ゼオライトの複合構造単位(Composite Building Unit : CBU)であるd6rを含むオルトケイ酸のかご型12量体(Q12H12)を水素結合により配列させ、この配列を維持したまま脱水縮合によりゼオライトを合成することができました。この新規合成手法は、さまざまなニーズに最適化されたゼオライト開発の新しい手法として、高機能・高性能な触媒や分子ふるいなどの開発に応用が期待されます。なお、今回の成果の詳細は、10月3日(米国東部時間)に米国の学術誌Chemistry of Materialsに掲載されます。
論文情報 掲載誌:Chemistry of Materials 論文タイトル:Synthesis of Zeolites via Dehydrative Condensation of Preorganized Composite Building Units 著者:Toshiki Nishitoba, Tomohiro Matsumoto, Fujio Yagihashi, Junichi Satou, Takashi Kikuchi, Kazuhiko Sato, and Masayasu Igarashi DOI:https://doi.org/10.1021/acs.chemmater.4c01848