中小企業・ベンチャー企業の退職者が評価したポイントとは

2023年8月22日
オープンワーク株式会社

―中小企業・ベンチャー企業の退職者が評価したポイントとは― 退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング」【中小ベンチャー企業編】 OpenWork「働きがい研究所」調査レポート Vol.112

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転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」を運営するオープンワーク株式会社(所在地:東京都渋谷区、代表取締役:大澤 陽樹)は、退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング」【中小ベンチャー企業編】を発表しました。

近年の転職者数は増加(※1)しつつある中、企業の中途採用比率も過去最高の37.6%と(※2) 転職市場は活況です。「転職をする=今の会社を退職する」人が今後ますます増えていくことが予測される今こそ、「社員はいつか退職をする」という前提で企業経営する重要性が高まっていくのではないでしょうか。

今回の調査レポートでは、OpenWorkに投稿された社員クチコミのうち「退職者」による評価に着目。退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング」【外資日系別】(vol.111)に続き、従業員数が300人未満の企業に限定して退職者からの評価が高い企業を集計しました。大企業とは異なり、少人数精鋭の環境だからこそ感じられる成長環境や働きがいとは?OpenWorkに寄せられた社員の声を見ていきます。
(※1)総務省「労働力調査2022」より、転職者数は303万人と前年(2021)に比べ13万人の増加
(※2)日本経済新聞 2023年4月19日記事より、日本経済新聞社がまとめた採用計画調査(最終集計)数値


【サマリー】
・1位はスカイライト・コンサルティング、2位はケンブリッジ・テクノロジーズ・パートナーズ、3位はアクシスコンサルティング
・中小ベンチャー企業TOP30の評価スコアは全体平均と比べ特に「社員の士気」「風通しの良さ」「20代成長環境」「人材の長期育成」スコアが高得点
・少人数精鋭だからこそ「会社づくりに関われる」「社員に一体感がある」と経営を間近に感じながら成長できる環境が高評価

※詳細は以下、または「働きがい研究所」にてご確認ください https://www.openwork.jp/hatarakigai/vol_112

 
退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング」【中小ベンチャー企業編】

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経営層との距離が近い、少人数精鋭の環境だからこそ得られる成長実感
退職者が高く評価している、従業員数300人以下の企業=中小企業・ベンチャー企業、として集計した今回のランキング。1位はスカイライト・コンサルティング、2位はケンブリッジ・テクノロジーズ・パートナーズ、3位はアクシスコンサルティングという結果になりました。ランキング30社中6社がコンサルティング業界の企業、4社がSler関連企業、その他飲食やアパレル、人材、インターネットとサービス系企業はバリエーションに富んだ業種からランクインしました。

退職しているにも関わらず、前職の会社を高く評価するのはどのような理由があるのでしょうか。TOP30の企業に投稿された社員クチコミや評価スコアを見渡してみると、新卒入社者よりも中途入社者による投稿が比較的多いという特徴がありました。

ランキングTOP30の各評価項目の平均スコアを見てみると、以下のような結果となりました。企業規模を問わない退職者評価の全体平均スコアと比較すると、総じてTOP30企業のスコアは高いですが、中でも「社員の士気」「20代成長環境」「人材の長期育成」「NPS※」のスコアは1点以上の、「風通しの良さ」は1点近くの差をつけて高評価となりました。
(※)ネットプロモータースコア:あなたはこの企業に就職・転職することを親しい友人や家族にどの程度すすめたいと思いますか?」という質問に0~10点で回答するもの

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ランキングTOP30企業の退職者による社員クチコミでは、「会社の仕組みづくりに自分も関われる」「社員に一体感があり、フラットである」、「自身の成長を実感できる」といった声が見られました。少数精鋭だからこそ経営層との距離が近く、会社が成長する過程や社員が一丸となってミッションに向かう様子を感じることができるのではないでしょうか。こうした環境のなか、裁量権を持って自身を成長させることができる、掛け替えのない経験が高く評価されるポイントとなっているようです。

