横河電機は、2019年からIA2IA(Industrial Automation to Industrial Autonomy)「産業における自動化から自律化へ」を提唱しています。今後も、5Gのプラント制御への適用をはじめ、先進的な取り組みをドコモやお客さまと行い、産業における自律化をリードしていきます。
両社は、産業において5G活用を促進する5G-ACIA(5G Alliance for Connected Industries and Automation)に加盟しており、プラントにおける5Gの有効利用について今後も検討し、活用を促進していきます。また、さまざまなお客さまのプラントにおいての実証も視野に、長期間稼働させた際の通信の信頼性や遅延の変化などを確認していくことで、5Gを活用したAI自律制御の実現に取り組んでいきます。なお、両社は5G-ACIAとして、本実証実験の結果を、2022年5月30日(月)から2022年6月2日(木)までドイツで開催される、製造業のための国際展示会「ハノーバーメッセ2022※6」に出展します。
※3 APC:高度制御(Advanced Process Control)のこと。プロセスの応答を予測できる数学的なモデルを用いて、生産性や品質をより向上させるための設定値をリアルタイムにPID制御ループに与えるもので、制御性を向上させるだけでなく、増産や省力化、省エネルギーを目的とした制御にも適用しやすい特徴があります。高度制御を導入すると、データのばらつきが小さくなり、運転限界(最もパフォーマンスが発揮できる状態)に近づけることが可能になります。しかしながら、突沸などの化学反応や、材料組成の大きな変化、設備自体の変化などには対応が難しいという制約がありました。
※1 Factorial Kernel Dynamic Policy Programming for Vinyl Acetate Monomer Plant Model Control(2018年8月)
https://ieeexplore.ieee.org/document/8560593/ なお、IEEE(アイ・トリプル・イー、Institute of Electrical and Electronics Engineers)は、アメリカ合衆国に本部を置く電気・情報工学分野の学術研究団体(学会)、技術標準化機関。世界160か国以上、40万人を超える会員がいます。
※2 Scalable Reinforcement Learning for Plant-wide Control of Vinyl Acetate Monomer Process, Control Engineering Practice, Volume 97 (2020年4月)https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0967066120300186