2022 年 5月 11 日
AGCのLow-Eコート付き調光パノラマルーフが トヨタ自動車株式会社 LEXUS初のBEV専用モデル「RZ」に採用

AGC(AGC株式会社、本社:東京、社長:平井良典)が開発したLow-Eコート付き調光パノラマルーフが、2022年後半にトヨタ自動車株式会社から発売されるBEV*1専用モデル LEXUS RZに採用されました。高い遮熱・断熱性能を持つLow-Eガラス*2の使用により、パノラマルーフの開放的な車内環境と、快適な車内温度を両立させるとともに、サンシェードを廃止することによる車体の軽量化にも貢献しています。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204280619-O24-dR8qPZ5d
左写真:トヨタ自動車株式会社から発売されるBEV専用モデル LEXUS RZ右写真:シェードレスのパノラマルーフ (写真は調光ガラスの調光/透過モード)

従来のパノラマルーフは、光を取り込み開放的な車内空間を実現する一方、日射熱や外気の影響を受けやすいことから、車内を快適に保つためにサンシェードを必要とし、暑さ寒さの問題から開放感を満喫できない課題がありました。

今般当社が開発した車載用特殊Low-Eコート技術は、高い品質と先進性を追求するLEXUSブランドに要求される信頼性評価をクリアし、今までにない遮熱・断熱性能を実現することで、課題だった夏の暑さ・冬の寒さを大きく抑制しました。またシェードレス設定を可能にすることにより、車体の軽量化やヘッドクリアランス(座席に座った際の頭頂部から天井までの距離)の確保にも寄与しています。

さらに、瞬時に透過光を制御し車内の光環境を調整可能な調光タイプもご用意し、新時代のLEXUSに新しい楽しさ、快適さ、体験価値を提供します。

AGCグループは、中期経営計画 AGC plus-2023 のもと、モビリティ事業を戦略事業と位置付けています。CASEの進展に伴い、自動車用ガラスに求められる機能が多様化する中、最適な素材・ソリューションの提供を通じ、新たなモビリティとサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

*1 BEV:Battery Electric Vehicle(電気自動車)の略称
*2 Low-Eガラス:Low emissivity (低放射) ガラスの略称。特殊な金属膜をコートすることで放射による伝熱が抑えられ、遮熱・断熱性能が高いガラス

【ご参考:技術説明】
<車載用特殊Low-Eコート>

夏は涼しく(遮熱)【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204280619-O20-0G9U0X2I

冬は暖かく(断熱)【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204280619-O21-285w5GHV

*3 当社測定値であり、保証値ではありません。

<調光ガラスWONDERLITE® Dx>
2枚のガラスの間に挟み込んだフィルム中の特殊材料の分散⇔配向を電圧でコントロールすることで、調光モード⇔透過モードを瞬時に切り替えられます。

調光モード(スイッチオフの不透明な状態)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204280619-O18-s252rr51

特殊材料がランダムに並んでいるため、
外からの光が散乱されガラスは不透明になり、眩しさを低減します。 
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204280619-O22-o7KGo23m

透過モード(スイッチオンのクリアな状態)
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204280619-O19-rnZtU556

フィルム内に電圧を加えると、特殊材料は同じ向きに整列し、
外からの光を通すのでガラスは透明になり、開放感のある空間を楽しめます。
【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202204280619-O23-aT8mzWEI

 

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 AGCのLow-Eコート付き調光パノラマルーフが トヨタ自動車株式会社 LEXUS初のBEV専用モデル「RZ」に採用