San Raffaele Scientific Instituteの感染症部門長で、Vita-Salute San Raffaele UniversityのClinic of Infectious Diseases教授のアントネッラ・カスターニャ医師(Antonella Castagna, MD)は次のように述べています。「今回のCHMPの肯定的な見解は、ベクルリーの安全性プロファイルを実証する一助となり、COVID-19による合併症リスクが高まる可能性のある肝疾患を有する人々など、感染リスクの高い集団に対して心強いニュースです。肝機能障害を有する人々に対して、ベクルリーの使用が拡大されれば、より多くの人々がCOVID-19の治療にアクセスできるようになるでしょう」
用法および用量 ・アナフィラキシーなど、重度の過敏症反応の管理が可能な条件下で投与されます。 ・投与期間: O 入院患者の場合、COVID-19の徴候があると診断された場合、早急にベクルリーを投与する必要があります。 O 侵襲的機械換気および/またはECMOを必要としない入院患者の場合、推奨投与期間は5日間です。臨床的改善が認められない場合、投与期間をさらに5日間まで延長でき、投与日数の合計は最高で10日間です。 O 侵襲的機械換気および/または ECMO を必要とする入院患者の場合、推奨投与期 間は合計 10 日間です。 O 軽症から中等症のCOVID-19と診断され、入院または死亡を含むCOVID-19重症化リスクの高い非入院患者の場合、推奨投与期間は合計で3日間です。COVID-19の徴候があると診断された場合、できるだけ早急に、症状発現から7日以内に外来での使用を開始することを推奨します。 O 投与前および投与中の検査:ベクルリーの投与開始前は肝機能検査、プロトロビン時間の検査を行い、投与期間中も、臨床上必要に応じて行ってください。 O 腎機能障害:透析患者を含め、腎機能障害の程度に関わらず、腎機能障害を有する患者に対するベクルリーの投与量調節は推奨しません。ベクルリーは、透析のタイミングとは関係なく投与可能です。