會澤高圧コンクリート株式会社(本社苫小牧市、代表取締役社長 會澤 祥弘)が世界で初めて量産化に成功したバクテリアの代謝機能を用いてコンクリートを自己治癒させるテクノロジー「Basilisk HA 自己治癒コンクリート」が、国土交通省の新技術情報提供システムNETIS(New Technology Information System、以下NETIS)の最高ランクである「VE」評価の技術として認定されました。
【A評価とVE評価の違い】 NETISの登録技術には、技術の評価に応じて「識別記号」と呼ばれる記号が振り分けられています。 これまで「Basilisk HA 自己治癒コンクリート」が登録されていた「A」評価は技術の効果や性能を示す初期段階であり、技術を活用した施工業者が、実際に使用後の効果を証明する「活用効果調査表」を提出する必要がありました。この調査表は、ひび割れの修復状況や耐久性の確認など、具体的な技術的効果を報告するものであり、施工業者にとっては作業の負担がかかっていました。
一方、「VE」評価はこの「活用効果調査表」の内容が評価され、技術が十分に効果を発揮していることが認められた最高ランクの評価です。 令和4年度のNETIS登録からこれまで、排水路工事や道路改良工事などで採用された合計16件の工事における「活用効果調査表」のほとんどで「従来技術より優れる」、「今後も是非活用したい」という評価を受け、今回の評価の引き上げに至りました。 「VE」評価に引き上げられた技術を採用した場合、施工業者は「活用効果調査表」を提出する必要がなくなり、書類作成や追跡調査の負担が大幅に軽減されます。これは、「Basilisk HA 自己治癒コンクリート」による自己治癒効果がこれまでの調査によって認められ、さらなる調査を必要としないレベルに到達したことを意味しています。