2023年7月7日
株式会社 電通グループ
代表執行役 社長 CEO 五十嵐 博
(東証プライム市場 証券コード:4324)

株式会社電通グループ(本社:東京都港区、代表執行役 社長 CEO:五十嵐 博、資本金:746億981万円)のコーポレート・ベンチャーキャピタル・ファンド「電通ベンチャーズ2号ファンド」(以下「電通ベンチャーズ」)は、予測・生成AIモデルの適切なモニタリング、透明性の向上及びガバナンスを実現するパフォーマンス管理プラットフォームを開発する「Fiddler Labs, Inc.」(本社:米国カリフォルニア州、CEO:Krishna Gade、以下「フィドラー社」)に、日本のファンドとして初めて出資しました。

 

近年、AIの利活用が急速に進展したことで、ビジネスにおいてアルゴリズムによる意思決定が果たす役割が大きくなる一方、AIの不適切な利用に伴う懸念が有識者等から示されています。AI・機械学習モデルは、しばしば透明性に欠け、予期しないバイアスを持つという課題があるためです。こうした背景を受け、AI利活用への規制を求める声が高まっており、企業は自社が運用するモデルやアプリケーションの倫理性を確保するため、モデルが導く結果の根拠を説明すること(Explainable AI※1)が求められています。

 

フィドラー社は、責任あるAI (Responsible AI※2)を実現するために、企業が運用するAIと機械学習モデルの作動や予測の詳細を可視化し、AI・機械学習モデルの根拠の分析とモデルパフォーマンス向上のための改善策について、具体的なインサイトを顧客企業に提供しています。またプラットフォーム上での継続的かつリアルタイムなモデルの作動状況のモニタリングによって、正確かつ迅速なバイアスの検出が自社で可能となり、企業のブランドやビジネスに生じうるリスクを軽減します。

 

今後、電通ベンチャーズは本出資により、フィドラー社のビジネス拡大を支援するとともに、電通グループの国内外でのAI領域の取り組みとのシナジー創出を目指していきます。

 

フィドラー社と電通ベンチャーズの概要は次のとおりです。

 

<フィドラー社の概要>

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105945/202307076961/_prw_PT1fl_0amYojXp.png

ブランドロゴ:
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202307076961-O3-H0L51XA5

 

 

<電通ベンチャーズ2号ファンドの概要>

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105945/202307076961/_prw_PT2fl_IsM4QsR2.png

  

※1:機械学習アルゴリズムが導き出す結果とその過程をユーザーである人間が理解し、信頼して利用できるようにするための「説明」のプロセスと手法。AIが高度化すればする程、元来”ブラックボックス”な計算プロセスは多層化・多パラメータ化し、人間はアルゴリズムが結果を出すまでの過程を辿り、理解することが困難になる中で、Explainable AIはモデルの持つビジネスへの影響や潜在的なバイアス等を人間の言語で説明し、AIを活用した意思決定におけるモデルの精度、公平性、透明性、結果の理解を支援する。

 

※2:機械学習モデルの設計、開発、運用において、倫理等の面で社会や個人に深刻な影響を与える潜在的なリスクに対して企業や組織が責任を持って取り組み、公正・安全で信頼性の高い成果を提供し、意思決定の透明性を確保すること。

 

以 上

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 電通ベンチャーズ、責任あるAI利用に向けたAIモデルのパフォーマンス管理PFを開発するフィドラー社に出資