便失禁・尿失禁の治療を目的とした細胞治療により、人々の健康とQOL向上を目指すイノバセル株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:シーガー・ジェイソン(Jason David Sieger))は本日、SBIインベストメント株式会社と株式会社メディパルホールディングスなどからの出資を受け、前身会社設立来累計調達額が115億円を上回りました。なお、現在実施中のラウンド(シリーズC)では合計20億円超を調達予定であり、更なる資金の積み増しを目指して活動中です。
■資金調達の概要と背景
パイプライン製品の開発と株式上場の最終準備フェーズにある今回のラウンドでは、当社は戦略的互恵関係を有する投資家からの資金調達に力点を置いております。日本を代表する医療分野実業家がリードするシーズ・インベストメントの運営ファンド群からの追加・新規出資、バイオテクノロジーを次世代の基幹産業と位置付けて豊富なバイオ企業支援実績を有するSBIインベストメントのSBI 4+5 ファンド、及び医療用医薬品等卸売事業において国内大手であるメディパルグループのCVCである「MEDIPAL Innovation 投資事業有限責任組合」からの新規出資、日本屈指の資産家を母体とする株式会社Moroto Capital Management からの出資などで、ラウンドクローズ前ながら既に合計約11億円の資金調達を完了しました。 今回調達する資金を活用して、当社は切迫性便失禁を対象とした再生医療等製品(ICEF15)の臨床試験の実施、株式上場の準備、漏出性便失禁を対象とした再生医療等製品(ICEF16)の前臨床・臨床開発などをさらに加速させ、より良い治療を待ち望む患者さまに一日でも早く革新的な治療を届けられるよう取り組んでまいります。 なお、当社は、ICEF15の欧州での後期第II相試験(STEFFI試験)を成功裏に終了しており、現在、上市を目指して、検証試験(fidelia試験)を開始しています。