2023年7月6日
株式会社ビードットメディカル

 株式会社ビードットメディカル(本社:東京都江戸川区 代表取締役社長:古川卓司 以下ビードットメディカル)は、国立大学法人山形大学(学長:玉手 英利 以下、山形大学)と共同で、X線、陽子線、重粒子線を用いた放射線治療における最適な治療計画手法を明らかにすることを目的として、2023年7月1日より共同研究を開始いたしました。

 

 ビードットメディカルは、患者さまのQOLが高い陽子線治療の普及促進をミッションとして、超小型陽子線がん治療装置の開発を進める医療機器スタートアップです。山形大学は、2022年より山形大学医学部東日本重粒子センターで重粒子線治療を提供しており、ビードットメディカルは設備導入時の設計・製造に関する技術コンサルティングを提供しました。

 

 今回締結された共同研究契約は、ビードットメディカルが山形大学と共同でX線、陽子線、重粒子線を用いた放射線治療における最適な治療計画手法を明らかにすることを目的としています。またこの共同研究により、山形大学で実施している重粒子線治療を含む放射線治療において、効果的かつ効率的な治療方法の選択が可能になり、より治療効果の高い治療法を科学的根拠をもって、患者さまに提示できることにつながります。

 

 

〈山形大学について〉

山形大学は、人文社会科学部・地域教育文化学部・理学部・医学部・工学部・農学部の6学部と6つの大学院研究科を備え、約9,000人の学生が勉学に励む、東日本でも有数規模の総合国立大学です。山形大学医学部は、2022年に世界で3台目となる回転ガントリーを備えた、附属病院に隣接するコンパクトな重粒子線治療装置「山形モデル」を導入しました。この施設は世界初の総合病院接続型の治療施設であり、東北・北海道地域では唯一の重粒子線治療装置を活用し、未来の医療の創造を目指しています。

 

 

〈ビードットメディカルについて〉

 株式会社ビードットメディカルは、国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所(以下放医研)発のスタートアップ企業で、放医研で培った高度な技術と経験を活かし、「超小型陽子線がん治療装置」を開発しています。

 

 陽子線治療は、現在ごく一部の患者さましか受けられておらず、X線治療のように広く普及しているとは言えません。普及を妨げる原因は巨大で高額な装置にあり、病院への導入には高額な初期コストと十分な設置スペースが必要であることから、世界で111施設しかなく、X線治療に比べ圧倒的に施設数が少ないのが現状です(2020年時点)。

 

 そこでビードットメディカルは、陽子線治療の普及を目指して従来に比べコンパクトな装置を開発しています。独自の技術で装置をX線治療装置と同程度のサイズにまで小型化し、これまで陽子線治療の導入が困難であった都市部や、コストを理由に検討を断念していた病院への導入を促進することで、施設数の大幅増加に貢献していきます。

 

 


【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202307046886-O3-816oGq88】 超小型陽子線がん治療装置のイメージ図(※薬機未承認品)

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M105528/202307046886/_prw_PT1fl_6Cz7F4pz.png

 

 

 

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 ビードットメディカル、山形大学と放射線治療における治療計画手法に関する共同研究を開始