~ウリ科野菜で問題となる退緑黄化病の原因ウイルスを迅速診断~

2023年5月26日
株式会社ニップン

 キュウリやメロンなどのウリ科作物では、CCYVによる退緑黄化病が発生し、品質や収量の低下が問題となっています。本ウイルスはまん延が速く、感染すると大きな減収につながるため、早期に診断し対策を講じる必要があります。しかし、生理障害との区別が難しいため、指導機関や生産者等から本ウイルスを簡易に検出できるキットの開発が求められていました。

 (株)ニップン(代表取締役社長:前鶴俊哉 本店:東京都千代田区) と茨城県農業総合センターは、植物ウイルスの簡易診断の実用化に向けて共同研究を進めてまいりました。今回、茨城県ではCCYVに対する高感度な抗体作成技術を確立し、この成果をもとに、(株)ニップンは、CCYVを生産現場で迅速に検出できる国内唯一のイムノクロマトキット「Agripalette アグリパレット(ウリ類退緑黄化ウイルス)(商標)」を開発しました。今般、ニップングループの(株)ファスマック(代表取締役社長:布藤聡 本社:神奈川県厚木市)で、6月2日(金)から本キットの販売を開始します。

 今回開発した検出キットを使用することで、生産者等が自ら早期に診断することが可能となり、発病株の抜き取りや媒介虫の防除等により本病のまん延を防止できます。

【商品概要】
商 品 名:Agripalette アグリパレット(ウリ類退緑黄化ウイルス)
定 価:15,000円(10個入り)(税抜)
発 売 日:2023年6月2日(金)
商品の特長:
○国内で購入できる唯一のCCYVイムノクロマトキット
○専門の機器がなくても、ほ場等での診断が可能
○操作が容易で、短時間(30分程度)で検出が可能

○判定方法
ラインが2本なら陽性(ウイルス検出)、1本なら陰性(ウイルス非検出)

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 「ウリ類退緑黄化ウイルス(CCYV)検出キット」の開発