グローバル不動産総合サービス会社のクッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(グローバル本社:米国イリノイ州シカゴ、日本本社:千代田区永田町、C&W)は、東京におけるオフィス市況について最新のレポートを発表致しました。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202305245862-O1-FqdrWSn3

ダウンロードはこちら から

2023年第1四半期 市況
経済:ニューヨーク市経済は成長を継続
ニューヨーク市の雇用者数は、2023年1月、2月で昨年比255,400人増の約470万人となり、2020年2月以降最高を記録した。教育・ヘルスケア業界は過去6か月安定して成長し、雇用者数は約120万人と前例のない水準に到達した。民間部門における雇用は直近12か月で245,900人回復し、娯楽・接客サービス産業では62,200人増加した。情報サービス産業では2022年第1四半期以降3,200人の雇用が減少した一方、金融サービス業における雇用は過去4か月で安定して成長し、2月には491,300人増加した。過去2か月の勢いは失ったものの、ニューヨークの​オフィスワーカー数は150万人と引き続き堅調であり、2020年2月のピークを18,800人超えた。

需給:リーシング活動は2四半期連続減速
2023年第1四半期のマンハッタンの新規成約面積は減速、過去7四半期で最低と​なる390万平方フィート(sf)を記録した。これは1年前に達成した720万sfから45.3%という激しい下落であり、また直近5年の四半期平均560万sfを下回っている。新規成約面積は主要3マーケット全てで昨年比減となり、昨年比増を記録したのは​合計20あるサブマーケットのうち4マーケットのみだった。第1四半期は10万sf超の新規成約が2件のみで、1年前の11件を下回った。質への逃避は引き続き主なテーマとなっており、ミッドタウンでは新規成約に占めるグレードAオフィスの割合が昨年79.0%だったが、83.0%に上昇、マンハッタンでもグレードAオフィスに対する需要が同74.8%を占めた。マンハッタンの契約更新面積は約120万sfに達し、2022年第1四半期から8.8%増加した。​

空室率は15のサブマーケットで昨年比増となったことで120ベーシスポイント(bps)​増加したが、賃貸市場の減速にもかかわらずマンハッタン全体の空室率は第1四半期の22.2%から変わらなかった。サブリース(転貸)形式の供給面積は、10万sf超の物件が3物件サブリースマーケットに供給されたことを主因として、2022年末から1.6%増の2,270万sfとなった。マンハッタン全体のダイレクト・アブソープション(直貸契約形式に基づく需要)はマイナ128,535sf、サブリースも含めたネット・アブソープション(吸収需要)はマイナス220万sfを記録した。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202305245862-O2-245uM9db】 【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202305245862-O3-8fR50z2V



賃料:オフィスの新規竣工により募集賃料は上昇
マンハッタンにおけるオフィスビル全体の募集賃料は、第1四半期に平方フィート当たりの単価(psf)が前期比$0.56上昇して$72.18psfとなり、グレードAオフィスの募集賃料も同$0.89psf上昇し$79.60psfとなった。ミッドタウンの募集賃料は、660 Fifth Avenueのリノベーションが完了しMadison/Fifthの募集賃料が前期比7.0%増の103.65psfとなったことで、前期比$0.69psf上昇して$76.95psfとなり、グレードAオフィスの募集賃料は同$0.84psf上昇し$83.77psfとなった。ミッドタウン・サウスのオール・グレードの募集賃料は、360 Park Avenue Southのフルリノベーション開始によって高賃料の募集床が対象から除かれ、前期比$1.29psf下落して$75.41psfとなった。ダウンタウンのオール・グレードの募集賃料は、Four World Trade Centerで高賃料の募集床がマーケットに追加されたことを一因として前期比$0.46psf上昇して$56.33psfとなり、グレードAオフィスの募集賃料は同$0.88psf上昇して$59.86psfとなった。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202305245862-O4-cfLL5S2k

今後の見通し
​今後数四半期にかけて、大型区画を必要とするテナント需要を中心にオフィス需要は停滞するものと予測。
新築かつ快適な空間に富む物件は、引き続きテナントを惹きつけるために、重要な要素となる。
今後数四半期にかけて、雇用情勢は減速するものと予測。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202305245862-O5-90lbQ8ZY
注: (1) フルサービス形式の募集賃料を反映 (2) 更新部分は賃貸関連の統計に含めず (3) Renovation

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202305245862-O6-174mwPJS

ダウンロードはこちら から
 

                       ‐以上‐

クッシュマン・アンド・ウェイクフィールドについて
クッシュマン・アンド・ウェイクフィールド(C&W)はニューヨーク取引証券所に上場している世界有数の不動産サービス会社です。世界約60カ国、400拠点に52,000人の従業員を擁しています。売買仲介、鑑定評価、テナントレップ、リーシング、プロジェクト・マネジメントなどのコア・サービス全体で、2022年の売上高は101億ドルを記録しました。詳しくは、公式ホームページ https://www.cushmanwakefield.com/ja-jp/japan にアクセスするか公式ツイッター @CushWake をフォロー下さい。

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 C&W、2023年Q1の米国マンハッタンオフィス市況 過去7四半期で最低の新規成約面積を記録、需要停滞予測