本ワークショップは、第1回で蒼井さんのこれまでの経歴のご紹介と作品制作のレクチャー、第2回は蒼井さんによる作品の講評という構成で行われ、参加学生には、「だから、ことば大募集」の入選作品から各自に割り当てられたことばに沿って写真を撮影するという課題作品と、「しあわせの記憶」をテーマに30文字以内のことばをつづり、そのことばに添える写真を撮影する自由作品の2作品が課題として出されました。参加者の作品を見た蒼井さんは、学生ならではの視点でつづられたことばや写真に対し、「仕事をしている中では見られないような写真やアイデアがたくさんあって、新鮮でとても面白かったです」とコメントし、作品の細かな部分までユーモアたっぷりに講評いただきました。 質疑応答のコーナーでは、蒼井さんの作品作りについて質問が集まりました。学生から「0から1を生み出す難しさを乗り越えるには」と質問を受けた蒼井さんは、「日々メモを取っています。それが無駄になっても、メモを書いているときに頭の中が整理されるということもあります。また、思い付きも大事ですね。どんなにくだらないことでもメモしておいて、100個メモして1個でも0から1になる助けになればと思っています。無駄を愛す精神が大事ですね」とご自身がされているアイデア作りの方法を教えていただきました。その後も、「もし蒼井さんがI love youを和訳するとしたら」といった質問も飛び出し、大いに盛り上がりました。 最後に、蒼井さんから「僕は元々カメラマンをしていて、SNSが話題になって本を出すことになりました。カメラマンと執筆業の二つの仕事がどちらも好影響を与え合っているように思います。一つのことを極めることも良いことですが、将来仕事に生きることもあるので興味のあることをどんどんやってみると良いですね」とこれから社会に出る学生に向けてメッセージを送っていただきました。