2023年6月15日
合同会社カンター・ジャパン

マイクロソフトがアマゾンを抜き、グーグルと共にトップ3ランクイン。
テクノロジー系ブランドを除くランキングでは、マクドナルドが最上位。
コカ・コーラはトップ10に再登場。

 
2023年6月14日05:00(BST)EMBARGO
カンターBrandZ 最も価値のあるグローバルブランド2023レポートにおいて、アップルは昨年に続き、世界で最も価値のあるブランドとしての王座を維持しました。最新のランキングによると、世界のトップ100ブランドのブランド価値の合計は、2023年には6兆9,000億ドルに達しました。2022年と比べると、全体値は20%低下したものの、カンターBrandZ トップ100は長期的な成長路線を維持、コロナ以前(2019年)の水準と比べて47%の成長を記録しました。

ブランド評価額8,800億ドルのアップルを見ると、厳しい市場環境に直面してもレジリエンスを発揮し、プレミアム価格をポジティブなイメージでもって納得させること、そして「意義性」、「差別性」、「想起性」のあるブランドが世界経済の混乱を乗り切るのに最も適していることが証明されます。また、グーグルとマイクロソフトがトップ3にランクイン、テクノロジー系ブランドがトップ100に最も多くランクインし、ブランド価値においても最も多くのシェアを占めています。

Kantar BrandZのヘッドマーティン・ゲレーラは、「今年の結果は、総額が減少している状況下においても実際には、2008年の世界金融危機後に始まり2020年のコロナ禍まで続いた、ブランドの長期成長トレンドの継続です。市場は不安定で、世界的なマクロ経済の影響を大きく受けていますが、世界で最も価値のあるブランドはこれまでと同様に高く評価されており、消費者のブランドに対する見方は非常に安定しています。ブランドオーナーやマーケターにとって、効果的なマーケティング投資と長期的な思考が、ビジネスの成長にとって不可欠であることは明らかです。消費者との強いつながりを確立するために一貫した投資を行っているブランドは、現在の不安定な状況を乗り切り、株主に対し、そうでないブランドよりも高いレジリエンスを示しています。」と述べています。 

 
2023 カンターBrandZ 世界で最も価値のあるブランド トップ10
                                                                                 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202306146333-O1-BPAAoJw0
 
                                                                                                                
2023年版レポートの主要ハイライト:

・ トップ100のうち16ブランドがブランド価値を向上させたエアテル(76位、24%増)とペプシ(91位、17%増)が2022年比で最も高いブランド価値の伸びを達成致しました。
・コルゲート(95位)、ソニー(99位)、パンパース(100位)など9ブランドがトップ100に返り咲きました。
・70位「シェイン」、81位「農夫山泉」、この2つの中国ブランドが、新たにトップ100に初登場しました。
・ラグジュアリー、ファストフード、食品・飲料のカテゴリーは、市場の変動に対し最も強い回復力を示しました。
・消費者におけるブランドエクイティの強さを踏まえ競合ブランドより高い価格提示ができるようになったブランドは、この4年を通し、自社ブランド力を67%増強し、競合と比べ、ブランドエクイティは2倍成長しました。
·      サステナビリティは、ブランドにとって未開拓の機会であり、最も価値のあるグローバルブランドのうち、この分野で「リードしている」と認識されているのはわずか2%です。

 
2023年の成功事例

ペプシのブランド価値は前年比17%増の188億ドルに達し、世界ランキング91位に返り咲きました。優れた広告宣伝により、米国ではプライスプレミアムの位置づけを高め、その他の地域では「バリュー」ブランドとして認知されています。コカ・コーラ(10位)は、ブランド価値を8%向上させ、7年ぶりにトップ10に返り咲くなど、高いレジリエンスを示しました。

TikTok(41位)は、テスラ(25位)に次いで、Top100の中で2番目にディスラプトブランドとして認識されています。Teslaは、2023年の評価額が677億ドルで、自動車カテゴリーで1位となり、真のゲームチェンジャーであるという見られ方を持たれ続けています。トップ100圏外では、フェラーリが78億ドルの評価額で自動車ブランドのトップ10に初登場し、最も厳しい市場環境下でも需要を高め、消費者にその価値を認められています。電気自動車の分野で競争している新興ブランドでは、将来的に価値を高めると考えられるブランドは、ポールスター、リーオート、ジェネシスなどです。

食品・飲料ブランドは、カテゴリー全体として最も回復力を示し、前年比3%の減少にとどまりました。ドリトスは、その優れた味覚メッセージの価値を示し、同カテゴリーで19位、ブランド価値54億ドルにランクインしました。

