~過去の傾向では、地域や応募方法によって応募される漢字に違いも~

2021年11月12日
公益財団法人 日本漢字能力検定協会

 公益財団法人 日本漢字能力検定協会(本部:京都市東山区/代表理事:山崎 信夫)は、今年一年の世相を“漢字一字”で表現する「今年の漢字」を、2021年12月6日(月)までの期間、全国より募集しています。

 個人でも団体でもインターネットを通じて簡単にご応募が可能です。皆様が考える、2021年の世相を表すのにふさわしい漢字一字のご応募をお待ちしております。なお、最多応募数の漢字は、12月13日(月)に京都・清水寺で発表します。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111113190-O1-7Ri0VT77

28,401票を集めた「密」が1位に。

 

12月6日までインターネットで応募可能!

 「今年の漢字」は、国民一人一人が、一年を振り返り、その年の世相を表す漢字を考えることで、漢字の持つ奥深い意義を再認識していただこうと、1995年より毎年開催しております。

 応募方法には、個人応募と学校、企業等にて取りまとめていただく団体応募があります。個人応募は、インターネット上の特設応募サイト(https://www.kanken.or.jp/kanji2021/)やはがきでの応募に加え、全国1,500箇所以上(2020年実績)の書店・図書館などに設置される「今年の漢字 応募箱」での応募もあります。

 昨年2020年は、コロナ禍による外出自粛の影響もあり、個人応募ではインターネットでの応募数が24,408票と、対前年比で115%増加しました。また、昨年から学校や企業における団体応募でも、ICT機器を利用したデータ応募を開始したところ、学校でのタブレット等を使った授業や、リモートワーク推進中の企業における社内コミュニケーションの一環として取り組んでいただけたことがわかりました。

 なお、個人応募のうち、インターネットやはがきでご応募いただいた方には、抽選で図書カードや京都旅行の気分が味わえるグッズセットなどをプレゼントします。皆様が考える、2021年の世相を表すのにふさわしい漢字一字を、奮ってご応募ください。

 

地域や応募方法によって、応募される漢字に違いがみられる年も

 また、過去の「今年の漢字」の応募結果を分析したところ、都道府県や応募方法によって応募される漢字の傾向が異なっていました。全国から応募できるインターネット経由の応募が増える中、2021年の結果の行方にもご注目ください。

 

 

ご参考: 過去の「今年の漢字」の応募傾向について

地域差も世相の表れ!?

 昨年2020年は、山形県を除く46都道府県で「密」が1位、2019年は47都道府県で「令」が1位と、ほぼすべての都道府県で1位の漢字が一致しました。しかし、2018年(全国総数1位「災」)は、北海道や東北、関西地方をはじめとする24道府県では「災」が1位であった一方、関東、九州地方を中心とした21都県では「平」(全国応募数では2位)が1位となっていました。

 新型コロナウイルス感染症の流行、新元号決定など、全国的に大きな出来事が起きると、全地域を通して同じ漢字が1位になりやすく、災害など地域によって印象的な出来事が異なると、1位となる漢字が異なる傾向が見て取れます。その例として、2018年秋田県では、1位が「金」、3位が「農」、4位が「輝」と、夏の甲子園での金足農業高校の活躍が理由と思われる結果となりました。

 

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103726/202111113190/_prw_OT1fl_6U1h2g57.png

 

応募方法によっても応募される漢字に差が!

 また、昨年2020年の1位「密」と2位「禍」の応募数を応募方法ごとに比較すると、以下の表のとおりとなります。応募数が増加した「インターネット」では、「密」が17.6%、「禍」が17.5%と、ほぼ同率でした。一方、インターネットに比べると、応募箱やはがきの紙での応募では、「禍」の応募率はやや低い傾向にありました。「禍」は、昨年「コロナ禍」という言葉によって目にする機会が増えた漢字であり、パソコンやスマホの変換機能を使えば入力しやすい一方、手書きには少し馴染みの薄い漢字だったことがうかがえます。

 さらに、「団体応募」では、「密」と「禍」に大きな差が出ました。団体応募は小中高校生の割合が多く、「禍」(日本漢字能力検定 準2級相当)を学習していない人も多いことが影響していると思われます。

今後、インターネット経由の応募が増えることで、「今年の漢字」の傾向も変わってくるかもしれません。

 

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111113190-O2-TVN0wYip

 

過去の応募結果については、漢検協会が運営する漢字・日本語に関するキュレーションサイト「漢字カフェ」(https://www.kanjicafe.jp/)でもご紹介しています。また、「2021年 今年の漢字」公式Twitterアカウント(@Kotoshinokanji)では、「今年の漢字」についての情報を随時発信しています。

 

2021年「今年の漢字」 実施概要

募集概要

■募集内容        2021年の世相を表す漢字一字

        ※2021年を振り返り、起こった出来事や世相からイメージする漢字一字と、その理由を明記してください。

■応募方法        2021年の世相を表す漢字一字とその理由、その他必要事項を

        明記のうえ、下記のいずれかの方法でご応募ください。

        ※1回の応募につき、漢字は一字とします。

             ※同一人物の複数応募可。但し、同一の漢字は1票のみ有効とします。

        <個人での応募>

        ①インターネット(「今年の漢字」特設応募サイト)でのご応募

        URL: https://www.kanken.or.jp/kanji2021/

        2021「今年の漢字」応募フォームから応募。

        ※応募受付期間は、11月1日(月)から12月6日(月)23:59までです。

        ※スマートフォン・タブレットからも簡単に応募できます。

 

