■BEV冷却部品へ使用可能なPOMと長繊維強化PP:環境ニーズにも対応 自動車の冷却にはエチレングリコールを主成分とする冷却水(LLC: Long Life Coolant)が使用されています。エンジン車のLLCは通常時70~100℃、オーバーヒート時は120℃以上になるため、冷却部品や配管などには金属やPPS(ポリフェニレンスルファイド)などの高耐熱樹脂が用いられていました。一方、熱源となるエンジンが無いBEVは要求されるLLC温度が100℃以下となるため、BEV専用の部品にはPOMや長繊維PPなどが使用可能となります。 金属やPPSの代わりにPOM や長繊維PPを使用することで、材料コスト削減だけでなく、材料のカーボンフットプリントの低減や成形時のエネルギー削減にも貢献します。