業を通じた環境貢献と企業価値向上が統合されており、先進的な取組を続けている。特に、日本初となる投資用不動産の投資判断基準へのインターナルカーボンプライシング制度の導入や、エンボディドカーボンの算出・削減についても取組を開始している点が高く評価された。サプライヤーに対する積極的な働きかけや、業界をリードする姿勢についても評価された。
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