ファストフードは、2番目に高いパフォーマンスを見せたカテゴリーです。この分野でアウトパフォームしたブランドは、バーガーキング、チックフィラ、スターバックスなどです。この業界のレジリエンスは、露出の増加、顧客体験の向上により促進されています。例えば、バーガーキングは、メニューの簡素化とデジタルボードでドライブスルーの時間を短縮し、ブランドコミュニケーションへの投資を強化しました。その結果、2023年のブランド価値は77億ドルとなり、昨年と比較して8%増加しました。

高級ブランドは、着実に段階的な値上げを行っても、その魅力を保ち続けています。ルイ・ヴィトンは、世界のトップ10に入った唯一のラグジュアリーブランドで、2ランクアップの8位、ブランド価値は1,248億ドルとなりました。ディオールは、このカテゴリーで最も急成長しているブランドで、ブランド価値は9%増の114億ドルでした。このカテゴリー全体の好調なパフォーマンスは、ラグジュアリーブランドが、経済的な困難にもかかわらず、その特徴的な資産を活用して、より高い需要と価格設定を促進するという素晴らしい仕事をしていることを強調しています。

「ブランドは、成長のために、ブランド構築、製品および市場の多様化への投資を継続する必要があります。今年の結果は、現在のマクロ経済環境下でも、消費者との強い結びつきを確立・維持することにフォーカスするという適切な戦略により、どのカテゴリーや地域においても成長を見出すことが可能であることを明確に示しています。BrandZの分析によると、消費者に知覚される差別性をもつことがシェア拡大に向けた主要な判断材料であることが証明されています。長期的にブランド価値を高めるには、差別性を持っているブランドであるという印象を促し、それを消費者にもっと知らしめ、より消費者個人との関連性を持ってもらうことです。」とMartin Guerrieriaは述べています。

Kantarは、ブランドのパフォーマンスを包括的に把握するために、BrandZの豊富なデータを利用した新しい無料のインタラクティブ・ツールを発表しました。BrandSnapshot powered by BrandZは、40以上の市場において10,000のブランドに関する情報を提供し、カテゴリーにおけるブランドのパフォーマンスについて素早く読み取ることができます。

世界トップ100 ランキングや広範な分析を含む、「カンターBrandZ 最も価値のあるグローバルブランド2023レポート」を公開しました

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編集後記

Kantar BrandZについて:Kantar BrandZは、ブランド価値を評価する際の世界的な通貨であり、ブランドの業績への貢献度を定量化しています。カンターが毎年発表するグローバルおよびローカルブランドの評価ランキングは、厳格に分析された財務データと広範なブランド・エクイティ・リサーチを組み合わせたものです。1998年以来、BrandZは54市場、20,000ブランド、420万人の消費者へのインタビューに基づき、ブランド構築に関する洞察をビジネスリーダーと共有しています。Kantar BrandZの詳細については、こちらをご覧ください。

Kantar BrandZ Most Valuable Global Brands レポートは、最も決定的で強固なランキングです。どのようなブランドであっても、ビジネスの成長を後押しする力は、そのブランドが顧客にどのように認識されているかにかかっています。消費者の意見に基づいたKantar BrandZの分析により、企業は市場におけるブランドの強みを特定し、長期的に価値を高める方法について明確な戦略的指針を提供することができます。ランクインしたブランドは、以下の参加資格を満たしている必要があります:

・証券取引所に上場している企業、または財務内容が公開されている非上場企業が所有しているブランドです。
・ ユニコーンブランドは、直近の評価額が公開されております。

 
カンターについて - カンターは、世界をリードするマーケティングデータおよびアナリティクスビジネスであり、世界のトップ企業にとって欠くことのできないブランドパートナーです。私たちは、最も意義のある態度・行動データと深い専門知識、高度なアナリティクスを組み合わせ、人々がどのように考え、行動しているかを明らかにします。私たちは、クライアントにおいて何が起こったのか、なぜ起こったのかを理解し、未来を切り開くマーケティング戦略を策定するためのお手伝いをします。詳細については、press@kantar.com または kantar@axicom.com までご連絡ください。

 
【カンター・ジャパン会社概要】
社名:合同会社カンター・ジャパン
本社:東京都渋谷区代々木2-1-1 新宿マインズタワー6F
MD : 佐々木 亨
事業内容:市場調査・コンサルティング
ウェブサイト:https://www.kantar.jp

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 Kantar BrandZランキング アップルが世界で最も価値のあるブランドとして王座を維持