「一人でも多くの人に不公平や不合理なルールに立ち向かう勇気を与えたいと思い発表を行いました」

2022年2月22日
学校法人金沢工業大学 国際高等専門学校

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103034/202202227636/_prw_OT1fl_4TDvJ92K.png

 

「第15回 全国高等専門学校 英語プレゼンテーションコンテスト」が2022年1月22日(土)、オンラインで行われ、シングル部門に出場した国際高等専門学校 国際理工学科2年のアファフ・アラーさんが第1位となりました。国際高専では、前身の金沢高専時代も含め、同大会全国大会1位は初めてとなる快挙です。

国際高専ではグローバルイノベーターの育成に向けて、数学や物理学、化学、生物学、コンピュータなどの工学技術を英語で学ぶEnglish STEM教育を実施しています。アファフ・アラーさんは石川県内の小中学校で通常の日本語での教育を受けてきましたが、小さい頃から英語を学ぶのが好きで、国際高専入学後は英語ネイティブの教員に積極的に話しかけたり、授業を通じて、聴き取りやすく、わかりやすい話し方や相手を惹きつける話し方を学び、英語レベルを上げることに努力してきました。

 

【第15回 全国高等専門学校 英語プレゼンテーションコンテストについて】

全国高等専門学校 英語プレゼンテーションコンテストは、北海道、東北、関東甲信越、東海北陸、近畿、中国、四国、九州沖縄の計8つの地区から予選を勝ち抜いた16名が出場して行われました。東海北陸地区大会は2021年11月6日(土)、7校12名が参加して行われ、ビデオ審査の結果、アファフさんは第2位に入賞し、全国大会出場権を獲得しました。

 

 

【アファフ・アラーさんのプレゼンの概要】

アファフ・アラーさんは、SDGsの目標10 「人や国の不平等をなくそう」のターゲット10-3「機会均等を確保し、差別をなくす」について、自身の体験を交えて発表しました。

イスラム教徒で体を隠しているアファフさんは中学生のとき、テニス部に入部。「試合に出るなら、ちゃんと脚を見せなければならない」と先生に言われ、悲しい思いをしたそうです。「体を隠したままではテニスをすることは許されない。女性として、そしてイスラム教徒として、自分の権利を奪われていいのでしょうか。もしそうだとしたら、他にどんな権利を奪われることになるでしょうか?」と。

「私はただ、みんな同じようにテニスをする機会を平等に持ちたかったのです。」というアファフさんは、学校側と交渉した結果、テニス協会がルールを変更し、カバーリングの着用が許可され、チームメイトと一緒に大好きなテニスの大会に出場することができました。そしてアファフさんは問いかけます。「あなたの10のストーリーは何ですか? 私が、あなたが、みんなが不平等に立ち向かえば、誰一人取り残さないことができるのです」とプレゼンテーションをしめくくりました。


*アファフ・アラーさんのスクリプトは以下のWEBページでご覧になれます。

http://cocet.org/precon/2021/single.html

(14番「Number 10」International)

 

 

【アファフ・アラーさんのコメント】

英語プレゼンコンテストへの努力が実って、うれしいです。

一人でも多くの人に不公平や不合理なルールに立ち向かう勇気を与えたいと思い発表を行いましたが、たくさんの方に聴いていただき、価値を見出していただいたことに、とても光栄に思います。

特に私たち女性は選択権を奪われる事があります。皆さんには、不平等に対して立ち上がってほしいです。それがきっと、誰も置き去りにしない平等な世界の実現への一歩になるはずです。

問題の解決の最初のステップは知ることです。だから私がそのきっかけとなり、誰かが世界の問題に関心を持ち、社会に貢献できる人材になることを願っています。私たち一人一人が行動を起こせば、少しでもいい未来の実現につながるのではないでしょうか。

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202202227636-O1-7fY198k4

 

 

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202202227636-O2-7fHHv15F

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 SDGsの目標10について自身の体験を交えて発表。国際高専2年生が全国高専英語プレゼンコンテスト1位