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早稲田大学
本発表の詳細は、早稲田大学のホームページをご覧ください。
https://www.waseda.jp/top/news/76555
■発表のポイント
・金属3Dプリンティングは成形品が熱変形により大きく反るという問題点がある。
・造形対象の内部に中空構造を最適設計し、形成することによって、金属3Dプリンティングの熱変形を低減することに成功した。
・本手法は、熱変形の影響を大きく受ける大型構造物の成形に活用されることが期待される。
早稲田大学理工学術院の竹澤 晃弘(たけざわ あきひろ)准教授らの研究グループは、金属3Dプリンティングにおける熱変形を低減させる手法を開発しました。
近年、次世代の加工技術として金属3Dプリンティングが注目を集めており、試作のみならず量産最終製品にも使用されるようになっています。しかし、金属3Dプリンティングは成形品が熱変形により大きく反るという問題点があります。本研究では、造形対象の内部にラティス構造と呼ばれる中空構造を最適設計し、形成することによって、金属3Dプリンティングの熱変形を低減することに成功しました。
現在金属3Dプリンティングによって、ロケットノズルのような大型成型品の開発も試みられていますが、成形品が大型化されるほど、熱変形の問題も深刻になります。本研究の熱変形低減手法はこのような問題を解決し、より大型の構造物の成形において活用されることが期待されます。
本研究成果は、2021年11月6日(土)にエルゼビア社の『Additive Manufacturing』のオンライン版で公開されました。
【論文情報】
雑誌名:Additive Manufacturing(エルゼビア社)
論文名:Optimally Variable Density Lattice to Reduce Warping Thermal Distortion of Laser Powder Bed Fusion.
DOI:https://doi.org/10.1016/j.addma.2021.102422