        ②はがきでのご応募

        【必要事項】2021年の世相を表す漢字一字とその理由、

        郵便番号、住所、氏名、年齢、電話番号

       【応募先】〒550-8799 大阪西郵便局 私書箱第17号 2021年「今年の漢字」係

 

        ③「今年の漢字」応募箱でのご応募

        「今年の漢字」応募箱の設置にご協力いただいている書店・図書館など、

        全国1,500箇所以上(2020年実績)で、所定の応募用紙にてご応募ください。

        ※応募箱設置期間は12月3日(金)までです。

             ※設置場所は、「今年の漢字」特設応募サイト内でご確認ください。(11月中旬に掲載予定)

        <団体での応募>

        ①   (学校・塾など)団体用応募用紙をダウンロードし、団体応募要項に従って応募。

        ②   団体内にてテキストデータで収集し、特設応募サイトのマニュアルに従い応募。

        ③   (企業・施設など)企業や施設に応募箱を設置し、とりまとめて団体応募。

 

■応募受付期間 2021年11月1日(月)~12月6日(月)必着

■今年の漢字に関する情報はこちら https://www.kanken.or.jp/kotoshinokanji/  

                  公式Twitterアカウント (@Kotoshinokanji)

 

【企業・施設での応募箱の設置について】

ご協力いただける場合は、「今年の漢字」特設応募サイト上にある、

「応募箱 請求フォーム」よりお申し込みください。

「今年の漢字」応募箱セットを無料でお送りします。

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111113190-O3-h62e6r5g

※応募箱セット受付期間:2021年10月1日(金)~11月22日(月)

※応募箱セットの数は限りがございますので、ご希望の方はお早めにお申し込みください。

 

■一般の方からのお問い合わせ先

             公益財団法人 日本漢字能力検定協会

       0120-509-315 (月~金 9:00~17:00 祝日・お盆・年末年始を除く)    

    https://www.kanken.or.jp/

 

■プレゼント 

<個人応募>

 ・漢検オリジナル図書カード5,000円分+京都旅行気分グッズセット5,000円相当   5名様

 ・漢検オリジナル図書カード5,000円分                             10名様

 ・漢検オリジナル図書カード500円分                                               25名様

 ・漢検オリジナルグッズ                                             60名様

<団体応募>

 ・漢検オリジナルグッズ                                        3,000名様

 (プレゼントは当選団体の応募人数分をお送りします。)

※当選者、当選団体の発表は、2022年1月下旬の賞品の発送をもってかえさせていただきます。

 

「今年の漢字」結果発表

■発表日           2021年12月13日(月)

■発表場所       京都・清水寺        ※詳細は後日お知らせいたします。

 

2021年の主な出来事

1月       ジョー・バイデン氏が第46代アメリカ大統領に就任 / 1回目の大学入学共通テスト実施

2月       国内での新型コロナウイルスワクチン接種始まる / 大坂なおみ選手が2度目の全豪オープン優勝/ ミャンマーで国軍がクーデターを起こす

3月   東日本大震災から10年 / スエズ運河でコンテナ船が座礁 / 東京五輪 聖火リレーがスタート 

/ 選抜高校野球大会が2年ぶりの開催 

4月       福島第一原発の処理水、海洋放出を決定 / まん延防止等重点措置が初めて適用 / マスターズゴルフ、松山英樹選手がメジャー制覇 / 菅首相 米大統領と初の首脳会談

5月       改正地球温暖化対策推進法が参院で可決成立 / 星野源さんと新垣結衣さんが結婚

6月       森友学園公文書改ざん経緯「赤木ファイル」を国が提出 / ゴルフ 笹生優花選手が全米女子

オープン優勝 / 陸上 山縣亮太選手 100m9秒95の日本新記録

7月       東京五輪開幕、一部無観客での開催 / 熱海で大規模な土石流が発生 / 大谷翔平選手が大リーグオールスターゲームで初の「二刀流」出場 / 奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島が世界自然遺産に登録

8月       東京パラリンピック開幕 / タリバンがアフガニスタンを制圧

9月       菅首相が辞任表明 / デジタル庁発足 / 将棋 藤井聡太二冠 史上最年少で三冠に

10月      第100代内閣総理大臣に岸田文雄氏が就任 / 真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞 / 秋篠宮家の長女・眞子さまがご結婚 / 第49回衆議院議員総選挙

 

12月12日は「漢字の日」

当協会は、漢字の普及・啓発活動の一環として、日本国民に奥深い漢字の意義と日本文化を伝承する目的で、12月12日を「漢字の日」と制定いたしました。

12月12日は「いい字(じ)、一(いち)字(じ)」。日本人一人一人が毎年、「いい字」を少なくとも「一字」覚えてほしいという願いを込めています。

 

過去の「今年の漢字」と選定理由

【表:https://kyodonewsprwire.jp/prwfile/release/M103726/202111113190/_prw_OT2fl_06orfV8f.png

 

「今年の漢字®」展 開催中!

京都・祇園の漢検漢字博物館・図書館(漢字ミュージアム)では、企画展「今年の漢字展」を開催しています。

「今年の漢字」開催初年の1995年から2020年までの大書現物をすべて展示します。日本の世相の移り変わりを迫力の大書とともにお楽しみください。

● 開催期間:2021年10月27日(水)~2022年2月13日(日)予定

● 開催場所:漢字ミュージアム2階

● 2021年「今年の漢字」大書:2021年12月23日(木)~展示開始予定

● ウェブサイト: https://www.kanjimuseum.kyoto/

【画像:https://kyodonewsprwire.jp/img/202111113190-O4-8EDKm7bd

情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 今年の世相を表す“漢字一字”、あなたの応募で決定! 2021年「今年の漢字®」 応募締切迫る!