酒好きほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」。今回は飲み放題の長所短所を探りました。

酒好きほぼ100人に聞くアンケート「酒飲みのミカタ」
飲み放題が「好き」は48%
 ようやく飲食店での酒類の提供制限がなくなりました。東京都では酒席の人数制限も緩和され、これから年末年始に向けて飲み会が少しずつ増えそうです。ところで店が用意している宴会プランには飲み放題が付いていることがよくあります。飲み放題は大人数での飲み会では便利ですが、好きなお酒を選びにくいとか、つい飲みすぎてしまうという声も聞かれます。今回の酒好きほぼ100人に聞く酒飲みのミカタでは、皆様の飲み放題の利用についてお聞きしました。

■ほぼ半数が飲み放題を利用
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 最初に飲み放題の利用状況を確認しましょう。「あなたはふだん飲食店で飲み放題を利用しますか?」という質問に、「よく利用する」と答えた人は12%で、「時々利用する」の40%と合わせると52%になり、ほぼ半数の方が利用していました。
 反対に「利用しない」という方は19%で、酒好きなモニター方でも2割ほどが何らかの理由で飲み放題と距離を置いていることがわかります。

■飲み放題は「大人数でのパーティ」で利用が最多
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 次に飲み放題を利用するシーンを、例示したなかからすべて選んでもらったところ、「大人数でのパーティ」が49%でもっとも高くなりました。2番目は「3~4人で飲む時」の34%で、「2人で飲む時(19%)」や「一人で飲む時(8%)」と比べると、人数が増えるにつれて、利用が増えることがわかります。飲む人数が3~4人から飲み放題の利用がぐんと増え始め、5人以上の大人数のパーティでは半数が飲み放題を利用しているようです。
 また、飲み会の人数以外の要素では「酒に強い人と飲む時」が28%あり、飲み会のメンバーでの酒量の多い人の有無が、飲み放題の選択に影響していることがわかります。

■飲み放題の魅力は「管理しやすい」と「料金を気にせずに済む」
 飲み放題を利用する理由を聞いた質問で、もっとも多くあがったのは、「飲み代を確定できる(53%)」でした。飲み会をコントロールしやすいところが利用者のいちばんのベネフィットになっています。寄せられたコメントには会費を確定させられることのほか、飲み放題は時間が決まるので宴会がだらだら続かなくてよいや、いろいろめんどうなことが無くて助かると、飲み会を仕切る幹事側の使い勝手の良さ指摘する声が見られます。
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 次に多かったのは「料金を気にせずたくさん飲める(49%)」です。酒代をいちいち気にせず飲めるのがいい、酒を水のように飲む人との飲み会でも安心などのコメントが見られました。
また、飲み放題はお得感が魅力と予想したのですが、「割安だから」を選んだ方は37%にとどまりました。飲み手にはそれほど割安ではないと受け取っている人が少なくないようです。あまり飲まない人もいるのでそれほど安いとは思わない、飲み放題の対象でないものを頼む人が大勢いて最終的に割高になったなどの意見が寄せられています。

そのほか次のような意見が寄せられました。
「酒をあまり飲まない人にとって、日本酒やワイン、焼酎などを試すきっかけになる」(30代・男性)
「普段飲まないいろいろなお酒が試せて良い。量も選べたら良いと思う」(40代・女性)
「飲み放題は日本独特の制度だとドイツ人に言われました。彼らは日本に来るたびに飲み放題を楽しんでいます。インドネシアのイスラム教徒の友人たちは、お酒を飲まないのに飲み放題は好きです。いろいろ選べて楽しいから、だそうです」(40代・女性)
「飲める人も飲めない人も気を遣わずに楽しく過ごせる」(50代・男性)

■飲み放題への不満は「酒のグレードが低い」と「自由に選べない」
 では飲み放題についてどんな点を不満に感じているのでしょうか。例をあげて当てはまるものをすべて選んでもらったところ、「対象の酒のグレードが低い(63%)」と「飲みたい酒を自由に選べない(57%)」の2つが群を抜いて多くなりました。酒類のグレードを高めたり、選択肢を増やしたりするプレミアム飲み放題プランを用意している店もありますが、それでも不満を感じている方が少なくないようです。結果的に大人数での飲み会は飲み放題にするものの、気の置けない仲間との少人数の飲み会は好きな酒を自由に頼むという具合に、TOPに合わせて使い分けるという意見が多数寄せられました。
 そのほか「元をとろうと欲が出る」「飲みすぎがち」「騒がしい」「飲めない人も同じ料金になる」「せわしない」なども3割前後ありました。

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【具体的なコメント】
「個人的には飲み放題は嫌いです。好きな銘柄をゆっくりたしなみたいです。ですが大人数とかパーティ等は便利なので仕方ないと思います」(40代・女性)
「元を取ろうとして飲み過ぎて高確率で二日酔いになる」(40代・男性)
「(飲み放題は)お酒がおいしくないお店が結構あるので最近は敬遠しがちです」(40代・男性)
「ビールやワインが複数から選べる飲み放題は良いが、おおむね酒のグレードが低いのが残念。人によって好みや飲む量は異なるので、親しい仲間と飲むときは各々好きな酒を選んで割り勘にする。半面、自分より酒量が多い人たちと飲むときは飲み放題が便利」(50代・女性)
「お酒を飲まない方も含め、参加者全員が飲み放題にしなければいけないプランを利用し、飲まない参加者から苦情を受けた事があります」(50代・男性)

■「飲み放題禁止」に賛成8%、反対44%
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 次に「過剰な飲酒を抑制するために飲み放題を禁止にすべきだ」という意見についての賛否を見てみましょう。海外では適正飲酒を促すために、飲食店で早い時間にドリンクを割引するハッピーアワーや飲み放題を禁止している国もあります。結果は「賛成」8%に対して、「反対」は44%にのぼりました。「どちらとも言えない」が48%あるものの、日本の酒好きな方々の多くは飲み放題を禁止する必要はないと考えています。

■「飲み放題が好き」が「好きではない」を14ポイント上回る
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 最後に「飲み放題は好きか?」という質問への回答を見てみましょう。「とても好き」が18%、「まあまあ好き」が30%あり、合わせると48%が「好き」と回答しています。飲み放題のメリットとデメリットの双方を考えたうえで、ほぼ半数の方が「好き」と評価しました。
 反対に「好きではない」は13%、「あまり好きではない」は21%で、合わせると34%です。「好き」を14ポイント下回ります。
 飲み放題は、ドリンクの選択が制限されたり、気ぜわしくなったりというデメリットがあるものの、幹事の負担を軽減したり気軽に料金を気にせずに飲めたりするメリットを評価する人は多く、飲み会のTPOに合わせて使い分けされていきそうです。■

【調査概要】
調査時期:2021年11月9日~11月12日
調査方法:インターネットアンケート
サンプル数:131人(お酒好きな人)

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 あなたはどっち? 飲み放題 好きor嫌い