タイの若者に歯科技工の技術を伝え、働く場を提供する三和デンタルタイランド設立の経緯と黒字化への歩み

令和4年1月25日(火)
株式会社三和デンタル

「タイで100人の歯科技工士を育てる!」を目指す三和デンタルが、
タイ事務所設立6年目で目標生産数を達成

 

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創業40年目を迎える歯科技工メーカー、株式会社三和デンタル(本社:東京都大田区、代表取締役 菅沼佳一郎)がアジアでの人材育成と生産拠点の分散化を目的とし2015年12月に設立した三和デンタルタイランド(以下、タイ事業所)。『タイの歯科技工技術向上と雇用の創出で地域に貢献する』という目的を掲げ、ようやく技術が定着、事業所として黒字化の兆しが見えてきました。6年目となる2022年は、新たなビジネス展開の取り組みを加速します。

 

 

タイ事業所設立の背景と経緯

三和デンタルでは、主要製品の製作拠点が海外に1拠点だけであることのリスクを回避する手段を模索していました。2014年、菅沼は将来経済が勃興するアジア市場でのシェア獲得を狙い、歯科技工の現状を知る目的でタイを訪ねました。それと併せて、渡航前にタイでの孤児の多さや、児童養護施設出身者の就職の難しさを聞いていたため、10か所以上の施設も訪問しました。

 

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現地視察を終え、「ただ生産拠点を作るというだけでなく、就労機会に恵まれない若者が技工技術を修得し、技術力と人間力で自立してほしい」という想いでタイに技工所をつくることを決意。2015年12月にタイ事業所を設立。児童養護施設からスタッフを雇い入れ、日本からタイへ技術者を送り込み、技術教育を始めました。

 

●予想以上に難航したタイでのスタートアップ

歯科技工士という資格制度がないタイでは、製作物に対する基準や技術者の考え方が日本と異なります。歯科技工に関する知識にとらわれない素人を一から教育することに決めました。ところが、日本での職人育成と同じように教育することは難しく、成果が出る前に技術習得を諦めてしまうスタッフが続出してしまいました。

 

このような状況を克服するためには「タイでも日本でも心を一つにすることが大切」と、菅沼自らが毎月タイに渡り、現場の技術者にひたすら仕事の目的、自社の理念を説き続けました。理念教育を続けた結果、現在では設立初期に孤児施設から採用したメンバーが現場をまとめるまでに成長し、雇用した人材が定着するようになりました。

 

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●設立3年目にして初納品! 6年目で目標生産数を達成

設立3年目にして、技術的要求の高い日本の基準を満たす入れ歯を納品することができるようになりました。納品された入れ歯とその写真を現地と日本の技工士全員で回し見して喜び合いました。その頃から日本への輸出以外に現地のクリニックへの営業も始めました。その技術力は、現地の歯科クリニックや総合病院、大学からも認められるようになり、現在ではバンコク市内でほぼ毎日受注を獲得し、タイの生産現場がフル稼働するようになりました。

 

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これからのビジョン 金属の3D積層プリンター導入

現在は義歯の品質と生産力が安定し、供給元としての機能が動き出しています。今後は歯科技工のデジタル化という課題を克服していきます。タイ事業所では、6年目の大きなチャレンジとして、3Dプリンターによるチタンの義歯フレーム製作を開始。最新機器の導入、そして専門の技術者を派遣し更なる教育を進め、一人でも多くの方が気軽に良質の義歯を使用できるよう環境を整えていきます。

 

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■タイ事業所 会社概要

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情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 「タイで100人の歯科技工士を育てる!」を目指す三和デンタルが、タイ事務所設立6年目で目標生産数を達成