米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校 Comprehensive Cancer Center の医学教授兼乳がん・臨床試験教育ディレクターのホープ・ルーゴ(Hope Rugo)医師は、次のように述べています。「第III相TROPiCS-02試験では、治療歴を有するHR陽性HER2陰性転移性乳がん患者さんを対象に、標準化学療法の選択肢と比較したところ、sacituzumab govitecan群においてPFSおよびOSの両方での改善が認められました。また、本試験の事後解析では、個々の腫瘍におけるTrop-2発現レベルが、sacituzumab govitecanの有効性に影響を及ぼさないことが確認されました。これらのデータは、化学療法を用いても疾患が進行し、内分泌療法に耐性を示す転移性乳がん患者さんに対して、Trop-2発現レベルに関わらず、sacituzumab govitecanの潜在的ベネフィットがあるという信頼をもたらすものです」