EY Japan ヘルスサイエンス・アンド・ウェルネス・マーケットセグメント・リーダーおよびライフサイエンス・セクター・リーダーの矢崎 弘直(やざき ひろなお)のコメント: 「医療に関する科学の進歩の速度は早く、新型コロナウイルスの蔓延による影響により業界の変化はさらに加速しています。特許切れの宿命を持つバイオ医薬品企業にとって、業界での生き残りのためM&Aやパートナリングの戦略は欠かせないものになっています。また、細胞。遺伝子治療、ADC、RNA医薬品等の新たなモダリティーへの進出や新しいビジネスモデル構築にも強力な手段となります。本レポートは毎年公表しており、独自のM&Aファイヤーパワーという概念を用いて業界のM&A、アライアンスの状況を詳細に分析しています。2021年のM&Aの水準は種々要因により低調でしたが、今後もM&A、アライアンス動向が業界にとって重要なものであり続けるでしょう」
〈EYについて〉 EY | Building a better working world EYは、「Building a better working world(より良い社会の構築を目指して)」をパーパスとしています。クライアント、人々、そして社会のために長期的価値を創出し、資本市場における信頼の構築に貢献します。 150カ国以上に展開するEYのチームは、データとテクノロジーの実現により信頼を提供し、クライアントの成長、変革および事業を支援します。 アシュアランス、コンサルティング、法務、ストラテジー、税務およびトランザクションの全サービスを通して、世界が直面する複雑な問題に対し優れた課題提起(better question)をすることで、新たな解決策を導きます。
〈 EY Firepower指数について 〉 EY Firepower指数は、企業がトランザクションを実行するための資金調達能力を、貸借対照表の健全性に基づいて測定します。Firepower指数が考慮する主要データは、現金および現金同等物、債務負担能力(貸付限度額を含む)、時価総額です。Firepowerモデルの前提として1)買収企業の現在の時価総額の50%を上回る企業は買収のターゲットとしない、2)結合後の企業の負債資本率は30%を超えないという2点が設定されています。 一部の医薬品企業ではこの上限を超えた買収も行なわれていますが、Firepower指数は一つの水準に基づいた手法を適用して、数値の相対的な変動を測定することを目的としています。また、Firepower指数は現金もしくは借入を資金源としたM&Aの実行能力を測定するためのものであり、株式交換による取引能力の測定は行いません。ただし、Firepower指数の公式上、株価の上昇は数値の上昇につながります。これは株式価値の上昇によって資金調達の際の借入能力が高まるためです。
〈 EY Health Sciences and Wellnessについて 〉 力を持つ消費者の台頭、テクノロジーの発展、そしてデジタルに特化した新規参入者の登場が、ヘルスケア事業のあらゆる側面に変化をもたらしています。ヘルスケアにかかわる全ての事業者は、今日のデータにあふれたデジタル主体のエコシステムに適合するため、資本戦略やパートナー提携を含むビジネス慣行を見直し、患者中心のオペレーティングモデルを創出しなければなりません。 EY Health Sciences and Wellnessは、34,000人のプロフェッショナルによる世界規模のネットワークを生かし、顧客エンゲージメントや治療結果改善に向けたデータ中心のアプローチを開発しています。私たちは、クライアント企業が戦略的目標を達成し、最適なオペレーティングモデルを策定し、適切なパートナーシップを形成することにより、現在の繁栄と未来の医療システムにおける成功を実現できるよう支援しています。私たちは、現在のトレンドの意味を理解し、ビジネス課題の解決策を積極的に見つけ、この変革の時代におけるディスラプションの機会をとらえるために、エコシステム全体に渡って活動しています。