DX実現に向けた組織・人材戦略 第2回 開催報告

2023年10月3日
フューチャー イノベーション フォーラム

フューチャー イノベーション フォーラム(代表:金丸恭文・フューチャー株式会社会長兼社長)は、2023年9月14日にイノベーションワークショップ2023シリーズの第2回を開催しました。
本ワークショップでは「DX実現に向けた組織・人材戦略」をシリーズテーマに、全3回の講義とディスカッションをつうじて、日本企業が取り組むべきDX推進やAI等の新たな技術を活用したビジネスと付加価値の創出について考察しています。
第2回では、IT組織・人材育成をリードしている皆様が戦略実行で直面する課題解決の糸口として、先進的な企業の事例を共有しました。講義の一部を紹介します。

【第2回開催概要】
プログラム:
第1部 講演
「SGホールディングスグループにおけるDX戦略
~2025年の崖を克服し、『成長戦略=デジタル戦略』へ~」
SGホールディングス株式会社 執行役員 DX戦略担当
SGシステム株式会社 代表取締役社長 谷口 友彦

第2部 パネルディスカッション
谷口 友彦
株式会社JR東日本情報システム 取締役 Suica・駅サービスソリューション本部長 駅サービスシステム部長 吉川 眞之
株式会社ブリヂストン 2025年の崖プロジェクト推進部門 ITトランスフォーメーション部 部長 太田 誠

日時:2023年9月14日(木) 17:00~19:00
会場:フューチャーアーキテクト株式会社(東京都品川区)

【講演概要】
SGホールディングス株式会社 執行役員 DX戦略担当 
SGシステム株式会社 代表取締役社長 谷口 友彦
「SGホールディングスグループにおけるDX戦略~2025年の崖を克服し、『成長戦略=デジタル戦略』へ~」
SGホールディングスグループでは経営課題をITで解決することに信念をもって取り組み、業界に先駆けて新しいサービスを創出してきた。グループでのDX・IT戦略の歩みを大きく分けると、「システム化によるサービスレベル強化」、「共通プラットフォーム化によるITコスト削減」、「AI等を活用した効率化・省力化」の3段階になる。
当初から貨物追跡サービス、eコレクト®などのサービスを、スピード感をもって構築してきたが、複数ベンダーによる数百のシステムが並走する状況になり、ITコストの増加や、システムのレガシー化が課題となっていた。こうした背景をふまえて取り組んだグループでの施策をお話しする。
まずベンダーロックイン脱却とダウンサイジングに向けて、システムをオープン系に変更し、共通プラットフォーム化を行った。顧客・荷物・コストなどのデータが一元化したことで、データ活用による原価管理が可能になり、運賃の適正化が実現できた。同時にIT人材の採用や育成にも力を入れ、システムの保守運用や一定規模の開発は内製化を実現している。
システムの共通基盤化によるITコスト低下から投資余力が生まれ、「攻めの投資」に進むことができた。いまは2024年問題に代表される労働力不足をテクノロジーで補っていく段階にあり、グループとしていわゆる「2025年の崖」を脱却しているといえる。現在取り組んでいる業務改革のポイントは、アジャイル開発・BPR・R&Dによる省力化。省力化で従業員数も横ばいから微減となったことで、業務コストが全体に減少している。
いまやグループでは宅配事業だけでなく日本の物流産業全体をターゲットにしており、荷主と協力会社(TMS)、越境ECと国際輸送キャリアとをマッチングするプラットフォーム(グローバル)や、サプライチェーンスマート物流プラットフォーム(GOAL®)などのデジタルプラットフォームを含む、宅配便以外のサービス提供強化による安定的な事業成長を構想している。宅配便と宅配便以外での営業収益を1:1に持っていくことが2030年までの成長イメージ。グループの成長戦略=デジタル戦略と考えている。これからもグループ全体で業務担当とIT担当がと一体となって実行力を確かにしていく。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309290412-O2-TVgsb4hd

 
【パネルディスカッションの様子】

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202309290412-O1-D8mRqGlB

【本ワークショップに関するお問い合わせ】
フューチャー イノベーション フォーラム事務局
URL :https://www.fif.jp
facebook :https://www.facebook.com/fif.2006

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 イノベーションワークショップ2023