OpenWorkに投稿された中小企業・ベンチャー企業の退職者による社員クチコミ

「社員みんなで会社を作っていこうという風土があり、コンサルタントという職種とも相まって、社員の自主的な会社の仕組み作り、制度作りが積極的に行われていました。(コンサルタント、男性、スカイライト コンサルティング)」

「『全社利益』『顧客貢献』を重んじる文化が浸透している。社内の顔色を伺うのではなく、常にマーケット・顧客視点を貫くことが経営だけではなく現場まで浸透している為、大企業出身の自身にとっては良い意味でとてもギャップがあり、心地良い環境であった。(キャリアアドバイザー、男性、アクシスコンサルティング)」

「働いているうちに会社が大きくなり、社員が増えるのは見ていて楽しかった。これが働きがいだともいえる。(開発部、男性、フィードフォース)」

「経営・マーケティング・エンジニアリングの距離がとても近い。手触り感をもってプロダクト成長させている実感がとてもある、学びもある。(事業開発、男性、キャンバス(情報サービス))」

「組織体制はフラットであり、誰しもが意見を言える環境が整っていて素晴らしいと思います。縦割りの組織ではなく部門を跨っての意見も活発であり、透明性が高い組織だと感じておりました。(エンジニア、男性、サーバーワークス)」

「正直な経営を行っている。嘘をつかない。これに関しては非常に強く社員間で共有がなされており、特に社内の賞罰に関しては全社で即共有する動きがある。(店長、男性、ハブ(飲食)」

「裁量権が大きいので早いうちから様々な業務を経験することができます。早いうちから経験を積んでビジネスパーソンとしてキャリアアップしたい、マーケティングスキルを身につけたい、という方にとっては、とても経験を積みやすい環境。(マーケティング事業部、女性、ウィンキューブホールディングス)」

「風通しはよく、社長は基本的に全員の名前を覚えている。部によるとは思うが、基本的にはしっかりとした根拠があれば年次・年齢問わず意見を尊重される為、個人の裁量はある程度与えられる。(営業、男性、三洋貿易)」

新卒一括採用・終身雇用が前提だった時代には、「退職者=裏切り者」といった言葉を投げかける企業もありました。しかし、昨今では一部の企業で退職者を再雇用する「アルムナイ(卒業生)採用」を活用する動きもあり退職者とのつながりを重視する企業が増えています。長い時間をかけて育てた社員や苦労して採用した社員が辞めてしまうことは企業にとって大きな損失ですが、今後ますます人材の流動性が高まることが予測されるなか、他社への転職を避けて通ることはできません。自社で培った経験を糧に他社でも活躍できる人材を育成し、送り出すことができる企業文化を構築することは、長い目で見れば自社にとってプラスに還元するのではないでしょうか。



対象データ
2020年以降、OpenWorkに退職者からの投稿が5件以上ある、従業員数300人未満の8,045社67,064件のクチコミを対象データとしています。
【OpenWork働きがい研究所について】
オープンワーク株式会社が、働きがいの向上のために、個人・企業・社会などの視点から働きがいについて調査・リサーチを行うためのプロジェクトです。2014年3月よりスタートしました。https://www.openwork.jp/hatarakigai/

【OpenWorkについて】
OpenWork(オープンワーク)では、実際に働いた経験に基づく「社員・元社員の声」を共有しています。企業の社員・元社員から情報を収集しているWEBサイトとしては、国内最大規模のクチコミ数と評価スコア(1,530万件超)が蓄積されており、会員数は約580万人(2023年7月時点)となっています。私たちは、企業の労環境をよりオープンにしジョブマーケットの透明性を高めることで、健全な雇用環境の発展に貢献するとともに、企業と個人のより良いマッチングをサポートし、一人ひとりが自分らしく生きることを応援したいと考えています。
https://www.openwork.jp/

【オープンワーク株式会社 会社概要】
商号 :オープンワーク株式会社
代表者:代表取締役社長 大澤 陽樹
所在地:東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア39階
事業内容:転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」の開発・運用業務を含むワーキングデータプラットフォーム事業
資本金:16億1,033万4千円
上場市場:東証グロース市場(証券コード5139)

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 退職者が選ぶ「辞めたけど良い会社ランキング」【中小ベンチャー企業編】